JR九州は11日、今夏の節電対策として、電力需要がピークを迎える午後の時間帯に、運行本数を減らす「間引き運転」を実施する方針を明らかにした。JR九州が節電目的で間引き運転に踏み切るのは初めて。新幹線を除く路線を対象とし、来週中にも削減本数などの具体策を詰める。 通勤・通学の乗客が少ない正午~午後3時に、鹿児島線を軸に間引き運転する方向だ。1編成あたりの車両数を減らすことも併せて検討している。 九州電力と九州運輸局は管内の鉄道会社に対し、猛暑だった2010年に比べ、正午~午後3時に10%の節電を要請。JR九州は、昨年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業で使用電力が10年より増えており、節電目標を達成するためには、間引き運転などが避けられないと判断している。