米Intel Corp.の研究開発部門が開いたイベント「Research@Intel Day 2009」で同社は「CloneCloud」と呼ぶ,スマートフォン向けのクラウド技術を実演した。CloneCloudは,サーバー上の仮想マシンで,スマートフォンのアプリケーション・ソフトウエアの一部を実行することで,端末の処理負担を軽減し,高速化する技術である。 CloneCloudは,ユーザーのスマートフォンの環境の「クローン」を,サーバー上の仮想マシン(VM)に作り,その環境で端末と同じアプリケーションを実行するしくみを取る。ユーザーがスマートフォン側で処理能力が必要なアプリケーションを起動すると,専用のソフトウエアが実行に必要なデータの一部を,サーバーで動作するクローン環境に転送する。クローン環境で同じアプリケーションを起動し,処理を肩代わりすることで,スマートフォン端末側では処理が高速化した