企業がiPhoneを導入する決め手は何か――。前編では、どちらかと言えばiPhone自体が持っている機能のメリットに触れたが、一方でWebサービスや独自アプリなどをからめたソリューションとしての展開も、今後の拡大が期待されている。その背景としてはまず、SaaS型アプリケーションとして業務用システムを提供しているベンダーが、続々とiPhone対応を進めていることが挙げられる。 例えば、CRM大手のsalesforce.comは、iPhoneからSalesforce CRMにアクセスして顧客情報の閲覧や商談の記録などを行えるアプリ「Salesforce Mobile」を提供している。また、Web型グループウェアなどでも、iPhoneのSafariに最適化した画面デザインを用意するものが登場している。 これらは従来の携帯電話でもアクセス可能だったが、iPhoneの大画面とタッチ操作が使い勝手を大