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戦時下の「共助」論|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/5)
図1 国会図書館の「自助・共助・公助」検索結果(2020年9月7日時点) 2011年の東日本大震災の影響でこ... 図1 国会図書館の「自助・共助・公助」検索結果(2020年9月7日時点) 2011年の東日本大震災の影響でこの時は自然災害への自助・共助を求め公助の限界を説く論考も登場するが、そもそも阪神淡路大震災の時にはなかった自然災害自己責任論が安倍政権下で増えるのは、政権の政策とやはり関わりがあると考えていい。第二次安倍政権における「自助・共助・公助」論は、社会保障の見直し論が中心的な用いられ方である。「自助・共助・公助」論はその意味で、新自由主義的自己責任論を意味する「安倍用語」と言えるのかもしれない。 †「自助」「共助」「公助」の出自 しかし、すこし振り返ってみれば「自助・共助・公助」の3語は日本語としてはそれぞれ出自が違うことに気付く。 「自助」は明治初頭、サミュエル・スマイルズの『自助論(Self-Help)』が『西国立志編』として翻訳出版されて広がり、自由民権運動の政治結社「自助社」あたり
2020/09/12 リンク