イスタンブールでは今月10日から、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が開かれ、世界各国の代表団が滞在している。 日本外務省によると、治安上の問題から、16日の登録審査は中止された。16日には、国立西洋美術館(東京都台東区)を含む7か国17資産で構成される「ル・コルビュジエの建築作品」の世界遺産登録が審議される見込みだった。 「あと一歩というところなのに」と上野観光連盟の二木忠男会長(63)は、審議の行方に気をもむ。現地イスタンブールにいる太田雅久・台東区議長からは「戦闘機が飛ぶなどホテルから出られない状況」と連絡があったという。二木会長は「区を代表して現地入りしている人たちの安全が心配」と話した。
◇薬師寺月例まほろば塾 伊東さん 奈良市の薬師寺で19日、「月例まほろば塾」(読売新聞社後援)が開かれた。世界的に知られる建築家の伊東豊雄さんが、建築設計にあたって心がけていることを語り、約270人が聴き入った。 伊東さんは、動植物の姿など自然界の造形に、四角形を中心とした幾何学的な建築を調和させることをテーマにしていると説明。「人体のような建物」として、2006年から取り組む台湾のオペラ劇場「台中国立歌劇院」の曲面デザインなどの具体例を挙げて、「自然から祝福される物を目指している」と強調。東日本大震災の被災者が憩う「みんなの家」など、復興支援の活動も紹介した。 天理市の医師、浅生義人さん(49)は「『建物が人工的になりすぎるのは望ましくない』との強い思いに、関心を持ちました」と話した。
東日本大震災で天井が崩落する死亡事故後に廃業した千代田区の宿泊・会議施設「九段会館」の建物について、財務省関東財務局は3日、有識者でつくる検討委員会が「できる限り保存していくべきだ」との結論をまとめたと発表した。今後は外観や内装の一部を残し、民間事業者によって建て直されることになる。 九段会館は1934年、昭和天皇即位の記念事業の一環で「軍人会館」として完成。陸軍の青年将校らが首相官邸などを襲撃した36年の2・26事件では戒厳司令部が置かれ、戦後は57年まで連合国軍総司令部(GHQ)に接収された。返還後は国が財団法人「日本遺族会」に無償で貸し、宿泊や会議施設として使われてきた。 しかし、2011年3月11日の東日本大震災では1階大ホールの天井が崩落し女性2人が死亡、20人以上がけがを負う事故が発生。老朽化が進んでいたこともあり、遺族会は廃業を決め、会館を国に返還した。今後は入札を行い、民間
新庁舎高層棟(奥)と議会棟(手前)のイメージ。右が大岡川で、3階部分に展望施設が検討されている(横浜市提供) ■建築家・槙氏事務所が検討 2020年に完成予定の横浜市の新庁舎について、デザイン監修の建築家・槙文彦氏の事務所が「川沿いに立地する珍しい庁舎」と位置づけ、大岡川や横浜港を見渡す展望施設の設置を検討している。 建設予定地は、1930年に建造された帆船日本丸や、みなとみらい21(MM21)地区、横浜港などを一望できる場所にある。 展望施設の構想は、4月下旬に市内で開かれた計画案デザイン発表会で事務所が「横浜の歴史が残り、眺望が味わえる場所なので、3階部分を開放できれば良い」と公表。さらに、1階から3階まで吹き抜けで、ガラス張りの市民広場を設ける構想も明らかにした。 槙氏は、ニューヨークの世界貿易センタービル跡地に整備された高層ビルや、幕張メッセの設計などで知られる。発表会では、新庁舎
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