少子高齢化の影響やヘアスタイルの「ナチュラル志向」を背景に、男性用整髪料市場の縮小傾向が続いています。「若者のワックス離れ」が指摘される中、化粧品メーカーのマンダムがスタイリング剤の新シリーズを投入することを発表しました。 同社が着目したのは「目立ちたいわけではないけれど、自分らしく」したいという若者のインサイト(人を動かす隠れた心理)。どのような経緯で発売することになったのか、新製品発表会からその背景を探ります。 京大と共同開発した新技術を投入 マンダムが8月26日から販売開始するのは「ギャッツビー インサイドロックシリーズ」。自然な仕上がりのヘアスタイルをしっかりキープするという、京都大学と共同開発した「インサイドロック技術」を活用しています。 従来の整髪技術は「セットポリマー」「ワックス」「パウダー」などの成分によって、毛髪同士を固めたりくっつけたりする方法で、髪の外側から固定してい