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ブックマーク / yashio.hatenablog.com (12)

  • 反社カルトが国政に食い込む構造 - やしお

    政治構造への従来の認識と、最近の統一教会関連の報道を合わせると、だいたいこんな感じだろうかと現時点で思うところのメモ。 ゲームのルール 国政は数のゲーム。多数決による。 多数決は「採決の前に議論が尽くされ(修正が施され)、十分な情報が採決者にインプットされていること」が前提・理念で、来はただの「数のゲーム」ではないが、多数派が理念を無視することで無化される。 無化する理屈として「多数決で選ばれた=全員が賛成」というすり替えが多い(与党だから国民の意思そのもの、というような) 多数決で勝つための数(議員数)を増やせる人物/集団(政治家/派閥)が力を持つ。 議員の数を増やすには、選挙で票を集める必要がある。 選挙の票には組織票と浮動票が(仮に分類すると)ある。 世間の感心が低く投票率が低い時、組織票の相対的な割合が高まる。 組織票の「当落の正確なカウントができる」「組織票の倍が彼我の差になる

    反社カルトが国政に食い込む構造 - やしお
  • 大型SNS第二種免許 - やしお

    自動車が「走る凶器」と呼ばれるのは、その重量と速度によって人や物を容易に傷つけ得るからで、徒歩で移動する限りであれば絶対に起こさないような大事故が起き得てしまう。SNSなんかも、見知らぬ人にまでリーチする影響範囲や拡散速度のせいで、周囲の顔見知りとだけ喋っていただけの頃とは比べ物にならないほどの大事故(大炎上)が起き得てしまう、という点ではちょっと似てるのかもしれない。Twitterなどは「書く爆発物」みたいな感じだろうか。 自家用車が普及する前までは営業車ばかりで、走っている車の量も少なければ、運転者もプロばかりだった。SNSも、誰もがスマホで特段の知識なしで利用できるようになる以前は、インターネットやPCにある程度習熟した人がほとんどで人口も少なかった時代もあった。さらに遡ってインターネット以前になれば、マスメディアで発信する側としてアクセス権を持っていた人はプロ(記者や作家やタレント

    大型SNS第二種免許 - やしお
  • 緊急事態になった明日も、不要不急の仕事で外出する - やしお

    新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」は、日曜(4/5)に「首相が出す意向を固めた」という報道が出て、月曜(4/6)に「明日宣言を出す」という会見がされて、今日火曜(4/7)の夕方に宣言が出された。首都圏の大手メーカーに勤務していて、何かしら会社から指示が出るのかなと思っていたら何もなかった。せめて「宣言が出る見込みだけど引き続き原則在宅勤務を続けてね」くらい人事部長か社長あたりからメッセージが出されるかと思っていたけれど、それすらなかった。なのにプレスリリースでは「当社は緊急事態宣言を受けて明日から1ヶ月間原則在宅勤務に切り替えます。」と出してて、なんでまず社員に言わないのと思って失望する。 先週(3/30)から在宅勤務の指示は出されているものの「業務に影響がある場合はその限りではない」くらいの緩さで、感染防止よりは新製品リリースや既存製品製造のスケジュールが優先のままのようだ。製品検査・

    緊急事態になった明日も、不要不急の仕事で外出する - やしお
  • 外国人を労働力の機械にするシステム - やしお

    NHKスペシャルの『夢をつかみにきたけれど ルポ・外国人労働者150万人時代』(7/13放送)を見て、こんな風に人の人生と労働力を掠め取る仕組みなんだなと思った。留学生・技能実習生の問題は色んなところで散々指摘されて今さらのような気もするけれど、現在進行形の話でもあるし(今年の4月に入管法が改正されて拡大している)、自分が忘れないように整理しておこうと思った。 番組ではベトナム人に絞って事例が紹介されていた。 留学生の20代の青年が、退学して密漁に加わって転覆して死ぬまでの事例を追っていた。 日語を習得して日での学習・労働実績もあれば、帰国後も日系企業に就職できて高収入が望める。またベトナムの平均月収は17,000円だから、仕送りもできる。貧しい村で生まれたその青年は高校卒業後にベトナム国内で働いていたが、20歳で一念発起して日へ留学する。ここで100万円の借金を負う。 日で語学学

    外国人を労働力の機械にするシステム - やしお
  • コンテンツと人格のあいだ - やしお

    ネットの掲示板でも、Twitterでも、はてなブックマークでも、誰かをただの「コンテンツ」として扱ってしまう人がどうしてもいる。級友や同僚にはそんな言い方をしないはずの、罵倒や非難を平気で浴びせる光景は日常的に見かける。 コンテンツとして扱われた側は、自分は人格のある人間なんだと憤慨しても、そこには感覚の違いに深い溝がある。 人をコンテンツとして扱う感覚 この前NHKで「炎上弁護士」の特集を見た。ある弁護士がクライアントの依頼で、ネット掲示板への誹謗中傷の書き込み削除の請求をしたところ、その弁護士自身がネット上で誹謗中傷にさらされることになったという事件だった。ネットに留まらず、脅迫の郵便物が届いたり、親族も脅迫されたり、地元商店街に張り紙を貼られたり、お墓に落書きされたりもしたという。 最後に加害者と被害者が直接会って話をする場面が放送された。元加害者は「ネットのキャラクターみたいに感じ

    コンテンツと人格のあいだ - やしお
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2019/06/11
    件の「ブクマカの軽薄さ」の件は追えていない。当該記事は個人攻撃の意図が強すぎて顕名のブログのエントリとして起こすべきだったと思っていたので同意できないところもある。
  • アニメスクショのことなど - やしお

    アニメの画面キャプチャ(テレビをスマホのカメラで撮った写真とか)をツイッターなんかに載せる行為のことを改めて考える機会があったのでメモしておこうと思った。 「許されるかどうか」には色々な面があって、法律でダメだからとか、社会や世間に叩かれるからとか、親や先生に怒られる、友人に嫌われるからとか、神が許さないからとか、たくさんある。全部ぴったり一致することはなくて、ちょっとずつズレている。適法だけど世間が叩くこともあれば、違法だけど許してくれることもある。どれを重視するかは別に決まっている訳じゃない。人によってもシーンによっても重み付けが変わってくる。 信号無視も横断歩道の無視も道交法では違法(7条と12条)だけど、車が来てなくて、子供が見てなければいいやと思って違法行為をしたりする。事故になるとか、判断力のない子供が真似するとかの害悪と、遠回りせずにすむとかの利益をバランスして決めたりしてい

    アニメスクショのことなど - やしお
  • ゴネ得の人はそれ以外の方法を知らないのかもしれない - やしお

    他人を利用しないと人間は生きていけないけど、そのためには交渉や相談をする、脅す、ゴネる、暴力を振るうとか色んな方法がある。 一番まともなのはきっと、相手にとってのメリットや現実的な条件を提示したり譲歩したりしながら、お互いの利害がバランスする落としどころを探って、両者で納得できるポイントまで持っていくよう相手と交渉したり相談するようなやり方だと思う。それが「まとも」「フェア」だと感じられるのは、相手も自分と対等な人間だという前提の上でこの方法が成り立っているからだ。 買い物でも、相手に物と金額を提示して納得して買ってもらうプロセスなら(価格交渉が伴っていなくても)こうした相談の一種になる。 一方で「ゴネる」は、相手の利益を無視して、ひたすら自分の要求、自分にのみ都合のいい条件を突きつけ続ける手段だ。それでは相手が受け入れるはずがないので、「相手にとってより不利益な条件」をわざわざ作り出して

    ゴネ得の人はそれ以外の方法を知らないのかもしれない - やしお
  • 自民党が今ああなってきた道 - やしお

    安保法案の強行採決の話を見て、どうやって今の自民党がああなったのか、形式面・構造面での必然性を、雑でもいいから整理して把握しておきたいと思った。 古き良き自民党? かつての自民党は、野党への配慮があったのに、もっと良識のある議員がいたのに、自浄作用があったのに、という嘆きを最近よく見る。しかしそれらは何も、偶然良識のある人達が自民党に集まって自主的に抑制的な運営をしていたわけではなく、ある諸条件の中の損得勘定のバランスの上でそうなっていただけだ。その条件の中で最も支配的だったのが、中選挙区制だったと理解している。 中選挙区制は一つの選挙区から複数人を選出する選挙制度だ。その制度の中で衆議院である党が多数を占めようとするなら当然、一つの選挙区に同じ党の人間を複数人立候補させなければならない。つまり一つの選挙区で同じ党の人間が戦うということだ。戦うというのは他者と差別化して自分の優位をアピール

    自民党が今ああなってきた道 - やしお
  • インターネットに殺される大型獣 - やしお

    ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』で、アフリカにだけ大型獣(ライオンとか象とかキリンとか)が残っていて、他の地域にはあまりいない理由について、こんな指摘がされていたのをふと思い出した。 アフリカの動物たちは人間がちょっとずつ狩りの技術を発達させていく過程を一緒に過ごしてきたから、一緒にちょっとずつ狩られない技術を伸ばしてきた(そういう進化を遂げた)。しかし他の地域(特にオーストラリア)は十分狩りの技術を身に付けた人間がいきなりやって来たから、狩られない技術を身に付ける暇もなく全滅させられたからだ、という指摘だ。「わーい、なになにー??」と警戒心ゼロで人間に近づいてきて殺されてわれるという。さいわい極地は人間がふつうには生きていけないお陰でまだ大型獣が生き残っている。 出始めからインターネットとお付き合いのある年代の人と、気づいたらいきなりインターネットが身近にいる年代の人の違いも

    インターネットに殺される大型獣 - やしお
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2016/01/27
    ネット社会をタグ化したいがなんと名づければいいんだろう。
  • 素人のいちゃもん作法 - やしお

    国立競技場だったりマクドナルドやフジテレビの不振だったり何かの事件事故だったり、ヤフーニュースやはてなブックマークなんかで、門外漢のど素人、利害関係もまるでない傍観者が、「こいつがバカだからだ」という前提をほとんど無意識に採用した上でコメントしているのを見るのがとてもしんどい。そして自分の言表が所詮それらと同じ穴の貉ではないかと思わず疑ってしまう。どの一線によってそこから画されるのか、自戒のために整理しておく。 まず一般的に言って、当事者というのは傍観者よりその問題についてはるかに多くの時間を割いて考えているはずだ、という認識から出発する。当然だが、当事者は傍観者よりもはるかに切実に問題を捉えて行動している。 そしてもうひとつ、相手の知的水準が自分より著しく劣っているなどということはないはずだ、という認識を持つ。まして当事者がその分野の専門家として職を得ている=社会的に一定の評価を得ている

    素人のいちゃもん作法 - やしお
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2016/01/05
    というエントリをブックマークした日に 「総務省 ポイントカード一本化を検討へ(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース」 id:entry:275576398 なるニュースを見てしまった。
  • 「厳しすぎる社会」は「だれも責任をとらない社会」 - やしお

    バイトが冷蔵庫はいったりして店つぶして賠償金数千万なんてひどすぎる。だって会社が店を閉店したのは、世間様の空気に屈した(先読みした)からなのに。冷蔵庫の清掃や商品の廃棄、客への補償に対する賠償請求ならまだわかるよ。でも世間力の強さをバイトのせいにするなんてとんでもないよ。 だけど世間様(ブコメとかヤフコメとか2ちゃんしか見てない……)は「そうだ、こいつをつぶせ!」ってゆう。1アウトで人生ゲームセットにしろっていう。賠償金払ったら終わりじゃなく、復学もダメ、まともな就職もダメ、一生日の目を見るなという。 「こういうやつが社会に出る前に潰せてよかったね」みたいなコメントを見かける。「一度失敗した人間は、また失敗するかもしれないから潰せ」ってわけだ。でも「一度失敗した人間は、今度は学習して上手くいくかもしれない」とだって言える。けれど、そうは言わないんだ。 あるいは「社会秩序を乱すことは許されな

    「厳しすぎる社会」は「だれも責任をとらない社会」 - やしお
  • つらいということ - やしお

    先々月に父が急死した。 もし親が死んでも自分は意外と平気でいられるんじゃないかと考えていた。何かを整理して考える力も大分ついてるし大丈夫かもしれないと侮っていたが実際はまるで平気ではなくて自分でも驚いた。体験を通さないと当には分からないことが確かにある。 12月14日(金)の昼前、母から「父と昨日から連絡がとれない」とメールが入った。両親は離婚して別々に住んではいたものの、連絡を取り合ったり会ったりもたまにしていた。 前日が僕の誕生日で、田舎から両親の名義でお菓子が届いていたから、二人宛にお礼のメールを出していた。いつもは電話をかけてくる父親から返事がなかったから変だなとは思っていた。 僕の誕生日のこともあり10日ぶりに母も父に連絡をとろうとしたようだが、メールの返事もなく、電話も「電源が入ってない」のメッセージばかりだという。それで警察と部屋を見に行ってくるという。 事故か、失踪か、病

    つらいということ - やしお
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