安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト) 「編集長の眼」 今年の流行語大賞候補に“センテンススプリング”が入ることは間違いないだろう。とにかく絶好調なのだ。スクープを連発し、他の追随を許さない。まさに週刊誌の面目躍如といったところか。そして、テレビやネットメディアでそうしたスクープが拡大再生産されるのもネット時代ならではだ。ものすごいスピードで人々のスマホに届けられる。その持ち主の年代も性別も問わずに、だ。 スクープと言っても昨今は、定番の政治家の金銭疑惑に加え、タレント、著名人らの女性がらみのスキャンダルが全盛だ。日替わりメニューでネタが入れ替わり、昨日は誰のどんなスキャンダルだったか思い出せないくらいだ。 数日前は乙武氏のスキャンダルだった。政治に打って出るとの下馬評から、彼の不貞行為が注目を浴びたのかもしれないが、確かに有名人ではあるけれど、よくよく考えたらた