おれは先週の木曜日からおかしくなった。双極性障害(躁鬱病)の鬱が出た。おれの鬱の出方というのは、身体がまったく動かなくなるというものであって、動かないまま寝ていれば眠ってしまう場合もあるので、いきなり自殺ということにはならない。ただ、身体が動くようになった午後二時、三時になってみると、このままでは死ぬしかないという思いにとらわれる。それでもおれはシャワーを浴びて会社に向かう。 土曜日。おれは競馬を見たあと、自転車で図書館に本を返しに行った。本を返して、別の本を借りた。ドラッグ・ストアとスーパー・マーケットに寄って、アパートに帰った。まだ空はいくらか明るい。おれはなんとなくカメラを持ち帰っていた。暗くても構わないから、ちょっとそこの公園まで散歩するかと思った。おれはそうした。 壁に花咲く三月。 壁にこんなものまで見られる三月。 ららら、三月の終わり。 べつに警戒しなくてもいいから、ネコチャン
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