3日。 時差ボケ解消とまではいかないが、ある程度の眠気には対処できるようになってきたので、恐る恐る自動車を運転して海辺に出かけた。自動車を運転するときには、それなりに緊張する。ある意味では凶器みたいなもので、誰かの人生のみならず、自分の人生すらも損ねてしまうような運動エネルギーを持っている。急いだとて30分と変わらないのに、そのための速度には破滅的な力が宿るところが怖い。 4日。 都内で取材。若くて新しい友人と食事をキメてから、NPOの打ち合わせ。自分の年齢が相手より上だからと言って、何らかの知識を多く持っているとは限らない。偉そうに言えることはまったくないなといつも思う。ある種の経験は、物理的な時間の長短とは関係がない場合がある。太くて濃厚な一瞬もあれば、何の意味もない、繋がりもなくてバラバラの、永遠みたいな時間をひたすら浪費することもできる。 5日。 改めて消費税の高さに閉口する。10