記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 1964年4月7日、20世紀の産業史に残る新製品が発表された。米IBMのメイン・フレーム「システム360」だ。会長権CEO(最高経営責任者)のトーマス・J・ワトソン・ジュニアは「史上最も成功した資本主義者」と評された。だが十数年後、IBMはパソコン市場で決定的な敗北を喫す。自らの歴史が示す教訓を否認したのだ。 上手なスライドこそ幹部への道 限りなき前進を目指す使命感は、厳然たる会社の原動力だった。「IBMは問題を克服することによって成長してきた」とビンセント・リアソンは語る。まさにそのとおり。食肉用スライサーと業務用秤の製造会社から出発した同社は、電気機械装置と企業の必需品になったパンチカードのメーカーに変化を遂げた。その後さらに電子デバイスの会社に変貌を遂げ、それがシステム3
![大いなる成功が招いたIBMの「敗北」|みがく経営|日経BizGate](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f16a3561a17e4bf31c88a94fc66eb55b1584b7b5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXZZO5571465017022020000000-2.jpg%3Fauto%3Dformat%252Ccompress%26bg%3Dffffff%26ch%3DWidth%252CDPR%26fit%3Dfill%26h%3D428%26ixlib%3Dphp-1.2.1%26w%3D813%26s%3D46ef370571f8da7a59f8491e73911f9a)