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ブックマーク / www.webchikuma.jp (90)

  • 戦時下の「共助」論|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/5)

    図1 国会図書館の「自助・共助・公助」検索結果(2020年9月7日時点) 2011年の東日大震災の影響でこの時は自然災害への自助・共助を求め公助の限界を説く論考も登場するが、そもそも阪神淡路大震災の時にはなかった自然災害自己責任論が安倍政権下で増えるのは、政権の政策とやはり関わりがあると考えていい。第二次安倍政権における「自助・共助・公助」論は、社会保障の見直し論が中心的な用いられ方である。「自助・共助・公助」論はその意味で、新自由主義的自己責任論を意味する「安倍用語」と言えるのかもしれない。 †「自助」「共助」「公助」の出自 しかし、すこし振り返ってみれば「自助・共助・公助」の3語は日語としてはそれぞれ出自が違うことに気付く。 「自助」は明治初頭、サミュエル・スマイルズの『自助論(Self-Help)』が『西国立志編』として翻訳出版されて広がり、自由民権運動の政治結社「自助社」あたり

    戦時下の「共助」論|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/5)
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    kiku72 2020/09/12
  • 秋田魁新報「イージス・アショア」報道編③ 地方紙の「使命」とは何か|地方メディアの逆襲|松本 創|webちくま

    地方にいるからこそ、見えてくるものがある。東京に集中する大手メディアには見過ごされがちな、それぞれの問題を丹念に取材する地方紙、地方テレビ局。彼らはどのような信念と視点を持ってニュースを追いかけるのか? 報道の現場と人を各地に訪ね歩く「地方メディアの逆襲」。第1部では、イージス・アショア配備計画を追い続けた秋田魁(さきがけ)新報を3回に渡って取り上げます。 今も息づく「蹈正勿懼」の精神 「蹈正勿懼」。正せいを蹈ふんで懼おそるる勿なかれ、と読む。1874(明治7)年、「遐邇かじ新聞」の名で創刊し、今年で146年。日の日刊紙で屈指の歴史を持つ秋田魁新報が、現在の紙名になった明治20年代から掲げる社是である。 「秋田県知事や県庁に対するわれわれのスタンスも、その言葉に尽きます。斟酌するところは一切ありません」と、泉一志・統合編集部長は断言する。 地方紙というのは地元の行政機関と持ちつ持たれつ

    秋田魁新報「イージス・アショア」報道編③ 地方紙の「使命」とは何か|地方メディアの逆襲|松本 創|webちくま
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    kiku72 2020/08/16
  • 秋田魁新報「イージス・アショア」報道編② 「主張ありき」ではなく「ファクト」を|地方メディアの逆襲|松本 創|webちくま

    地方にいるからこそ、見えてくるものがある。東京に集中する大手メディアには見過ごされがちな、それぞれの問題を丹念に取材する地方紙、地方テレビ局。彼らはどのような信念と視点を持ってニュースを追いかけるのか? 報道の現場と人を各地に訪ね歩く「地方メディアの逆襲」。イージス・アショア配備計画を追い続けた秋田魁(さきがけ)新報は、いかにして「データのミス」をみつけたのか? その裏側に迫ります。 沖縄の経験から読む『太平洋の盾』 Shield of the Pacific(太平洋の盾)──。アメリカを代表するシンクタンク「CSIS(戦略国際問題研究所)」が作成したレポートの表題に、秋田魁新報の松川敦志は思わず目を見張った。 副題は「巨大なイージス艦としての日」。イージス・アショアの日配備がどれほどアメリカの国防強化や軍事費削減に役立つか、1980年代の中曽根康弘元首相による「不沈空母」発言を引き合

    秋田魁新報「イージス・アショア」報道編② 「主張ありき」ではなく「ファクト」を|地方メディアの逆襲|松本 創|webちくま
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    kiku72 2020/08/10
  • 「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/4)

    5月4日、厚生労働省が新型コロナウィルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました。感染対策のために、「手洗いや消毒」「咳エチケットの徹底」といった対策を日常生活に取り入れることだけでなく、会話や事、働き方など様々な領域における行動について指針を示しています。 この「新しい生活様式」という言葉から、戦時下に提唱された「新生活体制」を想起するという大塚英志さんに、エッセイを寄せていただきました。 テレビの向こう側で滔々と説かれるコロナ下の「新しい生活様式」なる語の響きにどうにも不快な既視感がある。それは政治が人々の生活や日常という私権に介入することの不快さだけではない。近衛新体制で提唱された「新生活体制」を想起させるからだ。 かつて日が戦時下、近衛文麿が大政翼賛会を組織し、第二次近衛内閣で「新体制運動」を開始。その「新体制」は、経済、産業のみならず、教育文化、そして何より「日常」に及ん

    「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/4)
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    kiku72 2020/05/23
  • 【特別掲載】大疫病の年に|特別掲載・大疫病の年に|マイク・デイヴィス,重田 園江|webちくま(1/2)

    2019年末、中国・武漢に発したとされる新型コロナウィルスは、第二次大戦後最悪ともいわれるペースで世界各地に感染を広げています。なぜ現代世界は新種のウィルスにかくも脆弱になってしまったのか。世界でいま何が起こっていて、これから何が私たちを待ち受けているのか。『感染爆発』などの著作があるアメリカの社会学者マイク・デイヴィスがその核心に肉薄した最重要論考を、Jacobin誌の許可を得て特別に掲載します。 コロナウィルスが世界を駆けめぐっている。われわれの治療能力は言うに及ばず、検査能力すら追いつかないスピードで。いつか出現すると危惧されてきたこの怪物ウィルスは、とうとうすぐそこ、玄関口までやってきた[i]。このようなバイオ危機に対してグローバル資主義は全く無力なので、国際的規模のきちんとした公的保健インフラを要求していかなければならない。 コロナウィルスは古い映画のようだ。1994年のリチャ

    【特別掲載】大疫病の年に|特別掲載・大疫病の年に|マイク・デイヴィス,重田 園江|webちくま(1/2)
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    kiku72 2020/04/08
    “ったのか。世界でいま何が起こっていて、これから何が私たちを待ち受けているのか。『感染爆発』などの著作があるアメリカの社会学者マイク・デイヴィスがその核心に肉薄した最重要論考”
  • 8.フェミニン・ビート――カーディ・Bとジ・アメリカス|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/3)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! 2018年4月、GQ誌に掲載されたある女性ミュージシャンのインタビューが話題になった。「私は大統領にとても関心がある」と彼女は始める。「私はフランクリン・デラノ・ルーズヴェルトが大好き。まず第一に、彼は車椅子の身でありながら私たちが不況を克服することに尽力した。この人は大統領の任期中にポリオで苦しんでいたというのに、もう一度アメリカが偉大な国になるにはどうすればいいか(make America great again)、それだけを考えていた――当の意味で、もう一度アメリカが偉大な国になることを。彼こそが物の「Make America Great Again」であって、彼がいなければ年配の人は今、社会保障の恩恵さえ受けられていない」。インタビュワーが

    8.フェミニン・ビート――カーディ・Bとジ・アメリカス|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/3)
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    kiku72 2019/12/29
  • 山本太郎を守れ|単行本|島田 雅彦|webちくま

    名文です。思わず朗読し、配布しまくりたくなる文章です! 作家・島田雅彦氏が、山太郎氏の国会活動について書かれた書を書評。 「待望されるのは政治の不毛を笑い飛ばしつつ、常識を覆すリベラルのトリックスターである」 理想主義者の代名詞に「ドン・キホーテ」というのがあるが、山太郎ほどこの称号にふさわしい男はいない。通例、揶揄のニュアンスが付いて回るが、徒手空拳で巨悪に突撃してゆく蛮勇こそ現在の政治家に最も必要とされる素質である。その理想は憲法に忠実で、あるべき政治道徳に則り、国民に安全で健康な生活を確保しようとする高潔なものだ。国会には七百人以上の議員がいるが、山太郎と何人かの例外を除けば、ほとんどの議員が多数派の頭数合わせと己が既得権益を守ることしか頭にない。山太郎が理想主義者として浮いてしまうこと自体が政治の退廃、劣化の証左になっている。 山太郎の六年間の議員活動はちょうど安倍政権

    山本太郎を守れ|単行本|島田 雅彦|webちくま
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    kiku72 2019/07/11
    “書評 島田 雅彦 ”
  • 7.ケンドリック・ラマーと黒のグラデーション|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! 2016年2月15日。ロサンゼルスで開催された第58回グラミー賞授賞式におけるケンドリック・ラマーのパフォーマンスは異様な雰囲気に包まれた。 俳優ドン・チードルの紹介に続いてステージが暗転すると、ケンドリックを先頭に手足を鎖に繋がれた数人の黒人が現れる。舞台には牢獄のセットが組まれ、両脇の鉄格子の中にはサックスを演奏する囚人もいる。鎖を付けたままマイクの前に立ったケンドリックは、大音量のバンド演奏とともに〈ザ・ブラッカー・ザ・ベリー〉をラップし始める。曲の後半、鎖をちぎったダンサーたちが激しい踊りを繰り広げ、暗闇の中で囚人服のスケルトン模様が蛍光色に発光する。するとステージが転換し、今度は中央に設置された巨大なかがり火を囲むようにアフリカを思わせる部族

    7.ケンドリック・ラマーと黒のグラデーション|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)
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    kiku72 2019/05/31
    “ 大和田 俊之”
  • アリエルの王国|海をあげる|上間 陽子|webちくま(1/3)

    『裸足で逃げる』の著者・上間陽子さんの連載がはじまります。バナーの写真は、上間さんのいとこが撮影された今帰仁の海、シバンティナです。初回は、辺野古の海に土砂が投入された日について書いていただきました。 明け方3時ごろ、「マーマ、おしっこした」と泣き出した娘を立たせてパジャマを脱がせる。4日前に熱が出たあと、娘は何度もおねしょを繰り返していたから、寝室には新しいパジャマも替えのシーツもすべて用意してある。濡れたパジャマをシーツにのせて、シーツをぐるりと布団から剝ぐ。 着替えを済ませた娘は私のお布団に移ってきて、「まだ夜? 朝来た?」と尋ねてくる。「まだ真夜中だから眠ってね。かーちゃん、今日は辺野古に行く」と言うと、「風花も一緒に行く」と娘が言う。「今日は、海に土や砂をいれる日だから、みんなとっても怒っているし、ケーサツも怖いかもしれない」と言うと、娘はあっさり、「じゃあ、保育園に行く」と言う

    アリエルの王国|海をあげる|上間 陽子|webちくま(1/3)
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    kiku72 2019/04/19
    “裸足で逃げる』の著者・上間陽子さんの連載がはじまります。”
  • 4.音楽メディアとランキング・システム|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! 2013年のビルボード・チャートにはちょっとした異変が起きていた。 一年間を通して、黒人ミュージシャンが一度も総合チャート(Hot 100)のトップに上がらなかったのだ。試みにチャートを確認してみると、この年に首位を獲得したアクトはブルーノ・マーズ、マックルモア&ライアン・ルイス 、バウアー、ピンク、ロビン・シック、ケイティー・ペリー、マイリー・サイラス、ロード、エミネムであり、たしかにアフリカ系のミュージシャンは含まれていない(1)。 もちろん、ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」にファレルがフィーチャーされており、エミネムの曲にリアーナが客演しているように黒人シンガーがまったく関係していないわけではない。だが、ビルボードの総合チャートを制覇したメ

    4.音楽メディアとランキング・システム|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)
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    kiku72 2019/04/10
  • 第15回:サムライ自慰ポルノと武士道の発明。愛國戰隊大日本に至る道を新渡戸稲造と共に |悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 「サムライは刀なしでは戦えない」。 ……気でそう思っているなら、君はサムライを知らない。 .............................................................. その歴史のほとんどを通じて、サムライのウェポン・オブ・チョイスは弓矢だった。 普通の日人の皆さんは、接近戦で斬り合うサムライたちを妄想するのが好きなんじゃないかと思う。想像している分にはかっこいいが、しかし、実際にその場に身を置くのはリスキー極まりない。 誰だって、遠く離れた安全圏から敵を攻撃したい。自分に危険が及ばぬうち

    第15回:サムライ自慰ポルノと武士道の発明。愛國戰隊大日本に至る道を新渡戸稲造と共に |悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま
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    kiku72 2019/04/10
    ,@jfa_samuraiblue は今からidのサムライブルー取って欲しいよ。idなんて短い方が良いし #daihyo
  • 【第49回】人が死ぬこと|遠い地平、低い視点|橋本 治|webちくま

    西城秀樹が死んだ。六十三歳だった――というニュースを聞いたら、朝丘雪路が死んだ、星由里子が死んだというニュースも続いて、テレビの『徹子の部屋』は追悼番組が立て続けになった。なんでこんなに人が死ぬんだろうと思ったら、平成三十年の五月は、平成が終わる「最後の一年」に突入した時期だった。今上天皇の退位はあらかじめ決まっていて、なんとなく平成は自動的に終わるもんだと思っていたけれど、人が立て続けに死んで行くニュースに接して、改めて「あ、一つの時代が終わるんだ」と思った。 七年前、東日大震災が起こった二〇一一年にも人が死んだ。有名人が立て続けに死んだというのではなくて、年老いた親の世代が死んで行った。私の父親が死んだ。友人の父親、あるいは母親が死んだ。やたらと葬式の通知、年賀状辞退の通知が届いた。「なんか、今年葬式多くない?」と友達に言ったら、「多いよね」という答が返って来た。 意外と人は「時代の

    【第49回】人が死ぬこと|遠い地平、低い視点|橋本 治|webちくま
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    kiku72 2019/01/29
    “2018年7月19日更新”
  • 第11回:「全身に入れ墨を施した異様な風貌」のタトゥー男がタトゥー裁判を考える |悪いキツネをおさえつけることはできない|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 「それは……曹植の詩ですか?」 そう言ったのは、わたしの腕を見た居島一平だ。 .............................................................. 彫り師が医師免許なぞ持っているはずがない。 なのに、大阪府吹田市のタトゥーイスト増田太輝被告(30歳)は「医師免許なくしてタトゥーを施した」と医師法違反の罪に問われ、昨年9月に大阪地方裁判所で有罪判決が下された……が、去る11月14日、大阪高等裁判所による逆転無罪が言い渡されたことは記憶に新しい。 健康被害への配慮を口実に暴力団摘発目的で

    第11回:「全身に入れ墨を施した異様な風貌」のタトゥー男がタトゥー裁判を考える |悪いキツネをおさえつけることはできない|webちくま
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    kiku72 2018/12/16
  • 第1回 難民認定を二度取り消された男・A (1/3)|入管を訪れる人々|webちくま

    に滞在するための手続きを行う外国人、収容者と面会する家族や弁護士、あるいはそこで働く人。入国管理局には様々な人間が訪れる。民族問題に取り組み続けるノンフィクション作家・木村元彦が、入管という場所で交錯する人生を描き出す。 (バナー写真:島崎ろでぃー) 北関東某所。雑然としたシェアハウスの六畳間の一室。あるのはベッドと机と幾つかの宗教画。Aはここで生活している。ぽつりぽつりと半生を語ってくれる。が、辛そうだ。病んでいる。かつて、祖国で実業家として大きな会社を経営していたAは、日での肉体労働で負ったケガの後遺症を引きずっている。昨日も通院してきたといい、体調も思わしくない。けれど話を聞きたいと、いきなりやって来た筆者に野菜ジュースを振る舞ってくれた。 Aはスリランカの北部の都市、ジャフナでタミール人として生まれた。その属性からタミール語を話し、ヒンドゥー教を信仰した。アッパーカーストとし

    第1回 難民認定を二度取り消された男・A (1/3)|入管を訪れる人々|webちくま
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    kiku72 2018/11/30
    “バナー写真:島崎ろでぃー)”
  • 第7回:日記中毒|漫画みたいな恋ください|webちくま(1/2)

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    kiku72 2018/09/01
    “本連載の書籍化が決まりました。楽しみにお待ちください。”
  • 逆風の中のヨットのように|ちくま新書|前川 喜平|webちくま

    「加計問題」を再検証し、一体何が問題だったのか明示し、さらには高校無償化、生涯学習など、文部官僚時代に2人が推進した教育改革をめぐって、とことん語り合った『これからの日、これからの教育』。前川喜平さんによる「「はじめに」に代えて」を公開しますので、ぜひご覧くださいませ。 2017年1月、私は文部科学省を辞めた。その数カ月後に加計学園の問題をめぐって一連の発言をすることになるとは、この時点ではまったく思いもよらなかった。 文科省を辞めたのは、文科省OBへの再就職あっせんが法律に違反していたからだった。これにより、文科省、さらには政府への信頼を損ねてしまった。事務次官として、組織全体の責めを負って辞任するのは、私にとって当然のことだった。それ以外の選択肢は考えられなかった。 退官後、おとなしくしていれば、何かのポストに就けただろう――。そういう人もいる。実際、文科省を辞める前に、ユネスコ大使

    逆風の中のヨットのように|ちくま新書|前川 喜平|webちくま
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    kiku72 2017/11/15
    “前川喜平さんによる「「はじめに」に代えて」を公開しますので、ぜひご覧くださいませ。”
  • 2.ブルーノ・マーズとポストコロニアル・ノスタルジア|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! カリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムで開催された2016年のスーパーボウル。そのハーフタイム・ショーの途中、スタジアムの真ん中に設置された巨大なDJブースでマーク・ロンソンがスクラッチを始める。カメラが切り替わり、ダンス・クルー、ジャバウォッキーズのメンバーで、フィリピン系のフィル・タヤグを含む四人のダンサーとともにブルーノ・マーズがヒット曲〈アップタウン・ファンク〉を歌い出す。ひとしきりステージを独占したのちに、今度はブラック・パンサーのユニフォームを身にまとった数十人の女性ダンサーを従えたビヨンセが映される。その前日にリリースされたばかりの新曲〈フォーメーション〉のイントロが始まり、アトランタの売れっ子プロデューサー、マイク・ウィル

    2.ブルーノ・マーズとポストコロニアル・ノスタルジア|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)
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    kiku72 2017/06/12
    “ 大和田 俊之”
  • 1.テイラー・スウィフトとカントリー・ポップの政治学|アメリカ音楽の新しい地図|webちくま(4/4)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! 「この日がやってきた。みんな投票しに行って!」 アメリカ大統領選の投票日となる2016年11月8日、ひとつのツイートが話題になった。一般人に紛れて投票所に並ぶ自分の写真を添えて、テイラー・スウィフトがSNSにメッセージを投稿したのだ。そのポストはたちまち3万回近くリツイートされ、13万回以上の「いいね」がついた。ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバー、バラク・オバマに続いて世界第4位、8400万人のフォロワー数を誇るテイラーの投稿がこれほど話題になったのには理由がある(1)。 多くのファンやジャーナリストの要請にもかかわらず、彼女はこれまで大統領選について一切コメントをしてこなかったからである。 これはアメリカのセレブリティーとしては比較的めずらしい

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    kiku72 2017/05/10
  • カルト・スターの「点」を繋げる|ちくま新書|澤部 渡|webちくま

    野中モモ『デヴィッド・ボウイ』(ちくま新書)について、ポップバンド「スカート」の澤部渡さんがエッセイを執筆してくださいました。PR誌「ちくま」2017年2月号より掲載します。 若い頃、イギー・ポップとデヴィッド・ボウイに心酔していたという今年で57歳になる母が所有していたレコードのライブラリーから「ロウ」(1977年)を聴いたのは確か中学生の頃だったろうか。すぐに夢中になったとは言えなかったが、高校生になった頃には小遣いと気力が追いつく限りでカタログを追い、訳詞を読んでは自分にも理解できないものか、と必死になっていたのを思い出す。もちろん理解が追いつくはずもなく、膨大なカタログの一部分をいたずらに消費していくばかりだった。一枚ごとの変わりように最初は戸惑った。「ほとんど持っていたはずなのに」と言っていた母のライブラリーに残っていたのは何故か「ロウ」と「アラジン・セイン」(1973年)だけで

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    kiku72 2017/04/04
  • デヴィッド・ボウイがいた時代|ちくま新書|野中 モモ|webちくま

    1月刊、野中モモ『デヴィッド・ボウイ』(ちくま新書)の「はじめに」を公開いたします。 2016年1月10日にこの世を去ったデヴィッド・ボウイ。最後のアルバム『★』まで最前線で創造を続けた、彼の軌跡をたどる一冊です。 デヴィッド・ボウイ。二〇世紀後半から二一世紀の序盤まで、半世紀におよぶ長い時間 にわたってたびたび変身を繰り返しながら、なおかつ揺るぎない個性を輝かせてきた稀代 のスーパースター。その創作活動の道のりは、時間的にも空間的にも、美学的にも形式的 にも、他に並ぶ者のない幅広さと多様性を備えている。 一九四七年にロンドン南部のブリクストンに生まれたデヴィッド・ロバート・ジョーン ズは、若者文化の花咲く六〇年代のロンドンで「ボウイ」の芸名を選び取り、七二年に架 空の異星人ロックスター「ジギー・スターダスト」のキャラクターに自らを重ねあわせる 戦略で大旋風を巻き起こした。あざやかな色彩と

    デヴィッド・ボウイがいた時代|ちくま新書|野中 モモ|webちくま
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    kiku72 2017/01/11