永田健の時代ななめ読み 「空気を読まない」を信条とするベテラン記者が、今起きている政治、社会、国際問題を「ななめに」論評します。賛同とお叱りが相半ばする人気のコラム(日曜更新)
永田健の時代ななめ読み 「空気を読まない」を信条とするベテラン記者が、今起きている政治、社会、国際問題を「ななめに」論評します。賛同とお叱りが相半ばする人気のコラム(日曜更新)
「政治とカネ」をめぐる政治家の常識が非常識なことには驚かないと思っていたが、そこまで開き直れるのか、とあきれる問題があった。 菅義偉官房長官と稲田朋美防衛相が、同僚議員の政治資金パーティーで代金を支払った際に、白紙の領収書を受け取り、自身の事務所関係者が金額を書き込んでいた。 当日の事務作業が煩雑になる、水増しはしていないなどの釈明が並べられたが、「法律上の問題はない」ので構わないという。 先週の国会質疑で取り上げられた後、さすがに評判の悪さを気にしたのか、自民党は代金を受け取った議員側が、領収書に必要事項をきちんと書いて渡すよう、通達を出した。 政党の内規で十分なのか。自民党のみならず、各党は資金の透明化について絶えず取り組む必要がある。 代金の受領者が支払者に対し、受け取ったことを証明するために発行するのが領収書だ。支払者側が記入したのでは用をなさない。それが世間の常識である。 「白紙
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番」――そんな発言が、安倍晋三首相に近い自民党議員でつくる勉強会で出たと聞いて、1995年1月の阪神淡路大震災直後に起きた「マルコポーロ事件」を思い出した。 広告ボイコットは効く問題とされた月刊誌『マルコポーロ』発端は、文藝春秋社が発行していた月刊誌『マルコポーロ』2月号に掲載された「ナチ『ガス室』はなかった」と題する記事だった。巷に転がっているホロコーストを否定したり矮小化する文献や資料を切り貼りしたもので、ユダヤ人大量虐殺は作り話などとする内容だった。これに憤慨した米国のユダヤ人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(SWC)が、駐米大使などに抗議をする一方、大手企業に同誌への広告出稿を取りやめるよう働きかけた。 SWCは、同誌に対しては直接抗議せず、反論掲載などの同誌からの交渉申し入れにも一切取り合わなかった。同誌が発売さ
「只今、特別国会に向けて準備中です。今夜はホテルで夕食。メニューは例のカツカレーです」 そう言って貼り付けられたのは、1枚のカツカレーの写真。自民党・安倍晋三総裁が12月18日、自身のFacebookに投稿したものです。 「例のカツカレー」とはもちろん、9月の総裁選時に安倍総裁が食べて話題になった「3500円以上するカツカレー」のこと。当時はこのカツカレーをめぐって、「さっそくメディアが安倍さん叩きをはじめた」と議論が巻き起こったり、Twitterがカツカレー一色で埋まり空腹感に襲われる人が続出する“カツカレーテロ”が起こったりとさまざまな騒ぎを巻き起こしました。 安倍総裁にとっては、今回の自民大勝の呼び水になったとも言えるカツカレー。Facebookに写真が投稿されると、たちまち4万件以上の「いいね!」が押され、コメント欄には「皮肉が効いてていいですねw」「マスコミに負けないでください」
都内の首相官邸で記者会見に臨む菅直人(Naoto Kan)首相(2010年8月10日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA 【10月5日 AFP】経済協力開発機構(Organisation for Economic Cooperation and Development、OECD)のアンヘル・グリア(Angel Gurria)事務総長は4日、日本は首相が頻繁に変わりすぎ、これが経済回復を妨げていると苦言を呈した。 スペインのマドリード(Madrid)で開かれた経済会議で、20年におよぶ日本の景気低迷についての質問を受けて述べたもので、グリア氏は「日本は非常に複雑な経済問題に直面しているが、同時に統治にも問題がある」と語った。 また、「近年、日本では何人の首相が誕生したのか。5人か6人だったろうか。これは状況改善の役に立たない」と述べ、「政権が不安定だと政府は今日、明日にでも取り組
わたし(さとう)は民主党員ですが、日本共産党員の友人も少なくありません。食事に一緒に良く行く女性の友人もそうです。 さて、その女性共産党員からこんな信じられないことを聞きました。家ぐるみで生活相談を受け付ける市民運動(もちろん、共産党系として有名です。)をしている彼女の家を、近所の年配男性が訪ねてきました。その男性は、なんと、大物自民党国会議員の後援会幹部だというのです。もちろん、バリバリの自民党員です。 プライバシーの問題がありますから、詳しいことは申し上げられません。しかし、今の経済不況の中で、商売が苦しくなり、生活が困窮したという、まあ、良くありがちなパターンです。特に、小泉構造改革による緊縮財政で、地方経済は直撃を受けています。 そういう中で、ついに、自民党の幹部党員までが困窮し、共産党に駆け込む、という事態になりました。 ■共産党に駆け込んだのは賢い選択 広島でもわたしも参加して
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