2016年度第3次補正予算案をめぐり、与党は衆院予算委員会の審議入り、採決、衆院本会議採決の日程協議で、いずれも野党の反対を押し切る「委員長職権」を連発した。通常国会冒頭の予算審議で職権を連発するのは異例だ。野党は「強硬なやり方をこんなに連発したことはかつて見たことがない」(民進党幹部)と反発している。 自民党の浜田靖一・衆院予算委員長は26日、前日の予算案の審議入りに続いて27日の採決も「職権」で決定。続く衆院議院運営委員会理事会でも、自民党の佐藤勉委員長が予算案の衆院通過を決める27日の本会議開会を職権で決めた。予算委で野党側が求めた文部科学省の「天下り」あっせん問題に関する集中審議や前川喜平・前文科事務次官の参考人招致も与党側が拒否した。 国会運営をめぐっては、昨年の臨時国会で与党の採決強行が相次いだことから、大島理森衆院議長が「とりわけ日程協議には、合意形成を作る努力をもっと行うべ