今週は、「光回線の8分岐サービス」の問題についてのネット上での批判にお答えする約束になっていたが、今は国の非常時であり、この様な議論をしている時ではないと考える。従って、この約束の履行は後回しとし、今回は「非常時の情報通信のあり方」について、あらためて基本的な視点から考えてみたい。今必要なのは議論より行動であり、もし直ぐにやれることがあれば、それを直ちにやるべきだし、将来のことも、これを機に真剣に考え始めた方がよいと思うからだ。 一口に「非常時」と言っても様々なグレードがあり、今回の大災害のように、多くの人達の生命と財産が失われる、或いは危機に瀕するといった「重大な国家レベルでの非常時」もあれば、「ささやかな個人レベルでの非常時」もある。例えば、「約束した時間に行けない」とか「道に迷った」とかいう場合である。しかし、これらの全てに共通して言える事は、「状況を把握する」「連絡を取る」といった