「ビッグスリー」の一角である米自動車大手・クライスラーが破たんするなど、昨秋以来の経済危機は大きな爪痕を残している。売り上げ拡大の機会損失になるという理由から、「大型連休が怖い」と語る経営者もいるという。 気が付けば5月もあっと言う間に半ばを過ぎた。前回お話した、スケジュール帳を開いてスイッチを切り替える術を身に付けた人は、仕事に全開で取り組んでいるのではないだろうか。 さて、米自動車大手のChryslerが、連邦破産法11条の適用を申請し、経営再建を目指すことが決まった。Chryslerは米国の自動車産業「ビッグ3」の一角である。 そうした企業がなぜ今回のような事態に陥ったのだろうか。昨年来の経済危機の影響もあるだろうが、時代の変化に乗り遅れ、お客様のニーズを読み取れず、変革できなかったツケが回ってきたことが大きい。現在は大きな転換期にあり、昨年の危機以降、世界中でさまざまなパラダイムシ