(上)映画『選挙』のポスター。日本人こそ必見!?。<br>(下)監督のみならず、撮影、録音、編集と全てを一人で手がけたという想田和弘さん 先日開催されたベルリン映画際、フォーラム部門に招待され「一大センセーション」とまで批評され、欧州メディアからも大好評だったドキュメンタリー映画『選挙』。 日本人が日本の選挙を撮るということで、日本人にとっては「わかりきっている」と思われがちな選挙を、ドキュメンタリー・観察映画として仕上げた作品だ。 そんなこともあり「欧米向けかな?」と思わせたりしたのだが、実際は、日本人こそが観なくてはならないものだった。 「わかっている」はずのものの選挙や選挙運動が、これを観ることによって「わかっていなかった」と思うと同時に、政治とは離れた全く他のものに変化して、笑いあり、涙ホロリ、怒りあり、のメロドラマを観ているような気分にさえしてくれる120分間だ。 市議会補欠選挙