日本で園芸用として栽培されているのは、主に、一年草のコスモス(Cosmos bipinnatus Cav.)とキバナコスモス(Cosmos sulphurens Cav.)の2種類で、チョコレートコスモスは多年草です。 コロンブスのアメリカ大陸発見後、スペイン人がメキシコの高原に咲くコスモスを見つけて持ち帰り、マドリッドの植物園長ガバニレスがギリシャ語の(Kosmos)、秩序、調和、美などという意味のコスモスと命名したそうです。 日本には江戸時代末期に種子が伝わったのですが、明治9年(1876)、美術学校の教師として来日した芸術家ラグーザがイタリアから種子を持参してきたことから本格的に広まったといわれています。明治末期には全国に普及、各地で栽培されるようになりました。 在来種は白、ピンク、紅の3色で一重ですが、品種改良により多くの新品種が作られています。