タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/takahashikamekichi (8)

  • 怖いのは、「見せかけの成長」より「見せかけの安定」。 : Espresso Diary@信州松本

    2007年03月17日17:12 カテゴリ事件 怖いのは、「見せかけの成長」より「見せかけの安定」。 堀江貴文に実刑判決が出ました。私の頭の中を、田中角栄、江副浩正、鈴木宗男、佐藤優といった名前がよぎりました。いっけんすると中立で公平に見える裁判だって、やはり時代の価値観に支配されるものだし、判決がある政治性を帯びることも珍しくはありません。報道には「断罪」とか「見せかけの成長」という言葉が踊っていますが、私たちが実際に注意すべきなのは、断罪されることがない「見せかけの安定」の方ですね。年金は、その代表格。夕張市の財政も見せかけでした。ライブドアの株主などは22万人にすぎませんが、年金や自治体の財政に頼る人の数は圧倒的に多く、しかも、そのほとんどが高齢者や弱者です。 夕張市の粉飾で、誰かが逮捕されたという話は聞きません。それどころか「がんばろう!夕張」という、なんだか自然災害の復興キャンペ

  • デフレは玉突き現象のように進む。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年09月29日14:20 カテゴリ地域経済 デフレは玉突き現象のように進む。 近所のタバコ屋には、「ただいま配達に出ております」の貼り紙。高齢者が多いので、「まとめて買うから持って来てくれ」というお客さんが多いのでしょう。駅前のタバコ店にはスーツを着た男性2人が営業の応援に来ていて、まるで大晦日の蕎麦屋のような雰囲気。10月になればクルマの補助金の終了に続き、タバコを買いにコンビニに行く人が減るので、街の消費には影響がありそう。 国税庁の調査で、民間企業の給与が大きく下がっていることが明らかになっています。業種別では、こんな傾向が出ている。 業種別の平均給与は、電気・ガス・熱供給・水道業が630万円でトップ。最下位は宿泊業・飲サービス業の241万円。 日はインフラの利用にかかる費用が高く、ゆえに給料も高く維持できるのでしょう。逆に、それを利用する側の業界では、賃金が安く抑えられ

  • 日本を反面教師とする中国の通貨政策。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年03月15日00:20 カテゴリ投資と経済 日を反面教師とする中国の通貨政策。 米国債の保有について、温家宝が改めて「不安」を口にしました。やはり、ドルは安定しているとは見られていない。せめてドル指数が80台の半ばに達しないと、切り上げは難しいということなのでしょう。 会見では、最初にフィナンシャル・タイムスの男性が、通貨政策、つまりは人民元の切り上げについて質問。次に「人民網的記者」を名乗る女性が、貿易保護主義について尋ねています。このあたりの段取りは、あらかじめ周到に準備されていたように見える。温家宝は、中国の経済が日などの輸出を増やして世界経済に貢献している点を強調しながら、保護主義への反対を述べました。つまり、通貨問題を突く攻撃には否定で応えておいて、つぎに自由な貿易を強調することで切り返しているわけです。まるで中国武術の動きのよう。 中国は、日の失敗に学んでいるよ

  • リーマン・ショックとは、何だったのか? : Espresso Diary@信州松本

    2010年02月22日04:08 カテゴリ リーマン・ショックとは、何だったのか? 固定されていた人民元が切り上げになったのは、2005年の7月21日。切り上げの幅は、ドルに対して2.1%の上昇でした。このときドル円は、113円の近くから110円に急落しています。だいたい切り上げ幅と同じくらいの下落。ゴールドマン・サックスのジム・オニール氏は、まもなく行われるであろう切り上げの幅を、「最大で5%」と予想しています。今回の切り上げが仮に3〜5%ぐらいだとすると、ドル円が93ならば、たった1日で90から88まで急落する可能性があるわけですから、そろそろ株や為替のポジションを考え直す必要があります。2005年は、アメリカのFF金利が上がり続けて円安が進んだ年。総選挙では自民党の圧勝がありました。 2000年から2009年までの10年間は、ドル安が進んだ時期です。00年には、ITバブルが崩壊。01

  • スタバと増税、どちらがお好き? : Espresso Diary@信州松本

    2010年01月10日00:12 カテゴリ投資と経済 スタバと増税、どちらがお好き? 新年の挨拶をかねて、地銀や信金の人たちが担当エリアをまわっています。売り上げが減少しているところなら、市の制度資金が使えて、その金利は1.6%だとか。アルバイトの香港人にパンフレットを見せたら、「こんなに低い金利があるなんて信じられない」と驚いていました。中国人が日不動産を買うのは、おそらく低い金利で融資を受け、何か商売をやろうと企んでいるからだと思います。不動産を買うというよりも、有利な梃子(レバレッジ)を手にしようとしているのかもしれない。 日の財政が厳しいので、増税を求める意見が出てきました。しかし、いまの日で、どんな増税ができるのか?なぜ投資を呼び込むという常識的な話が出ないのか?とても不思議です。 シンガポールのオーチャード通りに行けば、伊勢丹と高島屋が建っていて、地下鉄から出てくるマレ

  • キャピタル・フライトが広がっている。 : Espresso Diary@信州松本

    2009年12月14日23:45 カテゴリ地域経済 キャピタル・フライトが広がっている。 松は、長野県で2番目に大きな街。その駅ビルの1階からテナントが次々と抜け、エスカレーター近くがこんな状態です。全国の現実も推して知るべしです。 工場や百貨店が次々と閉鎖されるということは、すなわち、在庫や設備を維持し人を雇うために投じられてきた資が引き上げているということ。私には、どう考えてもキャピタル・フライト(資が逃げること)が広がっているとしか思えないのですが、そういうことを言う人は少ない。 いまは世界中で雇用が深刻な問題になっていますから、地方であれ国政であれ、政治の焦点が「いかに投資を呼び込むか?」になっています。ところが日では、新聞やテレビを見ても投資を呼び込むための論議をしているようには見えない。 あるのは、こっちの党が間違っているとか、あの政治家は勉強していないだとか、受身な姿

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/12/15
    資本が逃げているので不況だ、という言い方もあると思うのだが。
  • 借り手の反乱。 : Espresso Diary@信州松本

    2009年12月04日00:35 カテゴリメディア 借り手の反乱。 日銀の態度を変えたのは、政治と為替。ドル円84の急激な下落は、政府と日銀との間に生じた隙間を狙って打ち込まれた楔(くさび)のようです。いまは、この隙間が修復されて88まで戻していますが、ドル安の流れが止まったわけではないので、これからは「日銀vs為替市場」の戦いになるかも。白川総裁の発言内容から考えると、日銀の側が後手後手にまわり、さらなる金融の緩和を迫られる可能性があります。石町と永田町だけの関係を考えれば、たしかに池田信夫blogが書くように「まるで10年ぐらい前に戻ったよう」なんですが、日の社会を広く眺めれば、10年前とは全く異なる風景が広がっています。それは、円高、雇用、そして高齢化。円高は、工業だけでなく農林水産業にも影響がある。輸入される品やその加工品が優位に立つから。 円高は、すでに円を保有している人を

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/12/04
    自分も「正しい客観性」にこだわっているがそれがどこから来ているのかはまだわかってない。
  • 投資を呼び込む意識が弱い日本。 : Espresso Diary@信州松本

    2009年11月07日22:41 カテゴリ投資と経済 投資を呼び込む意識が弱い日。 物価が下がってゆくのは、かならずしも良いことだとは限らない。デフレに対する危機感が広がっています。少し前まではモノの価格が下がるたびに、「消費者にとっては喜ばしい」とか「主婦には、ありがたい話」という答えが、まるで模範解答のように流れていました。しかし、賃金が上がらず、不動産が下がり続けると、物価の下落を喜んでばかりもいられません。 日の国内だけを眺めればデフレですが、世界的にはインフレ懸念が強まっています。原油は80ドル。東アジアの都市では、不動産の価格が上がっています。資源を輸入している日にとっては原材料の価格が上がることになりますが、販売の現場では価格の競争が激しいので、多くの企業や個人が内側のデフレと外側のインフレに挟まれている状態。起きているのは、グローバルなインフレとローカルなデフレです。

  • 1