菅義偉首相は26日の所信表明演説で、不妊治療支援を巡り「所得制限を撤廃し、(公的医療)保険適用を早急に実現する」と述べた。所得制限があるのは治療費助成制度で、公的保険にはない。このため首相の発言は助成制度の所得制限をなくし、誰でも支援することを現時点で確約したと解釈できる。だが厚生労働省は、この解釈を否定。議論の上、対応は年末に決めるとしている。 助成制度の所得制限を撤廃するかどうかは焦点の一つで、当事者の関心も高い。演説が不明瞭なために、国民の誤解を招きかねない事態となっている。
菅義偉首相は26日の所信表明演説で、不妊治療支援を巡り「所得制限を撤廃し、(公的医療)保険適用を早急に実現する」と述べた。所得制限があるのは治療費助成制度で、公的保険にはない。このため首相の発言は助成制度の所得制限をなくし、誰でも支援することを現時点で確約したと解釈できる。だが厚生労働省は、この解釈を否定。議論の上、対応は年末に決めるとしている。 助成制度の所得制限を撤廃するかどうかは焦点の一つで、当事者の関心も高い。演説が不明瞭なために、国民の誤解を招きかねない事態となっている。
大阪市では自民党にかわって首長ポストや議会での多数派を独占した「維新の会」が、二度目となる「大阪市廃止・特別区設置」(都構想)住民投票に持ち込んでいる。国政レベルでは「自民一強」が定着しているなかで、自民党に対抗する野党のような格好で大阪でにわかに勢力を伸ばした維新が、「二重行政の解消」「既得権益を打ち砕く」といいながら執拗に固執してきた大阪市の廃止・解体は、いったい誰のための改革であり、なぜここまで世論を二分する騒ぎになっているのか――本紙は、この間の大阪市内での取材をもとに記者座談会で整理した。 改革派装い公共財産売り飛ばす手法 A この間、大阪市民から「都構想」についての意見、ここに至るまでの10年間の維新体制で行政や市民生活がどのように変化したかについて取材してきた。 「都構想」については居住地域や世代などによって反応は様々で、「正直どちらがいいのかよくわからない」と頭を悩ませてい
夜に食品加工会社で働きながら日本語の勉強を続けるベトナム人のアインさん(左)。吉水慈豊さん(右)の支援を受け、転職することができた 新型コロナウイルスの影響で、外国人技能実習制度の矛盾が改めて浮き彫りになっている。日本の技術を習得してもらう目的で企業などに受け入れられている実習生が「解雇」されるケースが相次ぎ、国は救済措置として人手不足の別の産業に振り向ける形での「転職」を解禁した。実習生が労働力として扱われる実態がコロナ禍でさらに鮮明となっており、専門家は「実習制度はただちに廃止すべきだ」と指摘する。 【グラフ】「移民流入」日本4位に 5年で12万人増 昨夏に「とび」の実習生として来日したベトナム人のアインさん(25)=東京=の職場は、建設現場ではなく関東のテーマパークだった。ぬいぐるみの修理や清掃の仕事で、20万円と聞いていた月給は5万~11万円。感染拡大を受け、2月にテーマパークが休
ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之さんから性暴力被害を受けたと訴えた事件に関連して、伊藤さんが書類送検されていたことがわかった。関係者によると、まだ最終的な処分は出ていないという。 【写真】1審で勝った伊藤詩織さん ●現在、民事訴訟がおこなわれている 伊藤さんは、2015年4月に山口さんから性暴力を受けたと被害を訴えて、山口さんが同年8月、準強姦罪(当時)の疑いで書類送検されたが、山口さんは2016年7月、嫌疑不十分のため不起訴処分となった。 伊藤さんは2017年9月、慰謝料などをもとめて東京地裁に提訴。山口さんは名誉毀損だとして反訴したが、東京地裁は2019年12月、山口さんが合意のないまま性行為に及んだと認めて、山口さんに330万円の支払いを命じた。 現在、山口さんが不服として控訴している。 ●山口さんが刑事告訴していた こうした状況の中、山口さんは10月25日、自身
菅義偉首相は10月26日午後、衆議院の本会議で初めての所信表明演説を行った。 2050年までの「温室効果ガスゼロ」や、「デジタル社会の実現」などに触れながら、規制改革に進んでいく姿勢を示した。一方、選挙中から掲げている「自助・共助・公助そして絆」も改めて強調した。 国内外から注目されていた菅首相の所信表明だったが、その内容が演説中から報じられる、ということも起きた。いったい、どういうことなのか? NHKの中継を見る限り、菅義偉首相が演説を始めたのは、午後2時3分の少し前ごろ。それを機に各社が一斉にその内容を報じている。 たとえば、日経新聞は午後2時4分に【首相が初の所信表明演説 温暖化ガス「50年までにゼロ」】とのタイトルで記事を配信している。しかし、この記事を配信した段階で、首相は温室効果ガスの削減に関する部分まで原稿を読み進めていない。 また、ロイター通信も同じ時間に【コロナ注視し「躊
突然、住宅の前の道路が陥没する――。衝撃を禁じ得ない現場の直下では、東京外郭環状道路のトンネル工事が進められていた。同じ工法で大深度地下を掘り進むリニア中央新幹線工事に不安はないのか。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟) 47メートル下をシールドマシンが通過 因果関係は不明で工事が中断 休日の朝、自宅のガレージのすぐ前を走る道路に亀裂が入り、少しずつ広がって、昼ごろには深さ5メートルの大きな穴になった――。 そんな“嘘のような本当の話”が起きたのは10月18日、東京都調布市の京王線つつじヶ丘駅から徒歩4~5分ほどの住宅街だ。 すでに報じられている通り、この現場の約47メートル直下では、千葉県から埼玉県、そして現場のあった調布市などを通って東名高速道路に接続する全長約85キロメートルの東京外郭環状道路(外環道)のトンネル建設工事が進められ、9月中旬にシールドマシンが通過していた。 ここは外環道を
大阪市を四つの自治体に分割した場合、標準的な行政サービスを実施するために毎年必要なコスト「基準財政需要額」の合計が、現在よりも約218億円増えることが市財政局の試算で明らかになった。人口を4等分した条件での試算だが、結果が表面化するのは初めて。一方、市を4特別区に再編する「大阪都構想」での収入合計は市単体と変わらず、行政コストが同様に増えれば特別区の収支悪化が予想される。特別区の財政は11月1日投開票の住民投票でも大きな争点で、判断材料になりそうだ。 スケールメリット失う 国の地方交付税制度は、自治体が一定水準の行政サービスを維持できるよう、基準財政需要額から基準財政収入額(地方税収を4分の3にするなどして算定)を引いて不足分を国が補う仕組みだ。税収の多い東京都は交付税をもらわずに財政運営できるが、大阪市のように交付税に頼る自治体は「交付団体」と呼ばれる。 基準財政需要額は、「社会福祉費」
「こんな細かい人事に介入するのは、歴代の総理でも初めて。安倍前総理も『そこまでしなくてもいいのに』と漏らしている」(官邸スタッフ) 【写真】エリート・安倍晋三が「庶民・菅義偉」にハメられ完敗した全内幕 前の官房長官秘書官4人を首相秘書官に横滑りさせる、親しい記者で元共同通信社編集委員の柿崎明二氏を総理補佐官に就けるなど、就任早々異例の人事を繰り出している菅義偉総理。 中でも霞が関と官邸関係者を驚かせたのが、首相秘書官室の事務仕事を担う女性職員を交代させたことだ。 「首相秘書官室の女性職員は、電話応対、来客へのお茶出しなど雑務全般をこなすほか、番記者とのやりとりも担当する。 総理が交代しても勤務を続けるのが通例で、官邸に出入りする様々な立場の人と知り合うので、いつしか『女主人』のようになる人も多い」(前出と別の官邸スタッフ) この9月まで、内閣府出身の女性職員二人がこの任に当たっていた。とこ
官報公告で明らかになった森田化学の苦境 フッ化水素(HF)製品専業メーカーの森田化学工業が、2019年7月より開始された経済産業省(経産省)による対韓半導体・ディスプレイ素材3品目の輸出管理強化により、業績に大きな影響がでていることが2020年9月29日付の官報に掲載された同社の2020年6月期末(第83期)の決算公告から明らかになった。 それによると、2019年6月期には8億円ほどあった純利益が、2020年6月期には前年度比90%減の7800万円にまで減少していることが明らかになった。これは、2019年7月以降、同社のフッ化水素酸(半導体製造でシリコン酸化膜のエッチングに使うHFの水溶液)が長期間にわたって韓国へ輸出できなかったことが影響している。現在、経産省は同社の韓国の顧客に向けた輸出に対する許可を出しているが、すでに韓国では自国資本の化学薬品・素材メーカーであるSoulbrain、
テレビアニメ版「鬼滅の刃」。主人公の炭治郎(左)と妹の禰豆子 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 出版、エンターテインメントの世界では「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」が旋風を巻き起こしている。コミック、アニメが大ブレーク。その勢いは音楽や演劇、映画の世界にも波及し、快進撃が続いている。令和に出現したキラーコンテンツ、人々の心をとらえる秘密は-。 (酒井健) 大正時代の日本。炭売りの少年、炭治郎(たんじろう)は、鬼に親弟妹を殺され、生き残った禰豆子(ねずこ)は鬼の血を浴びて鬼になった。妹を人間に戻す方法を探すことを決意した炭治郎は、鬼を追うため討伐組織「鬼殺隊(きさつたい)」の一員となる…。 原作は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)。二〇一六年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載が始まった。一九年四月にTOKYO MXなどでアニメ放送が始まると、コミックの売り上げも急伸。同
荻上チキさんが2020年6月3日放送のTBSラジオ『荻上チキSession-22』の中で内閣広報室がテレビで放送されたニュース番組のキャスターやコメンテーターたちの発言を文字起こしし記録していた件について話していました。 (荻上チキ)さて、ちょっと驚いた記事があったんですけれども。なぜ驚いたのかと言うと、内容もさることながら、自分の名前が突然出てきたことにも驚いたんですけれどもね。先週と今週発売の週刊ポストで今、結構話題になっている記事なんですけれども。こういった記事があるんですよ。先週のタイトルは「1ヶ月で922枚の報告書。安倍官邸『反政府ニュース監視』の記録文書」っていう記事。今週の記事に記事に関しては「安倍官邸『反政府ニュース監視』。922枚機密文書を全公開する」っていう、そういった記事が載ってるんですね。 で、これはどういった趣旨の記事なのかというと、内閣の広報室がテレビ番組。中で
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く