私の東大雇い止めの原因を作った東大総合文化研究科化学教授・下井守が、定年退任することになり、『教養学部報』の最新号に「駒場をあとに」を書いている。ところがそこで驚いたことに、私との一件が書いてある。何で驚いたかというと、下井教授は構内禁煙を守るためにパトロールをしていて、イエローカードを出す、などということをしていたという。そして「禁煙ファッショと戦う」という非常勤講師に出会い云々、経緯は中央公論にも彼のブログにも書いてある、「事実誤認や脚色もあるので」反論しようかと思ったがばかばかしいからやめた、とあるのである。 ばかばかしいからやめるくらいなら、こんなところに書かなければよいのである。さて、事実誤認というなら、下井教授が職務としてパトロールしていたとは私は知らなかったのだから、そのあたりのことかもしれない。しかし「脚色」とは聞き捨てならない。私は記憶にある限り事実を書いたのである。そこ