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ブックマーク / kakuyomu.jp (12)

  • 氷の筋肉 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム

    何度かの中止を経て軌道機(オービター)から分離した着陸機(ランダー)は極寒の衛星Tへの着地に成功した。着陸地点は液体メタンで出来た大きな湖の浅瀬で幸い機械は壊れなかった。 メタンの湖に氷塊がまばらに存在する(浮かんではおらず着底している)光景に制御室の人々は感動のため息をもらした。着陸機に移動能力はないから、ここから定期的に周囲の環境を観測するのだ。 一番大きな変化を見せてくれることが期待されたのは気象であった。実際にメタンの雨を降らせる雲がオレンジの空を流れていく。 数日してカメラの担当者は空以外にも動くものがあることに気づいた。 「だんだんと氷塊が近づいてきている?」 毎日の写真を確認すると視界にあるいくつかの氷塊が着陸機の方に少しずつ動いて来ていた。 「液体メタンの流れに乗っているのか?」 「そのような流れは確認されていません」 「デスヴァレーの石のように風を受けて動いている可能性は

    氷の筋肉 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム
  • RTAごんぎつね - RTAごんぎつね(オジョンボンX) - カクヨム

    【一】 This is a story I heard from an old man in my village, Mohei, when I was a little kid. (これは、私が小さいときに、村の茂兵というおじいさんからきいたお話です。) Once upon a time, there was a small castle in a place called Nakayama near my village. A king by the name of Nakayama-sama lived in the castle. (むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに小さなお城があって、中山さまというおとのさまがおられたそうです。) A short distance away from Nakayama lived a fox named "Gon the Fox.

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    khtno73
    khtno73 2021/05/10
  • 自殺騒ぎの後で - 山本弘のリハビリ日記(山本弘) - カクヨム

    この文章の少し前、自殺をほのめかす文章を書いて、ツイッターに騒ぎを巻き起こした。 正直に書いておくが、自殺を図ろうとしたのは事実である。決して衝動的な自殺ではなく、一年近く前から計画していたことでも。自殺のやり方は深夜の出血多量による失血死。眠っている間に安らかに死ねる……と思っていた。 自殺の方法はいろいろ考えた。前に書いた『詩羽のいる街』のように、マヌケな死に方や他人に迷惑をかける死に方を選んで、笑いものになるのだけは避けたい。 かなり悩んだのは、仕事場に使っているマンションから飛び降りるという方法である。しかし、これは実行不可能だと分かった。というのも、僕の健康状態が急速に悪化していたからだ。 脳梗塞で4箇月ほど入院した直後はまだましだった。歩いて家の周囲を何周も回ったりもした。それがしだいに歩ける距離が短くなってきた。 今は、家の周囲を一周すらもできない。これでどうやって仕事場のマ

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    khtno73 2020/08/25
  • と学会の興亡・その一 - 山本弘のリハビリ日記(山本弘) - カクヨム

    大切なことをこれまで書いていなかった事を思い出した。と学会のことである。 正直にぶちまけてしまうが、僕は会長になんかなりたくなかった。最初に会を発足すとの話し合いの日に、「じゃあ、山さん会長ね」と強引に押しつけられただけである。゛ 最初のころは抜群に面白かった。向かうところ敵なしという感じで、いくらでも楽しい文章を書きまくった。 それに影がさしたのは唐沢俊一氏の無断盗用事件である。唐沢氏が書いた文章が他の人の文章とまったく同じであることが発覚したのだ。 最初のうち、僕は唐沢氏に好意的であった。唐沢氏はたくさんの文章を書きまくっている人だ。たぶん原稿を書いているうち、自分が書いた原稿を忘れてしまい、他の人が書いた原稿とごっちゃになってしまったのだろう。 だけど、こんな事件をと学会の会長として見過ごすわけにいかない。僕は会長としての権限を初めて行使して、唐沢氏のと学会員としての活動を一年間休

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    khtno73 2020/08/15
  • ツイッターにすごい映画の情報が流れてきたのでツッコミを入れる&レビュ返/浅原ナオトの近況ノート - カクヨム

    お久しぶりです。前に近況ノートを書いたのが六月なので半年以上ですね。レビュ返がどんどん溜まっていく状況を実は歯痒く思っていたのですが、ちょうどいいネタがツイッターに転がり込んできたので、今回はこれを元に近況ノートを書くことにしました。 で、その「ちょうどいいネタ」が何かというと、『バイバイ、ヴァンプ!』という同性愛を扱った映画です。これがすごいんですよ。悪い意味で。とりあえず映画.COMのリンクと作品紹介を引用します。 ------------------ 『バイバイ、ヴァンプ!』 https://eiga.com/movie/92427/ 噛まれると同性愛者になってしまうバンパイアによって巻き起された騒動に立ち向かう高校生たちの姿を描いた青春ホラー。中世ルーマニアから人間と共存し、生きながらえてきた美貌のバンパイアたちが、新たな王国を築く場所として、日の茨城県にある私立野薔薇高校に目を

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  • ツイッターにすごい映画の情報が流れてきたので観に行く/浅原ナオトの近況ノート - カクヨム

    前回、近況ノートで『バイバイ、ヴァンプ!』という同性愛を扱ったひどい映画について語りました。 https://kakuyomu.jp/users/Mark_UN/news/1177354054894093848 そしてその段階では予告しか観ておらず、編が上映されたら観に行くかもしれないと言及しました。それで、普段さんざん「文脈を読もう」と言っているやつが編を観ないで批判して放置はちょっとアレだろうということで、観てきました。文脈を読んで問題なかったら謝らなくてはなりませんからね。まあ仮に編に問題なかったとしても「じゃあなんであの予告編を作ったんだ」という別の問題が浮上するのですが。 というわけで作品を序盤、中盤、終盤に分け、ストーリをざっくり解説しつつ自分の感想を述べていきます。どうでもいいので省いている要素もありますが、完全にネタバレしているので観に行くつもりの人は注意して下さい。

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  • ブレグジットごはん(赤坂 パトリシア) - カクヨム

    2016年国民投票から始まったイギリスのEU離脱劇。まだまだ着地点が見えないこの事態が生活者の目にどのように見えているのか、と言う話。 プライバシーに配慮して人名等、変更を加えてあります。

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    khtno73 2019/04/05
  • 栗本薫 全著作レビュー(浜名湖うなぎ) - カクヨム

    薫の芸達者ぶりに憧れ続けながら、亡くなったあと、もういないのかとさみしくなる作家はさほど多くないと思う。 小説道場をふくめ、その後のBL小説は栗薫の遺産のような気がするし、ヒロイックファンタジーも、彼女たちSFファンが広めてくれた気がする。 テレビゲームのドラクエからファンタジーのイメージを持つ人もいるかもしれないが、もともと、魔道師という用語すら、彼女の遺産でもあることは知っていても良いと、カクヨムでファンタジーものを書く人たちは知っていても良いと、僕は思う。

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    khtno73 2019/04/04
  • 異世界に来たと思ったら三重県だった (Long Version) - 石油玉になりたい(短編集)(柞刈湯葉) - カクヨム

    近鉄名古屋駅のホームからオレンジ色の電車に乗り込んだ。時刻はもう9時を回っている。そういえば夕飯もべてない、と思い出してチッと舌を打った。 社から残業時間を減らすように指令があったため、「残業を減らすにはどうするか」というゴミのような会議が夜遅くまで続いたのだ。シートに座るなり眼鏡を外して目を瞑った。 名古屋に転勤になって数ヶ月が過ぎた。関東育ちのおれにとって近鉄というとかつてパ・リーグに存在していた球団という印象しかなく、まさか自分の通勤電車になるとは思ってもいなかった。 といっても関西にも縁はなく、おれにとっての近鉄は愛知県内の自宅と会社を通勤するための路線である。「名古屋線」と名乗るこの線の反対側がどこにつながっているのかなんて、深く考えた事はなかった。仕事の疲れでそんな暇もなかった。 少年の頃は実家の前にあるぶっとい国道を見て、この道は一体どこまで続いてるんだろうなんて考えたり

    異世界に来たと思ったら三重県だった (Long Version) - 石油玉になりたい(短編集)(柞刈湯葉) - カクヨム
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    khtno73 2019/01/25
  • ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。 - ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。(グレブナー基底大好きbot) - カクヨム

    これから最終面接が始まる。 観葉植物が並んでいる小綺麗な廊下で、僕は呼ばれるのをじっと待っていた。膝の上に置く拳に汗がじわじわと滲む。ここまで来るのにどのくらいの手間と時間がかかったことか。 僕はスーツのポケットから小さな鏡を取り出し、ネクタイが曲がっていないか確認する。次にジャケットのボタンを見て、一番下がちゃんと外れていることを確認する。最後にポケットのフタを中へとしっかりしまう。ばっちりだ。 数学科の僕の就活は酷く難航していた。まず、アピールすべきポイントが見つからない。同じ理系でも化学や生物などの実験系の分野は「こういう研究をしました」「新しい事実を発見しました」などの自分の結果がある。しかし、数学科は往々にして研究結果を持たない。厳密には、3、4年大学に通ったくらいでは研究までたどり着けないのだ。 数学科では、ひたすら教科書や論文を読み、先人たちの知恵や知識を頭に蓄える。その作業

    ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。 - ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。(グレブナー基底大好きbot) - カクヨム
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    khtno73 2019/01/17
  • セックスしないと出られない部屋の管理人なのですが……(枕目) - カクヨム

    執筆状況 完結済 エピソード 1話 種類 オリジナル小説 ジャンル SF セルフレイティング 性描写有り 総文字数 2,721文字 公開日 2017年9月13日 17:22 最終更新日 2017年9月13日 17:35 おすすめレビュー 156人 応援コメント 5件 小説フォロー数 101人 アクセス数

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    khtno73 2017/09/14
  •  カドカワ 富士見と独占契約したけど本が出ないハートフル物語《ストーリー》(ろくごまるに) - カクヨム

    見積もりをお願いして、発注しないという事は、どの仕事でもよくありますが、作品を書き終わっても、何も音沙汰がないという、この恐怖。作家の「仕事」って何なのさ……って考えさせられます。 明日を夢見るおっさんとしては、足がガクガク震え、トイレが近くなりました。

     カドカワ 富士見と独占契約したけど本が出ないハートフル物語《ストーリー》(ろくごまるに) - カクヨム
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    khtno73 2016/03/01
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