ウクライナ南部オデーサ州の小麦畑(2022年5月22日撮影)。(c)Genya SAVILOV / AFP 【5月27日 AFP】ウクライナ南部オデーサ(Odessa)近郊に広がる小麦畑。農業従事者のドミトリー・マトゥリャク(Dmitriy Matulyak)さん(62)は、どこまでも続く穂波が豊作を約束しているにもかかわらず、多くの人が間もなく飢えに苦しむことになるのではないかと心を痛めている。 ロシアがウクライナに侵攻を開始した日、マトゥリャクさんが所有する倉庫の一つが空爆を受け、400トン以上の飼料が灰となった。クリミア(Crimea)半島から出撃したロシア軍の部隊は、ウクライナ南部のかなりの部分を制圧した。 だが、もっと悪いことが待ち受けているかもしれない。ロシア軍は当初恐れられていたようにオデーサ港に攻め寄せることはなかったが、黒海(Black Sea)の封鎖を続けている。このた