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ブックマーク / musashimankun.hatenablog.com (8)

  • 漫画「きっと、いいことあるさ」◎珍客、来たる - Novel life~musashimankun’s blog~

    漫画「きっと、いいことあるさ」◎珍客、来たる - Novel life~musashimankun’s blog~
    kennkouitiban
    kennkouitiban 2020/06/19
    マンガ
  • 「闇が滲む朝に」🐑章 第30回「ヒゲさんがプロレスラー引退を決意した理由」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    かつてプロレスラーだった男 徹の目の前には1枚の写真が飾られている。それはリング上に立つ2人のレスラーの姿だった。1人は天源一郎、そして、もう1人はヒゲさんだ。今の風貌とは若いが確かにヒゲさんだと分かる。 「ヒゲさん・・・・レスラーだったのか」 徹はソファーのテーブルの方に降り返った。 「そうなの・・・そういわれてみれば、何となく分かるわ」 はなえがトロフィーが並べてある応接間の周りを何となく見渡した。 「こんなに沢山のトロフィー・・・・凄いわね。ヒゲさん」 はなえが納得するように首を縦に振った。 「おまたせしました」 ヒゲさんの奥さんがコーヒーを運んできた。 「奥さん、お気を遣わずに。お名前は・・・」 はなえが聞いた。 「あら、ごめんなさい。申し遅れました。京子です」 京子がはなえと徹の前に丁寧にコーヒーをゆっくりとテーブルの上に置いた。 学生時代はレスリング部に 「すみません、今日は夜

    「闇が滲む朝に」🐑章 第30回「ヒゲさんがプロレスラー引退を決意した理由」 - Novel life~musashimankun’s blog~
    kennkouitiban
    kennkouitiban 2020/03/08
    スマホ薬局
  • 「闇が滲む朝に」第☆章17回(最終回)「人は死なない。苦しみ他界して死者となる」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    あらすじ 片山と良子たちは客の柴田たちを送ると料亭に戻った。 そこで片山が意外な柴田の状況を聞かされる。第☆章の最終回。 客の柴田の意外な容態 「今日、四階に来たお客さん」 ふと良子が言った。 「柴田さん・・・ですか」 片山がボードに記入されていた名前を思い出した。 「そう柴田さん。ご家族でいらっしゃった」 「奥さん、綺麗ですね」 片山が冗談ぽく言った。 「片山さん好み、ゆかりさんみたいな人?」 良子も冗談を返す。 「でも柴田さんね。ガンなの」 良子が話しを戻した。 「だんなさんの方ですか」 「そう、紀夫さんね」 片山は柴田を料亭で初めて見た時、少し痩せ具合が気になっていた。初めて会う人でも何か病的な痩せ方をしている人は、その瞬間に病気だと分かる時がある。 「そうですか、少し痩せているなとは思っていました」 「たぶん、私の旦那と同じだと思う・・・・」 ふと良子が漏らした。片山は良子が結婚

    「闇が滲む朝に」第☆章17回(最終回)「人は死なない。苦しみ他界して死者となる」 - Novel life~musashimankun’s blog~
    kennkouitiban
    kennkouitiban 2019/10/24
    スマホ薬局
  • 「闇が滲む朝に」第☆章16回「ただ笑顔で、花束をあなたに」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    料亭「鈴音」での土曜の自動車メーカーの宴会は終了した。続いて4階のお客である柴田の事会も終わろうとしている。片山は女将の良子に頼まれた通り、マーガレットの咲く庭に出て、花を切り始めた。 料亭の庭に咲くマーガレットとコスモス 片山は「鈴音」の外に出ると料亭の右側に回り庭に出た。20メートル四方の庭には白のマーガレットとピンクのコスモスが所狭しと咲き乱れている。片山は一瞬、深呼吸した。ゆっくりと庭に入ると手にしていたハサミで、マーガレットを切り始めた。 「片山ちゃん」 鶴子の声が聞こえてきた。 「そろそろ引き上げるよ。今日は直帰するから」 「お疲れさまです。自分はもう少しいます」 「女将さんから花を頼まれたのかい」 「ええ。10ほどマーガレットを切ってきてって」 片山が目の前のマーガレットを見渡す。 「たまに。渡すんよ。お客さんに」 「そうですか」 「珍しいやろ。こんな場所で花が咲いてるん

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    kennkouitiban
    kennkouitiban 2019/10/22
    スマホ薬局
  • Novel「闇が滲む朝に」第☆章13回「ある日、自我を捨て奉仕せよと月が言った」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    今までなど読む時間がなかった鶴子が、を読みだしたのは最近のことだ。それも時代小説ばかり読んでいた。そんな鶴子は宮沢賢治の「雨にも負けず」の詩のことを、息子から紹介されて気に入ったのだ。鶴子が「銀河鉄道の夜」を読んでいるのは、必ずわけがあると片山は思う。 夜の銀河に魅せられて 鶴子が「銀河鉄道を夜」を読んでいるのは、以前に鶴子の息子に宮沢賢治のことを聞いたことがきっかけになったことは片山にも理解できた。大阪で生まれた鶴子は、新潟で短い期間だが居酒屋を経営していたことがある。不況の影響で店をたたまざるをえなくなったが、居酒屋を営んでいた時期にはなど読むことができなかった程、忙しかったらしい。上京してからは、結婚し家庭を持ったから、なおさらなど読む時間はなかったという。 夫は建築関係の仕事で忙しく、鶴子もパートに出ていたことから、読書する時間などなかったのだ。を読むという行為は、よほど

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  • Novel「闇が滲む朝に」第☆章12回「くふふと笑いながら銀河を旅した日」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    片山は1階に降りると、ビル続きの倉庫に入った。倉庫では鶴子が用具類の整理をしていた。鶴子は良子の様子を聞いてくる。数か月前に体調を崩し1週間ほど休んだのだという。元気そうな鶴子も料亭の女将となると何かと大変なんだと片山は思う。そんなことを考えていると、鶴子がふと「最近、『銀河鉄道の夜』を読んでいる」とこぼした。 ビール飲めるかもよ、くふふ 片山は「なでしこ」で良子から業務連絡表を受け取るとエレベーターに乗り1階に降りた。倉庫に入ると鶴子が用具類を整理していた。 「お疲れさん」 片山に気づいた鶴子が声をかけた。 「お疲れさまです」 「どうだった。なんか言われたかい?」 鶴子が気になる表情を見せた。 「いや、特に。何か用事ありましたか?」 片山がペットボトルのお茶を飲む。 「明日のことさ。私も来るから。昼から宴会やるんやろ。自分は2時ごろに来るわ」 「どこのお客さんなんですか」 「自動車関連や

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  • Novel「闇が滲む朝に」第☆章8回「明日、世界が終わっても、今日、僕はリンゴの木を植える」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    片山は「鈴音」の一階に戻ると、いつものように大きな花瓶の花に気づいた。この花瓶に入れられたバラやヒマワリなどの花や、ビルの植栽が自分に話しかけていることを感じることがあるのだ。同様に片山は元気になるリンゴが好きで毎日、べるが、きっかけは幼い頃に偶然に知った「明日、世界が滅ぶとしても、今日、リンゴの木を植える」の名言だった。 花や植栽が話しかけてくる 良子から洗面のハンディーソープ交換の件を聞いた片山は、そのまま「鈴音」の一階に戻った。一瞬、疲労からめまいを覚える。めまいは深呼吸を繰り返すうちに収まった。 「鈴音」の大きな窓から片山は空を見上げながら、もう自分がこうして都会のど真ん中で、清掃業者として生きていることになんら違和感を感じることはなかった。忙しすぎて日中は自分を振り返る余裕などないといった方がいいかも知れない。その分、疲労もたまる。 しかし、それでもふと「鈴音」の入り口に入ると

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  • Novel「闇が滲む朝に」第☆章10回「辛い時はジョークで笑いながら乗り越える」 - Novel life~musashimankun’s blog~

    鶴子は清掃から休憩所のある倉庫に戻ると、片山に「鈴音」三階の「もみじの部屋」前の洗面が詰まりかけていることを告げた。洗面の詰まりなどすぐに改善するのだけど、通常の仕事では、あまり発生しない仕事が入った場合、片山はジョークを言って自分を奮起させる妙な癖があった。「もみじ饅頭!」でっかと片山が言うと、鶴子は「あほか」とあきれた顔を見せた。 「鈴音」で土曜に仕事の日 「お疲れさん」 平が休憩所のある倉庫に戻ってきた。 「ボード拭きありがとうございます」 今日は平がお客様ボード拭きをやってくれたのだ。 「夏場は適当に分担してやらないとな。お互い結構、仕事の量が多いから」 平がペットボトルの水を飲みながら言った。 「そろそろ、鶴子さんトイレ清掃から戻ってくるんじゃないの。暑い、暑いっていうよ。たぶん。そうだ、片山ちゃん、明日もここに来るんだね」 平が思い出したように言った。 「ええ。明日はお客さんが

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