海外旅行先として人気の東南アジアだが、その大きな魅力のひとつは物価の安さ。なかでもタイは観光客だけでなく、老後のリタイア暮らしをはじめとする長期滞在の日本人も多く住んでいる。 「自分の場合は日本で半年や1年節約生活をしながらガーッと働き、貯めたお金を持ってタイやカンボジアなどで半年ほど長期滞在するという暮らしを繰り返しています」 そう話す吉村尊史さん(仮名・43歳)だが、なぜそのような生活を始めたのか? 「大学時代、バックパッカーとして何度か東南アジアを旅したことがあったのですが、居心地がすごく良かったんです。卒業後は普通に就職して働いていましたが、37歳のときに激務や上司との折り合いが悪かったこともあって辞めてしまいました。そのとき、1か月ほどタイに行ったんですが、ユルい雰囲気とかがいいんですよね。それで正社員としての再就職を目指さず、契約社員として働きながらお金が貯まったら海外に行くと
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