月間検索回数2億回以上、月に約1400万人が利用する「乗換案内」サービスで知られるジョルダンが、2018年7月に子会社「J MaaS」を設立し、MaaS事業への本格参入を果たした。多くの企業が商機をうかがうその市場で、ジョルダンは、どのような成長戦略を描いているのか。 MaaS(マース、Mobility as a Service)とは、鉄道・バス・タクシー・レンタカーなど多種多様な移動手段が「1つのサービス」としてシームレスにつながり、ルート検索から予約・手配、支払いなどがワンストップで提供される新しい交通インフラだ。 ジョルダンの佐藤俊和社長によると、J MaaS設立の背景には、フィンランドの首都・ヘルシンキに拠点を置くベンチャー、MaaS Global社の存在があるという。 「MaaS Global社は、ユーザーが月額定額を支払うと、電車・バス・タクシーなどが乗り放題になるサービス『W