麻雀に関わる、すべてに疲れた。 もう嫌じゃ。 もっといえば、12年前から疲れておる。 12年前、当時37歳のわしは 「鉄鳴きの麒麟児」という麻雀漫画を連載することになり。 連載開始と同時に、SNSを本格的に始めたのもその頃だ。 「面白い漫画を描けば、勝手に売れるだろ?」 世間の一般人は簡単に言うが、漫画家たちの常識ではない。 「たとえ面白くても、作品の存在を知られなければ。 読まることはないし。タイトルを知ったとて買うわけでもない。 口コミで面白さが広がるのを待ってたら、連載はとっくに終わってる」 なのである。 「第1巻」が売れなければ、その連載は打ち切りである。 出版社は、売れる見込みもない2巻を出す余裕はない。 30年前ならギリギリ、多少の余裕があったが。 この紙の雑誌が売れない時代、1巻が売れない→即連載終了である。 「10話まで読んでみたけど、けっこう面白いよこの漫画」 「へえ、機