ルクセンブルクで公共交通機関の無料化が始まり、営業を終了した駅の切符売り場(2020年2月29日撮影)。(c)JEAN-CHRISTOPHE VERHAEGEN / AFP 【3月1日 AFP】欧州連合(EU)の裕福な小国、ルクセンブルクは先月29日、世界で初めて公共交通機関の利用を無料化した。同国では非富裕層の労働者を支援するとともに、交通量を削減するための取り組みが行われている。 他国の複数都市で交通機関の一部無料化がすでに行われているが、ルクセンブルクの交通・公共事業省によれば、全国でこのような決定を適用するのは同国が初めてだという。 交通機関の無料化は世帯約40%に影響を与え、1世帯当たり年間100ユーロ(約1万2000円)前後の節約になると推定されている。 一方で、交通機関で働く人々は、無料化が職の確保にどう影響するか懸念している。 駅で切符を販売する男性従業員は、自分の職に何が