ワクチンの接種方法と言えば、日本では「皮下注射」が主流です。そのためコロナワクチンが「筋肉注射」であると聞いて、インフルエンザワクチンより痛そうと思ったり、副反応の報告が多いことから不安に感じたりする人は多いのではないでしょうか。コロナワクチン、ひいては筋肉注射に対してネガティブな印象を抱く人も少なくないでしょう。しかし現役医師の筆者は「インフルエンザワクチンも筋肉注射にすべき」と語ります。一般には知られざる、筋肉注射のメリットを見ていきましょう。 日本人にとって「筋肉注射」は珍しい接種方法だが… 私は東京都で、新型コロナウイルスのワクチン接種に携わっています。接種時によく耳にするのは「インフルエンザのワクチンですごく腕が腫れたので、コロナのワクチンが怖い」「筋肉注射、テレビで見たけど痛そう」という不安の声や、「あれっ、もう注射し終わったのですか? 思っていたより痛くなかった」などの感想。