古くから人の行動には、「報酬」と「罰」が関連していると言われています。 そのため消極的な人は、失敗や罰を過度に恐れる傾向があるといえるでしょう。 こうした消極性は、不安や抑うつなど、ネガティブな感情を抱える問題とも関連してきます。 ではこうした消極的になり不安を抱えているヒトの脳内では、何が起こっているのでしょうか? この問題について、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構らの研究グループは、罰を回避する傾向の強い人は、不安や抑うつなどの負の感情制御に関わる前頭葉脳機能ネットワークの働きが弱く、セロトニン2A受容体密度が低いということを明らかにしました。 こうした人間の行動抑制系に関する脳の働きと、不安症状との関連を示せたことは、これに基づく新しい治療戦略に役立つ可能性があります。 量子科学技術研究開発機構による報告は、2022年1月10日付で科学雑誌『National Library
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