米Intel社は,カリフォルニア州Mountain Viewで開催した研究展示会「Research@Intel Day」で,複数の機器間で3次元グラフィックス映像を伝送する技術を展示した。携帯端末やパソコン,サーバーが互いに連携する機能を高めるという「Web2.0」や「クラウド・コンピューティング」などに共通する概念が,3次元グラフィックス描画にも適用される未来を示したものである。 「Wireless Remote Graphics Rendering Demo」は,携帯型パソコン端末で遊べるレーシング・ゲームの3次元グラフィックス映像を,無線LAN経由で別のパソコンに転送し,大画面のHDTVディスプレイに表示させるデモである。映像の遅延時間は2msほどで,ゲームを楽しむには問題ない水準である。 図1 右の男性が持つ小型パソコン端末でレーシング・ゲームを楽しみつつ,その3次元グラフィックス