ロシアのプーチン大統領は23日、年末恒例の記者会見を開いた。ウクライナ情勢を巡って米欧との軍事的緊張が高まる状況について「紛争を望んでいない」と語る一方、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を「受け入れられない」と改めて主張。米欧に対し「我々に(安全の)保証を与えなければならない。今、すぐにだ」と迫った。 ロシアは米国とNATOに対し、ウクライナを含む旧ソ連圏へのNATO不拡大などを盛り込んだ条約案と協定案を送り、対応を求めている。プーチン氏は会見で、冷戦終結後にNATOが東欧諸国に拡大してきたことについて「だまされた」と述べ、米欧を改めて批判。「我々は米国の国境にミサイルを配備したか。違う。米国が自分のミサイルを持って我々の家の近くまで来た」と訴えた。