松江市は,産業振興政策として「Ruby City Matsueプロジェクト」を進めている。海外でも広く使われているオープンソースのプログラミング言語「Ruby」の作者まつもとゆきひろ氏が松江市に在住していることから,Rubyを松江市のブランドとして産業振興につなげようというものだ。今年の7月,松江駅前に交流スペース「松江オープンソースラボ」を開設,産官学連携により発足した「しまねOSS協議会」がラボを拠点として勉強会やカンファレンスを開催していく予定だ。「松江を世界に誇れる『Rubyのメッカ』にしたい」と語る松江市の松浦正敬市長にその狙いを聞いた(聞き手はITpro編集 高橋信頼,写真:齊藤哲也)。 ---Ruby City Matsueプロジェクトを始められたきっかけは。 実を言うと最初,私自身はRubyのことは全く知りませんでした。はじめにSOHO事業者などの交流や研修の場を作りたいと