【法施(1)】 「法施(ほうせ)」とは、仏教を人にお伝えすることです。 「法」とは「仏法」、「施」とは「施す」「与える」。 仏法を皆にわかるようにお届けするのが「法施」です。 そして法施一つに生きる人を「僧侶」と言われるのです。 今日、「僧侶」「坊主」といえば、葬式や法事で読経する人、 というイメージが定着していますが、 読経だけでは、法施したことにはなりませんので、 僧侶、坊主の役目を果たしたことにはなりません。 「世間の本ではない、仏教の教えが書かれている経典を 声に出して読むのだから、聞く人に仏法を与えることに なるのではないか」というのは暴論です。 耳で聞いて意味が分かる人ならいざ知らず、 おそらくほとんどの人は、坊主の読経を聞いても、 意味がサッパリ分かりませんから、 それでは法を伝えたことにはなりません。 「相手が分かろうが分かるまいが、オレは伝えたんだ」 というのは、与えたこ
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