2012年07月23日03:00 カテゴリ書評/画評/品評Code 全ての法治民に - 書評 - リフレイン 出版社より献本御礼。 リフレイン 沢村凜 1992年の著者デビュー作が、20年の時を超えて復刊。 栴檀は双葉より芳しとはよく言ったものだ。受難という、ある意味最も難しいテーマを最初から選んでいるのだから。「黄金の王 白銀の王」をものにできたのも、作者が作者だからだ。 まさに不朽の名作。しかし名薬と同様、この名作の味はすこぶる苦い。覚悟して読まれたし。 「黄金の王 白銀の王」は為政者の受難の物語であったが、本作「リフレイン」は、法律家の受難の物語。 カバー背より せめぎあう二つの正義。争いは人間の本能なのか? 一隻の船が無人の惑星に漂着したことからドラマは始まった。属す星も、国家も、人種も異なる人々をまとめあげたリーダーに、救援後、母星が断じた「罪」とは!? 「無人の惑星」「母星」と