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小泉義之の検索結果1 - 19 件 / 19件

  • 知識人の読書量・知識量ランキング

    SSクラス 江藤淳、柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎、谷沢永一、村上泰亮、中村元 Sクラス 小室直樹、浅田彰、福田和也、渡部昇一、呉英智、蓮實重彦、永井陽之助、中村雄二郎、すが秀実、佐伯啓思、高澤秀次、筒井康隆、小谷野敦、菅野覚明、養老孟司 見田宗介、佐藤誠三郎、大森荘蔵、西部邁 Aクラス 丸山眞男、吉本隆明、長谷川三千子、丸山圭三郎、橋本治、村上陽一郎、佐藤優、松岡正剛、伊藤貫、猪木武徳、坂部恵、坂本多加雄、大澤真幸、中川八洋、永井均、野矢茂樹、小浜逸郎、飯田隆、河合隼雄、片岡鉄哉、鎌田東二、梅棹忠夫、竹内洋、山本夏彦、山口昌哉、入江隆則、 Bクラス 猪瀬直樹、坪内祐三、中沢新一、御厨貴、橋爪大三郎、鷲田清一、北岡伸一、池田清彦、中西輝政、立花隆、山本七平、宮台真司、桶谷秀昭、宮崎哲弥、司馬遼太郎、古田博司、市川浩、東谷暁、苅谷剛彦、秋山駿、関岡英之、加藤尚武、浅羽通明、松原隆一郎、東浩紀

      知識人の読書量・知識量ランキング
    • 生きる苦しみよ、こんにちは。『現代思想 2019年11月号 反出生主義を考える』読書会|江永泉

      2019年12月8日、闇の自己啓発読書会は都内某所で、『現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える―「生まれてこないほうが良かった」という思想』読書会を開催しました。本書に寄稿している木澤佐登志さんを囲み、関連する思想家について、生まれてきてしまった苦しみとどう向き合うかなどについても話し合いました。(12月25日一部修正) ※これまでの活動については、こちらをご覧ください! ■参加者一覧 役所【暁】 編集者。生きづらさを常に感じている。最近よく聴く曲(CD)は、アリスソフト「アリステーマソングコレクション」。 【江永】泉 のさ者。やっていき感に常に餓えている。最近よく聴く曲(MV)は、CQ CREW「Drunken Forest / Moon」。 【ひで】シス。不眠で悩んでいる。最近よく聞く曲はSuper Bell”Zの「'18」。 【木澤】佐登志。無職。 ■まずは、本全体の

        生きる苦しみよ、こんにちは。『現代思想 2019年11月号 反出生主義を考える』読書会|江永泉
      • 『情況』に関する声明

        1968年の創刊以来、『情況』は「変革」を志向する多くの読者・寄稿者の集う雑誌として刊行されてきた。「変革のための総合誌」たることは表紙にも掲げられてきた同誌の理念である。ところが、2024年夏号「トランスジェンダー特集」はその理念を裏切る差別の容認と保守的党派性に陥っていると私たちは考える。この特集を受け、『情況』の読者・寄稿者として知り合った私たちは、同特集に対する抗議の意思を公表することにした。編集部に対し、本声明への真摯な応答と今後の方針をめぐる見解を表明するよう強く求めるものである。 1. 差別を論じる前提 「トランスジェンダー特集」は、「言論の自由」の名の下に「トランスヘイトの自由」を掲げる論考を掲載した。私たちはヘイトに反対する。差別をめぐって考慮すべき異なる立場や論点があることは、ヘイト言説を掲載する理由にならない。今回の誌面においては、「言論の自由」が差別や抑圧の是認と混

          『情況』に関する声明
        • 「殺すことはない」 - shinichiroinaba's blog

          大昔に河出の『文藝』のアンケートに答えたことが触れられていた 「もっと明瞭な殺人否定論はないのですか?」 「たしか、いなば先生 @shinichiroinaba が大昔に少年向けに書いたものがあって、まず君には、殺されたくない大事な人たちがいる。ところで他の人たちも、同様の人たちを抱えている。だから人を殺してはいけない。記憶が朧げですが、かなり簡明です」 — 遠藤 with another view (@endoucom) 2023年2月15日 ので少し追記する。 「殺してはいけない」というルールは見ればわかる通りネガティヴな禁止の形をとっている。強い道徳的義務、いわゆる完全義務の多くはこのように「なになにしてはいけない」という形をとり、「なになにすべきだ(しなければならない)」というポジティヴな形をとらない。ポジティヴな義務は多くの場合「なになにしたほうがよい」という推奨の形をとる。そう

            「殺すことはない」 - shinichiroinaba's blog
          • 第2回 制約と諦めのススメ - 苦しみの執筆論 千葉雅也×山内朋樹×読書猿×瀬下翔太:アウトライナー座談会 | ジセダイ

            思考を階層的に整理することによって、「書くこと」と「考えること」の強力な武器となるツール、「アウトライナー」。普段からアウトライナーを利用して執筆をおこなっている、哲学者・千葉雅也さん、美学者・山内朋樹さん、読書家・読書猿さん、編集者/ディレクター・瀬下翔太さんの4名に集まっていただき、執筆論や思考術などなど、縦横無尽に議論を交わしていただきました。(全3回) この対談が書籍化されました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 著/千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太 カバー装画/あらゐけいいち 定価:1100円(税別) 
レーベル:星海社新書 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 文章は飛躍していい! 千葉 Twitterの140字って、本当にちょうどいいですよね。絶妙な長さだと思います。 瀬下 連投もおもし

              第2回 制約と諦めのススメ - 苦しみの執筆論 千葉雅也×山内朋樹×読書猿×瀬下翔太:アウトライナー座談会 | ジセダイ
            • 『反出生主義を考える』(「現代思想2019年11月号」)を読む - 関内関外日記

              おれは反出生主義者である。 おれが反出生主義者になったのは、エミール・シオランを読んだからではない。ましてやデイヴィッド・べネターを読んだからでもない。 おれの反出生主義は、おれというおれ以外にいないおれが生きてきてたなかで、自然とそうなったものである。その背景にいくらか仏教の影響(おれの考える仏教が仏教として正しいとは言えない)があったかもしれない。 おれが「これだ」と思った瞬間については記録がある。 goldhead.hatenablog.com おれはおれを反出生主義者ではないかと思っている。詳しいところはわからない。以前、おれはブックマークにこんなことをメモした。 やはり人類の絶滅こそが一番正しいのではないだろうか? [人間] [万歳] べつに今いるのを殺すことはないけれど、これ以上増やさなくてもいいとはわりと本気で思う。 2018/06/11 14:18 b.hatena.ne.

                『反出生主義を考える』(「現代思想2019年11月号」)を読む - 関内関外日記
              • 同人音声・ASMR・ボイロAV等における視覚と聴覚の(再)結合について - おしゃべり!おしゃべり!

                このブログを言文一致で「私」を主語に書いてきた理由は様々あります。第一に、哲学書の翻訳概念が社会的かつ歴史的に負った権威性と思弁性を、現代の主体の問題に軟着陸させるための便宜。第二に、悪趣味にせめてもの責任を負わせる遂行的発話の含意。第三に、Twitterを拒絶して「反時代的」に生きた過去への深い自己愛。第四に、人と会話したり短文で物を書く機会が少なく、他の書き方を忘れてしまったという事情です。 趣味としては楽しんできたのですが、時間をかけてこだわった重い文章を書きすぎたようで、やばいやつかと人に怖がられることが最近多く、そろそろ方法を変えるべきかと判断されました。一見して感受されるような主体のやばさなど、二一世紀世界のやばさを記述した際に発生する副次的な効果にすぎず、自分を大きく見せて人を威圧したいわけではないためです。 実際、旧年に人生初の配信をした際も、普通に喋ったつもりが何か辛そう

                  同人音声・ASMR・ボイロAV等における視覚と聴覚の(再)結合について - おしゃべり!おしゃべり!
                • 青井硝子事件についての個人的総括 - おしゃべり!おしゃべり!

                  本稿は、2020年3月の麻薬及び向精神薬取締法違反による逮捕から始まる、青井硝子氏(@garassan)のアヤワスカ茶裁判に関する個人的総括です。 筆者は2016年10月に青井氏が主催する薬草研究会に参加したのち、アヤワスカアナログを複数回摂取した経験がある、活動初期に関わったユーザーです。加えて、DMTによる変性意識体験によって年来の希死念慮が和らいだ結果、思想・哲学系の読書に邁進することになった、事件の発端である大学生の方に似た経過を辿った人間です。つまり、事件にまつわる諸論点を内在的に、かつ時間が経って冷静に振り返ることができる立場にあります。 一般に幻覚剤と呼ばれる精神展開薬(psychedelics)に関する議論は、アメリカ・日本における排除型政策の影響に加えて、体験を意味づける学問領域の決定しづらさのため、常に混乱を伴います。また、青井氏のケースは法的・文化的・政治的に異例な論

                    青井硝子事件についての個人的総括 - おしゃべり!おしゃべり!
                  • Amazon.co.jp: 現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想―: 森岡正博, 戸谷洋志, D・ベネター, T・メッツ, 島薗進, 小泉義之, 加藤秀一, 木澤佐登志, 橋迫瑞穂: 本

                      Amazon.co.jp: 現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想―: 森岡正博, 戸谷洋志, D・ベネター, T・メッツ, 島薗進, 小泉義之, 加藤秀一, 木澤佐登志, 橋迫瑞穂: 本
                    • 雑記(幻覚剤ルネサンス以後のフーリエ主義者の方針について) - おしゃべり!おしゃべり!

                      このアカウントを作ってから得難い出会いが多々あり、善き触発と欲望の変形を被ってきました。その過程を再構成するべく、今回は緊密に書いてしまうクセをなるべく排し、意識して冗長に日記をつけてみます。千葉雅也ほか『ライティングの哲学』を読んでそう決心するも、成功したかは微妙です。 §1 同人誌について §2 フーリエ主義者同盟について §3 怖るべき囚人の陶酔論 §4 社会の精神病院化 §5 性政治の不可能性 §6 バタイユからクロソウスキーへ §7 生残者の倫理 §1 同人誌について 宮﨑悠暢氏(★)の主催による同人誌『PROJEKT METAPHYSICA Vol.1』に、論考「模像の消尽のためのエスキス」を寄稿しました。 きっかけは宮﨑氏にドゥンス・スコトゥスの動画を見つけていただいたことに遡ります。宮﨑氏は当時、VTuberを主題にした評論同人を企画されており、そこに寄稿依頼をもらって、2

                        雑記(幻覚剤ルネサンス以後のフーリエ主義者の方針について) - おしゃべり!おしゃべり!
                      • 今後、多数の寄稿本は「なぜ男女割合が半々じゃないんだこん棒」で、叩けるかも! - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                        こんど、こんな本が出るそうなのですよ 定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半 (論創ノンフィクション 005) 作者:雨宮処凛,上野千鶴子,今野晴貴,斎藤 環,斎藤美奈子,CDB,武田砂鉄,仲正昌樹,前川喜平,町山智浩,松尾 匡,丸川哲史,宮台真司,望月衣塑子,森 達也,安田浩一,安田菜津紀発売日: 2020/09/18メディア: 単行本(ソフトカバー) 寄稿者のひとりDr.ナ… じゃないや、cdb氏が、堂々twitter・ブログのアカウント名のままで寄稿している。 氏が、こういう感想を書いている。 www.cinema2d.net はい。 ごらん頂きますとわかりますとおり、執筆陣の中であからさまに浮いていますね。 他は問題ない。他誌では「女性の執筆者が少ない」と非難を受けたムックもありましたが、上野千鶴子先生はじめ半数近く女性でジェンダーバランスもよい。 しかしどうで

                          今後、多数の寄稿本は「なぜ男女割合が半々じゃないんだこん棒」で、叩けるかも! - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                        • ネット論壇から距離を置く - やすだ 😺びょうたろうのブログ(仮)

                          「ネット論壇」にある程度コミットしていた時期があった。リプバトルもさかんにしたし、キャスで議論っぽいこともした。多少名が知られたのかどうかわからないが、全然知らない人に「ツイキャス論客」として紹介されたこともある(リンク参照)。 ronri2.web.fc2.com しかし一年近く前の、青識亜論主催のキャス討論会に登壇したあたりをピークに、次第にネット論壇から距離を置くようになった(まああれはあれで面白かったけれど)。 それは、ネット論客としての適性のなさを自覚したことが大きい。 第一に、二次元キャラのおっぱいがどうした、このポスターはありやなしや、このCMはけしからんかけしかるか、ツイフェミが、表現の自由戦士が、インセルが、というような話に心の底からは関心を抱けない。また安倍政権がどうの、野党がどうの、ネトウヨが、リベラルがというような話も同様(これはいつも、「政治に関心はあるが政局に関

                            ネット論壇から距離を置く - やすだ 😺びょうたろうのブログ(仮)
                          • Amazon.co.jp: フーコー研究: 小泉義之, 立木康介: 本

                              Amazon.co.jp: フーコー研究: 小泉義之, 立木康介: 本
                            • 筑摩書房 編集部・企画部 on Twitter: "宇野重規さん、大澤真幸さん、小野昌弘さん、神里達博さん、小泉義之さん、斎藤環さん、鈴木晃仁さん、柴田悠さん、中島隆博さん、中島岳志さん、松尾匡さん、宮台真司さんという執筆陣です(50音順)。"

                              宇野重規さん、大澤真幸さん、小野昌弘さん、神里達博さん、小泉義之さん、斎藤環さん、鈴木晃仁さん、柴田悠さん、中島隆博さん、中島岳志さん、松尾匡さん、宮台真司さんという執筆陣です(50音順)。

                                筑摩書房 編集部・企画部 on Twitter: "宇野重規さん、大澤真幸さん、小野昌弘さん、神里達博さん、小泉義之さん、斎藤環さん、鈴木晃仁さん、柴田悠さん、中島隆博さん、中島岳志さん、松尾匡さん、宮台真司さんという執筆陣です(50音順)。"
                              • 青土社 ||現代思想:現代思想2024年5月号 特集=民俗学の現在

                                私たちの「日常」を捉えるまなざし 近代西洋に端を発し、日本ではとりわけ柳田国男らの主導により独自の体系化を遂げた「民俗学」。しかしそれは必ずしも伝統文化や古俗・伝承のみならず、現代に生きる私たちの「日常」そのものを広く捉え考える現在進行形の実践として、いまなお展開の途上にある。本特集ではそうした現代民俗学の最前線を、アメリカなど国外の動向にも目を向けつつ多彩なトピックを通じて一望する。 [目次] 特集*民俗学の現在 【討議】 回遊する知としての民俗学 / 菊地暁+島村恭則 【広がるフィールド】 実践としての「介護民俗学」 / 六車由実 繰り返すことの民俗学――日常・クィア・強迫症 / 辻本侑生 自己・世相・日常――現在を史学する視点 / 及川祥平 民俗学から日本の出産史を問い直す――「安産中心史観」を超えて / 伏見裕子 〈日常〉はゆらぐ――霊的次元の近代 / 大道晴香 【俗なるもののため

                                • 屑籠の歴史 ラカン-ジジェクと読む最悪の百合作家「中里十/西在家香織派」 - ラビィたむ萌え萌えブログ

                                  ひとりひとり見れば、人間は、多少とも理性的外見を呈しており、食べたり、眠ったり、頭を使って悪事を企んだりする。だが総体としての人間は、変わりやすく、不可解で、気まぐれで、愛嬌がある。つまり、人間ひとりひとりはまさに人間であるとしても、人間全体は女なのである。 G・K・チェスタトン『新ナポレオン奇譚』 僕が書こうが書くまいが、どうせ何か別の意味を探そうとするに決まってる。僕の沈黙のなかにだって。そういう連中なのだ。いくら理屈を言っても無駄、啓示には盲目なのだ。マルクートがどうしたと言うんだ。マルクートはマルクート、それだけのことさ。 ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』下 すべてを包括するキリスト教的態度――パウロの有名な言葉、「男も女も存在しない、ユダヤ人もギリシア人も存在しない」から必然的に出てくるのは、キリスト教共同体への編入を受け入れない者たちの完全な排除である。 親愛なる読者の皆

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                                  • 青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2021年1月号 特集=ぬいぐるみの世界

                                    なぜ人はぬいぐるみを愛するのか 大人も子どもも、大切なぬいぐるみがそばにいてくれることで、すこし生きやすくなることがある。ぬいぐるみを主役に写真撮影をする「ぬい撮り」のブームや、推しの「ぬい」を所持するファン文化など、近年ますます細分化し盛り上がりをみせているぬいぐるみの世界。コロナ禍の現在では、無観客試合やリモート講義の場において座席をあたためるぬいぐるみの姿が話題になることも多い。家族や友人のようにかけがえなく、三者三様に特別なぬいぐるみ——その静かな佇まいを、いま見つめ返す。 【目次】 特集*ぬいぐるみの世界 ❖インタビュー〈1〉 素子とぬいの悲喜こもごも / 新井素子 聞き手=菊地浩平 ❖ぬいぐるみとわたし ぬいぐるみと共に戦い抜く / 大童澄瞳 ぬいぐるみといると消えていられる / 大前粟生 ぬいぐるみのこと / 少年アヤ ほわほわプラトニック / 水沢なお ❖そしてぬいぐるみへ

                                    • 02 途中下車無効 | ラップごっこはこれでおしまい | NeWORLD | 斜めうしろから世界をのぞく

                                      僕の育った家族は、あとから振り返るとおかしなところが沢山あった。まず、家族同士があいさつをするということが一切なかった。といっても、仲が悪かったというわけではない。僕の父と母が結婚してから僕が十歳になるまで住んでいたうちは、六畳一間の小さな家だった。その小さな家に父、母、僕、孝二の四人で暮らしていたのである。家族それぞれに部屋があり、朝起きて初めて顔を合わすのが居間やキッチンという環境なら「おはよう」とあいさつするのも自然だろうが、僕の家では逆に不自然なことだった。そもそも核家族のありかた自体にまだお手本がなかった。父も母もとにかく暮らしを楽にすることに必死で、あるべき家族の姿を模索する余裕はなかった。 そして、家族のあるべき姿を模索するための余裕というのは、うちの場合暮らしが楽になれば生まれるというものでもなかった。僕が小四になる時に父は吉祥寺に三百万で家を買い、僕たち一家はそこに移り住

                                        02 途中下車無効 | ラップごっこはこれでおしまい | NeWORLD | 斜めうしろから世界をのぞく
                                      • 読書記録:反出生主義特集―哲学的議論の入り口として『現代思想 2019年11月号』 - ルジャンドルの読書記録

                                        今回はこの雑誌を紹介します。 現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想― 作者: 森岡正博,戸谷洋志,D・ベネター,鈴木生郎,島薗進,小泉義之,加藤秀一,木澤佐登志 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2019/10/28 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 「子どもを新たに世に産み落とすことは良くないことである。その帰結として人類は出生をやめて緩やかに絶滅していくのがよい」という主張があります。この「反出生主義」は、最近インターネットでカジュアルに流行っているようにみえます。「人生はつらい」というところからスタートして、「こんな人生なら生まれてこないほうが良かった」という多くの人が抱くであろう思いに囚われ、それを濃くしていくうちに反出生主義という魅力的な考え方に救いを見出す、という人が多いんじゃないでしょうか。ただ、

                                          読書記録:反出生主義特集―哲学的議論の入り口として『現代思想 2019年11月号』 - ルジャンドルの読書記録
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