ブックマーク / newsweekjapan.jp (211)

  • 日本の「働く母親」に捧ぐ

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 先週、娘を保育園に迎えに行った帰り道のこと。同じ保育園に通う子供を自転車に乗せたある母親が、私の前を歩いていた。すると彼女は突然立ち止まって、自転車に突っ伏した。 彼女は疲れきっていた。あたりは真っ暗で、私が後ろにいることにも気づいていないようだった。10秒近い沈黙の後、私は彼女に声をかけた。「大丈夫ですか?」数秒かかって、彼女はこう答えた。「大丈夫です。すみません」 あの時の、名前も知らないお母さん。このコラムをあなたに捧げます。 この世に出産ほどミステリアスなものはない。何よりも革命的でありながら、同時にこれほど自然なこともない。子供の誕生はそれ自体が奇跡と言える。 それでも今の世の中には、子供をもちたくなくなる理由が溢れている。毎朝テレビや新聞で目にするのは、衰退する一方の世界だ。子供をつくるというのは、未来に悪いことが起きないというわずかな望み

    日本の「働く母親」に捧ぐ
    kennak
    kennak 2010/07/05
    出産が有料であること自体がスキャンダル
  • パレスチナ女レーサーたちの挑戦

    パレスチナ自治区ガザ地区への支援船が妨害されるなか、ヨルダン川西岸地区では、8人の女性レーシングチーム「スピード・シスターズ」がさまざまな壁を突き破ろうとアクセルを踏み込んでいる。 この恐れを知らぬ女性たちは、18歳から39歳までのキリスト教徒とイスラム教徒たち。6月25日に西岸の都市ラマラで行われた競技「スピードテスト」に出場した。このレースは、全米ストックカー・レースNASCARが子供の遊びに思えるほど過酷だ。ヘルメットをかぶった70人の選手が、危険な障害物をよけながら曲がりくねったコースを疾走。何千人ものファンが声援を送った。 鮮やかなネイルを強調するように指穴の開いた手袋でハンドルを握るスピード・シスターズの8人は、観衆の興味を特にかき立てたかもしれない。何しろ彼女たちはスピードテストに出場した初めての女性チームだ。5年前の第1回レースに出場した女性(現在は彼女たちのコーチ)の跡を

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    kennak 2010/07/02
    パレスチナ自治区ガザ地区への支援船が妨害されるなか、ヨルダン川西岸地区では、8人の女性レーシングチーム「スピード・シスターズ」が、さまざまな壁を突き破ろうとアクセルを踏み込んでいる。
  • 「自殺」工場賃上げは手始めに過ぎない

    従業員の相次ぐ自殺が問題になった中国台湾系電子製品メーカー、富士康(フォックスコン)は事態収拾に躍起になっている。同社は6月7日、自殺問題が起きた広東省深!にある工場の一部労働者の基給を10月から月2000元(約2万7000円)へと、約65%引き上げると発表した。 中国が低賃金システムで「世界の工場」の地位を確保してきた時代は、もう終わるのだろうか。 富士康はアップルやソニー、モトローラなど世界の一流メーカーの製造を請け負う企業だ。その工場で起きた自殺問題は中国の劣悪な労働状況の実態を明らかにし、世界中の人々の関心を呼んだ。 中国の工場における賃上げは世界の製造コスト全体に影響を及ぼす。そのため、賃金問題はこれまでも論議の対象になってきた。 寮住まいで私的時間も制限 賃金アップが必要なことは間違いない。工場労働者の賃上げ率はここ10年間、物価上昇率を下回っている。香港に拠点を置く労働者

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    kennak 2010/06/16
  • 世界経済の上下が逆転する

    最近ヨーロッパでは失態が続いている。 アイスランドの火山噴火に対する対応の不手際は、ネット上で冗談のネタにされた。「ヨーロッパより、(深刻な金融危機に見舞われ、他の欧州諸国の預金者の口座を一時凍結した)アイスランドへのメッセージ──ash(灰)じゃなくてcash(現金)を送れと言ったのに」という冗談は傑作だった。 それはさておき、最悪の失態の1つはギリシャが自国を「新興市場」としてPRしようとしたことだ。ギリシャは4月、資金調達のための国債発行に際し、途上国並みの高い利回りを売り文句にする始末だった(当然リスクも高い)。 文明の発祥地であるギリシャが名も知れぬ小国のように振る舞うとは、何とも嘆かわしい。今や貧困国に転落したギリシャは、IMF(国際通貨基金)とEU(欧州連合)による最大450億ユーロ(約5兆7100億円)の緊急融資を受けることになりそうだ。 しかしヨーロッパにはギリシャの上を

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    kennak 2010/06/16
  • シュワちゃん知事引退後はどうするの?

    8日の共和党予備選でカリフォルニア州知事の後継候補が決まり、シュワルツェネッガーの「進路」に注目が集まるが アーノルド・シュワルツェネッガーは最初、政治に向いていないように見えた。この「ターミネーター」男は、映画で1000万ドルを稼いでハリウッドでキャビアでもべているほうが、カリフォルニア州の財政収支を均衡させるよりよほど楽しいということに気付くはず──2003年の時点で州民はそう思っていた。 ところが、どうだ。シュワルツェネッガーは踏ん張った。知事公邸に7年も住み続け、途中で再選もされている。 しかし、ハリウッドのセレブが政界でも華々しく成功したわけではない。(3選禁止のため)今年で引退する彼の州全域での支持率は23%と低迷。当初の公約の大半は頓挫した。党派的な行動を取る代わりに妥協を試みるたび、しっぺ返しをらった。これは党派心を奨励するアメリカ政治システムの欠点だと彼は嘆く。

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    kennak 2010/06/14
  • とりあえず、行ってきます

    ワールドカップに行くのは4回目なのですが、現地に行くというだけで驚かれる大会は初めてです。 え、南アフリカ、行くんですか。実際に行くっていう人に初めて会いましたよ。治安、大丈夫なんですか? あちらじゃ、マシンガンが1万円で買えるらしいですよ。日本代表のキャンプ地にも、猛毒コブラがいるらしいですよ。だいたい、日人に合う事とかってあるんですかね。ホント、気をつけてくださいよ......。 日戦は見るんですか? え、3試合全部見るんですか! でも、今回はだめでしょうね。やっぱり岡ちゃんだからですかね。なんで日人って、決定力不足なんでしょうね。最初の相手、カメルーンですよね。アフリカ人の身体能力って、ハンパじゃないですものね。オランダは優勝候補なんでしょ。最後のデンマークは、みんな背が高いですもんね......。 「南アフリカは危ないらしい」「日本代表はだめらしい」。大会を前に日には、そ

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    kennak 2010/06/11
    え、南アフリカ、行くんですか。実際に行くっていう人に初めて会いましたよ。治安、大丈夫なんですか? あちらじゃ、マシンガンが1万円で買えるらしいですよ。
  • ゲーツ国防長官を拒んだ中国のウラ事情

    ゲーツ米国防長官は中国との軍事関係を修復するため、6月3日からシンガポールを訪れた後に北京訪問を計画していた。だが中国に「都合の良い時期ではない」と断られた。鼻であしらわれた形だ。米中の軍事交流は、米政府が台湾への武器売却を決めて以来冷え切ったままだが、中国側にはより複雑な事情があるのかもしれない。 外交専門誌フォーリン・ポリシーは、米当局者の話として「中国共産党内部に軋轢が生まれている」と伝えた。「アメリカにより強硬に挑むべきとする軍を中心にした勢力と、2国間関係の改善をまじめに望む勢力があるが、強硬派が勢いを増している」という。 韓国の哨戒艦沈没事件によって米中関係はさらにややこしくなった。国連による北朝鮮への制裁に中国が反対の立場を取る一方で、アメリカは制裁を求める韓国への支持を表明した。 そこへ北朝鮮側がクセ球を投げた。「金正日の非公式報道官」と呼ばれる朝米平和センターの金明哲所長

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    kennak 2010/06/09
    「中国にとっては、頭のおかしな叔父が屋根裏に住んでいるようなものだ」
  • やっぱりiPhone4は「失敗作」だ

    期待はずれ 事前に情報が漏れていたせいもあり、新型iPhoneはサプライズを演出できなかった Robert Galbraith-Reuters 何の面白みもない、というつもりはない。アップルのCEO(最高経営責任者)、スティーブ・ジョブズが6月7日に発表したiPhoneの新機種「iPhone4」のことだ。 この新型スマートフォンにはさまざまな興味深い改良が加えられており、普通のIT機器メーカーだったら「大変革」をアピールできる代物だ。だが、アップルは普通のIT機器メーカーではない。既存の製品を改良しただけでは、期待はずれに感じられてしまう。 酒に酔ったアップル関係者がシリコンバレーのバーにiPhone4の試作機を置き忘れたせいで、新機種に関する情報がすでに漏れ伝わっていたことも、気分が盛り上がらない要因だ。情報漏洩の影響を否定したいジョブズは、後方の大型スクリーンにiPhone4を映し出し

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    kennak 2010/06/08
    スマートフォンの世界でもおそらく同じことが起きるだろう。新機能が条鬼追加されるのではなく、従来の製品の枠を一気に超える画期的な発明によって、まったく別の新商品が登場するのだ。
  • 海賊版ゲームと戦う中国的方法

    5月24〜25日、北京で第2回米中戦略・経済対話が開かれた。アメリカ側はIT分野などにおける著作権保護に関して、中国のお寒い状況を取り上げることを忘れなかった。中国の企業や闇組織は驚くほど多くの海賊版製品を手掛けており、マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOに言わせれば「とんでもないほどの数だ」。 知的所有権を侵害されているのは欧米企業だけではない。中国のコンテンツ企業も被害に遭っている。ただし彼らは収益を守るため、独創的な戦略を編み出している。 テレビゲーム市場がいい例だ。中国ではWiiやプレイステーション、Xbox用のゲームソフトはヒットしなかったが、それは海賊版が市場価格の数分の一で買えるため。そこで中国の多くのゲームソフト企業は、集中型サーバーに接続しないと使えないゲームを設計。基プレーは無料だが、ゲーム内で使うアイテムはオンラインで購入する形にした。 その結果、オンラインゲ

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    kennak 2010/06/08
  • BPトップはPR史上最悪の失言男

    海は広いから大丈夫? ヘイワードは、原油流出のダメージを小さく見せようとしてかえって傷を広げている(5月28日、メキシコ湾で) Sean Gardner-Reuters 企業が世間の非難を浴びているときに、会社のトップが不適切な発言をして火に油を注ぐケースは、昔から枚挙に暇がない。投資銀行大手ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン会長は昨年、同社が金融危機の一因になったことについて問い質され、自分たちは「神の仕事」をしていたと発言してひんしゅくを買った。 もっとも、メキシコ湾で原油流出事故を起こした英石油メジャー、BPのトニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)の失言癖に比べれば、ブランクファインの発言すらかわいく見える。 4月20日に発生した原油流出事故では、作業員11人が死亡。メキシコ湾は錆び色の原油で覆われ、一帯の生態系と沿岸部の経済は壊滅的な打撃を受けている。 BPは当初

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    kennak 2010/06/03
    流出したのは石油だけではなかった
  • ゴア夫妻、熟年破局の不都合な真実

    愛か義務感か 2000年8月の米大統領選キャンペーン中に、民主党全国大会のステージ上で熱烈なキスを交わすゴア夫 Sam Mircovich-Reuters 彼らは最初から不可解な夫婦だった。政治肌とノンポリ、純粋な野心家とのんびり派、勉強家タイプとバンドのドラマータイプ――どこをとっても正反対。そんな2人が10代で恋に落ち、以来お互いの間の溝を埋めようと努力してきた。そして40年後、失敗に終わった。 私はアル・ゴア元米副大統領を80年代初頭から見てきたし、のティッパーも(夫ほどではないが)知っている。彼らはいつでも、若かりし日の情熱の余韻だけでつながっている奇妙で不安定な夫婦に見えた。 上流家系に生まれ、民主党上院議員の父親を持つゴアは、学生時代からワシントンの一流ホテルに住み、名門私立校の聖オルバンズ校に通っていた。一方のティッパーは根っからの地方人間。バージニア州アーリントンの裕福

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    kennak 2010/06/02
  • マイクロソフト斜陽の言い訳はもう尽きた

    失地回復? 大失敗だったビスタの後継OS、ウィンドウズ7を宣伝するバルマー(09年10月) Mark Blinch-Reuters 株式時価総額でアップルに抜かれた事実について、マイクロソフトはどんな言い逃れを考え出すのだろう。過去数年間にオフレコで聞いた同社の非公式な見解に従えば、悪いのは移り気な投資家のほうだ。アップルの派手な宣伝や消費者の熱狂に惑わされて、マイクロソフトの偉大さが見えなくなっているのだ(Newsweekは、マイクロソフトとNBCユニバーサルの子会社であるポータルサイト、msnbc.comと業務提携関係にある)。 だがニューヨーク・タイムズ紙の劇的な株価チャートなどを見ると、かつてあれほど強大だった会社がどうしたらこれほどあっという間に落ちぶれてしまえるのか、考え込まずにいられない。 CEO(最高経営責任者)のスティーブ・バルマーがいい仕事をしている、という主張ももう限

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    kennak 2010/06/02
  • 定年年齢引き上げにフランスがNON!

    厳しい時代には大きな犠牲がつきもの――。世界に広がる経済の停滞から何とか抜け出すため、各国はこの通念をしぶしぶ受け入れてきた。しかしフランス人は、この考え方に準じる気はないようだ。同国のニコラ・サルコジ大統領が定年退職年齢を現行の60歳から61〜62歳(たったの1、2年!)に引き上げると提案したことを受け、5月27日の朝からフランス各地でストライキ)が実施された。 サルコジは、今回の案は平均寿命が延びている現実を合理的に調整するものだと弁明している。実際は、07年に定年退職年齢を65歳から67歳へ段階的に引き上げると決めたドイツにならっただけだと言っても、許されるかもしれないが(とはいえ、最近のアンゲラ・メルケル独首相を引き合いに出しても、いいことはなさそうだ)。 今のところ、フランス国民はサルコジの説明に納得していない。27日には教員のおよそ14%、病院職員の約8%が職場放棄して抗議デモ

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    kennak 2010/05/28
    えええー文化が違うなー
  • テキサス流、教育の殺し方

    共和党支持者が多い私の出身地テキサス州は今、保守化が加速する「真っ赤な」州になっている。それを考えれば、州内の公立高校の社会科カリキュラムの見直しをめぐる騒動は、単なる政治的な動きと片付けても問題ないだろう。 選挙で選ばれた委員15名から成るテキサス州教育委員会は、過半数近くが超保守派。彼らは一丸となって、社会問題を中心にして考えられた世界観を推奨している。 同委員会が巻き起こしている論議はほかにもある。その1つが性教育を骨抜きにしていること。同州の保健体育の教科書からは「お子様向け」でない内容がすべて削除されている(体の自己診断コーナーに女性の胸の絵を掲載するのも駄目だ)。キリスト教の天地創造説を教えず、進化論だけを教えるのは適切ではないという主張も物議を醸している。 だがこうした論議は前座のようなもの。社会科カリキュラムの見直しこそ、ヘビー級の大一番だ。この戦いには、アメリカ中が軽蔑の

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    kennak 2010/05/27
  • 土地不足を心配するオーストラリア

    オーストラリア人にとって「広大な土地」は掛け替えのないもの。だから今この国を襲っている急激な人口増加には耐えられない。 現在の人口は2200万人。これが50年までに65%増え、3600万人近くに達するといわれる。この増加率は予想される世界平均のほぼ2倍。政府はこれを昨年9月に発表したが、ラッド首相は「人口増加は朗報、大きなオーストラリアはいいことだ」と発言。だがすぐに環境問題や糧不足を懸念する人々が反発した。 さらに人口増に反対する政党が2つも誕生。ほかの野党も今年の総選挙で人口問題を論点の1つに据える構えだ。こうした動きを受け、ラッドは今年4月に「人口相」を新設、対策を練るよう指示している。 確かに、オーストラリアには人口増加に対応できる土地がある。国土面積が世界6位なのに対し、人口は55位。とはいえ人口の80%は沿岸部に住み、耕作可能な土地は国土の6%にすぎない。 不動産価格も懸念材

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    kennak 2010/05/27
  • さよならアップル、こんにちはグーグル

    もううんざり アップルの市場独占で未来は暗くなる?(iPhoneとアプリ「エコファインダー」) Robert Galbraith-Reuters iPhoneのキャリアであるAT&Tのひどいサービスにほとほと嫌になっていた私は、ベライゾンの携帯電話HTCインクレディブル(OSはグーグルの「アンドロイド」を搭載)に乗り換えることを真剣に検討していた。 そして今日(5月20日)、新OS「アンドロイド2.2」が発表されるのを見て決断した。 バイバイ、アップル。iPhoneはもういい。当にサヨナラだ。 アップルがAT&Tの通信網と決別しようが、ベライゾンと手を組もうが関係ない。色々なブログに書かれているように、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。 これまでは、ベライゾンの通信網でiPhoneが使えればうれしいと思っていた。 でも、もう違う。 アンドロイド2.2(通称Froyo)はiPh

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    kennak 2010/05/24
  • 中国人観光客残酷物語

    今週のコラムニスト:李小牧 日の外務省はこの7月1日から、中国人個人観光客向けのビザ発給条件を緩和する、と発表した。現在は年収25万元(約340万円)以上としている発給条件を大幅に引き下げ、富裕層だけでなく中間層も日に呼び込もう、という狙いだ。 去年、中国土から日に来た個人・団体観光客は101万人。条件の緩和で、これまで160万だったビザ発給の対象世帯数は10倍の1600万世帯になる。単純に考えて中国人の個人観光客も10倍になる――と、岡田克也外相は考えているのかもしれない。 だが、そう簡単に行かないだろう。それは、中国人観光客が日でどんな「観光」をしているかを知ればすぐ分かる。 中国人観光客の多くは、東京〜大阪を5日間ないし6日間で駆け抜ける「弾丸ツアー」に参加する。富裕層のはずなのに、なぜか旅費は航空券や宿泊費を含めて5000元(約6万5000円)程度と格安だ。 彼らが泊まる

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    kennak 2010/05/24
  • 「男=浮気」はもう卒業

    家族が一番  若いパパが子供と過ごす時間は以前の2倍に Lori Adamski Peek-Workbook Stock/Getty Images 「人と神の間において不義は問題だが、人とそのの間では何の意味も持たない」。イギリスの文学者サミュエル・ジョンソンはそう言った。賢いは夫の不義になど悩まない── ご冗談を。そんなのは、女性がYouTubeやゴルフクラブという「武器」を手にする前のお話だ。ジョンソンが活躍した18世紀後半、男の浮気は当たり前だっただけでなく、社会的にも容認されていた。回顧録やの親族宛ての手紙で、売春婦との素敵な一夜を自慢する者さえいた。 現代では浮気は明らかに「悪」だ。06年に米調査機関ピュー・リサーチセンターがアメリカで行った調査では、不倫を道徳的な過ちと見なす回答者が9割に上った。 歴史学者で『結婚、ある歴史的考察』の著者であるステファニー・クーンツによれ

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    kennak 2010/05/19
    「今も昔も男は変わらない」という固定観念に拍車を掛けているのではないか。/負担を分かち合えば、悩みも分かち合うことになる。驚いたことに、今や既婚男性は既婚女性より仕事と家庭の両立に悩んでいるという。
  • 3カ月間だけ英雄だったマザーファッカー

    筆者の住むイーストベイと対岸のサンフランシスコを結ぶ、ACトランジットというバス路線がある。今年2月、その車内で「黒人のチンピラにからまれた白人の老人が逆にそのチンピラを素手で殴り倒して撃退する」映像がネットに上がった。 同じバスの乗客が現場を携帯電話でビデオに撮ってYouTubeに上げたのだが、すぐにツィッターやブログで広まり、視聴数はその日のうちに100万を超えた。いわゆるミーム(Meme)、またはヴァイラル・ビデオ(Viral Video、ウィルスのように伝播攪拌されるビデオ)になったわけだ。 白人の老人はZZトップのように長く白い髭と見上げるような長身が特徴で、いつしかエピック・ベアード・マン(Epic Beard Man、デカいヒゲ男)と名付けられた。ベアード・マンはビデオのなかで「わしは67歳だ!」と叫んでいた。 ネットではベアード・マンを「英雄だ」と讃える人々と、その反対派の

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    kennak 2010/05/18
  • 子供と結婚する男たち

    真新しい白いドレスに輝く金のアクセサリー。ザイナブ・フセインは13年間の人生で最大の注目を浴びていた。 まるで子供のおめかしごっこのようだが、身に着けているものは物ばかり。「私はお嫁さん。結婚するの!」。ザイナブは得意げに友達に言ったものだ。 数日後、ザイナブは30歳のいとこと結婚した。彼がザイナブの父親に払った「代金」は5000ドル。現在28歳になったザイナブは、当時を振り返ってこう言う。「とてもつらかった。今でも誰を責めていいのか分からない。でも両親のことはすごく恨んだ」 国連が世界最貧国の1つとするイエメンでは、今も幅広い地域で早婚の伝統が残っている。イエメンの全国女性委員会によると、主として地方部の少女300万〜500万人が、13歳になるかならないで結婚している。女子の半分以上が18歳未満で結婚するという調査結果もある。 もちろん早婚に反対する声はある。女子の結婚年齢を18歳以上

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    kennak 2010/05/18