フリーゲージトレイン技術開発費 3.6倍の66億円 国土交通省は30日、2012年度予算の概算要求に、九州新幹線長崎ルートの武雄温泉-諫早を含む既着工区間の整備費(国費)として本年度当初予算と同額の706億円を盛り込んだと発表した。フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の技術開発費は本年度当初の約3・6倍となる66億6700万円に増額した。 諫早-長崎など未着工3区間については、費用対効果など「着工条件の検討を精力的に進める」とし、判断を先送りした。 地元自治体の負担分を含めた整備新幹線の総事業費は本年度当初比5%増の総額3095億円。各区間の配分は年末に決める。 ほかに整備新幹線建設推進高度化等事業費として75億円。このうちフリーゲージトレインの技術開発費66億6700万円は、主に新たな試験車両の設計製造費に充てる。車体の軽量化を図り「実用化に向けた次のステップ」(鉄道局)という。