タグ

ブックマーク / note.com/kowaquicktoma (25)

  • この世界はダンスホール|kowaquicktomaこわくいとま

    朝、スマートフォンを開けてXを確認してみたら気鋭の若手バンドのMVが炎上しておりました。あー、こういうことを書くときの「X」って当にわかりにくくていやだ。ツイッターのほうがいくらか文学的だったと思う。旧ツイッターっていう書き方でもいいのだけど、なんか1日ツイッターしているみたいでいやなのだ。 炎上の件はもはや言及するまでもないくらい各方面でいろんな人がいろんなことを書いている。ちょっと前にそのバンドは「いつだって大丈夫」と歌っていたのだが今回は大丈夫ではなかった。 このニュースを報じた記事から引用すると、 そのMVはバンドメンバーがそれぞれコロンブス、ナポレオン、ベートーヴェンといった偉人たちに扮し、「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」という想像の物語を描いたもので、旅の道中では、500万年以上もの時を越えて出くわした類人猿たちとのホームパーティーなども演出されていて

    この世界はダンスホール|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/06/14
    “もうちょっとあたたかい視線があってもいいのではないかとも思った。”
  • 1人目の客になれた話 三条御前編|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。 昨日、餃子の王将金閣寺店のオープンの際、「明石家電視台見たで!」と近所のお姉様に声をかけられ、はじめて「顔がさす」経験をした私です。いま、乗りに乗っているといっていいでしょう。人生のピークがこういう形で訪れるとは思ってもみませんでした。しかし、昨日のそれは決してピークではなく、昨日より今日、今日より明日が私の人生のピークなのです。その理屈で生き続け、やがて人生最大のピーク時に私は死ぬのだ。 えらいたいそうな話になってしまいましたが、私が日、1人目の客になろうとしているのは、たいそうではなくダイソーです。 かつて、左京区岩倉にダイソーがオープンした時は1人目の客になれませんでした。その時のことは著書『1人目の客』にも収録してあるのでよければ買って読んでください。 四条烏丸と四条河原町の間にできたオシャレテイストのダイソーも予定が合わず、1

    1人目の客になれた話 三条御前編|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/06/01
  • 1人目の客になれた話 近鉄桃山御陵前駅近く編|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。先日、「明石家電視台」なる番組にゲスト出演してこの趣味についてお話させていただきました。関西圏のみの放送とはいえ、TVerでは全国どこでも視聴可能ということで、いよいよ私の趣味も全国区になったといえる。 そうであるなら、たかが趣味とはいえ、いよいよ責任感を持ち、取り組まねばなりません。以前よりも「開店閉店ドットコム」をチェックする機会が増えました。 今日は関西一円、大雨に見舞われています。こういうとき、我々も子供の頃はそうでしたが、子供はけっこう無邪気なもので、「大雨警報では学校は休みにならへんで。暴風警報が出ないとな」と伝えると、「クラス全員でせえので息吹いたら暴風警報出ないかな」と言っていました。 この大雨のなか、伏見に居酒屋がオープンするという情報を知ってしまったからには行かねばならぬ。どうして知ってしまったのか。不運にも今日はまった

    1人目の客になれた話 近鉄桃山御陵前駅近く編|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/05/28
    “17時、近鉄桃山御陵前駅近くにオープンした「大分からあげと鉄板焼 勝男」”
  • 1人目の客になれた話 太子道佐井通り西入ル編|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。以前、なじみの居酒屋「ココロ西院店」で一緒になった方に私の趣味についてお話したところ、えらく面白がってくれ、その場で著書『1人目の客』をご購入いただいたんですが、その方から先日メールが届き、内容がなんと新店オープンの情報でした。 いわく、5月15日、葵祭の日の夜8時、太子道佐井通り西入ルにバーがオープンしますとのこと。バーのご主人はその日、葵祭の行列に最後尾で参加するため、帰りが遅くなり、当初7時オープンにするつもりだったのが8時になったということでした。ご主人は「ココロ西院店」のご主人とも知り合いであり、西大路五条のあたりで別店舗も経営しています。そちらの店は1人目の客になりたかったけどスケジュールの都合がつかず、なれなかったお店です。余談ですが、「ココロ西院店」は現在ある場所に移転オープンした際の1人目の客が私です。 太子道といえば、そ

    1人目の客になれた話 太子道佐井通り西入ル編|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/05/16
    “5月15日、葵祭の日の夜8時、太子道佐井通り西入ルにバーがオープン”
  • ツネ様|kowaquicktomaこわくいとま

    新聞の何が好きかといえば、興味のない記事があることである。普段自らは知ろうとしない情報に近づくことができるのは近頃得難い魅力だ。インターネットは気を利かせすぎる。先回りしてくれるのは有り難いが才気ばしったところがどうも好きになれない。三国志で曹操が楊脩を嫌っていたのと多分同じ感情だと思う。鶏肋鶏肋。 インターネットは寄り道をさせてくれない。ネットサーフィンなんて寄り道の極みではないかと思われるかもしれないが、あれは結局、楊脩が曹操に忖度して作ったプールのなかを泳いでいるにすぎない。心地よい反面、空疎である。想定外の何かと出合うことがない。あれは寄り道ではなく、最初から最後まで目的なのである。 新聞はどこに何がいるかわからない深海探索である。わかりやすい獲物はいるが、えるかどうかわかったものではない深海魚に遭遇し、おそるおそるべてみたらこれほどの美味があったかと腰を抜かしそうになることが

    ツネ様|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/05/01
  • 1人目の客になれた話 烏丸六角編|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。職場の近くに居酒屋がオープンすることを知ったのが数日前。ロケーションは抜群だがオープンは17時。普段の木曜日、私は16時30分くらいまで収録をしているから、いくら職場の近くのお店とはいえ、どれだけ急いでもオープン20分前にしか店頭に到着することはできない。時を巻き戻すことはできないのだ。ましてや令和の現代、時はもはや「巻き戻す」ものではない。「巻き」って何なの?何を「巻く」の? 業界的には「巻き」というのは「進行を急ぎで進める」ことである。今日の収録は「巻き」で進行した。いつも16時30分に終える収録である。巻きで収録すれば16時過ぎには終えられるかもしれない。そうなれば烏丸六角に16時20分には辿り着けるかもしれない。 これまでの経験により、たいていの店はオープン40分前に着けば1人目の客になれることを知っている。40分前は「安全地帯」で

    1人目の客になれた話 烏丸六角編|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/04/26
    “令和6年4月25日17時、烏丸六角東入ルにオープンした「串焼き満天六角編」の1人目の客は私”
  • 承認欲求のど阿呆!|kowaquicktomaこわくいとま

    今日は京橋で句会がある。毎月第三土曜日の昼に開催される句会に参加するようになってからこの四月でちょうど一年。句会メンバーの先輩諸氏のあたたかさのおかげで続けることができている。中学生の頃の野球部の上下関係のようであったならすぐにやめていただろう。同じ理由でいまも野球をやめてしまった子はいるのかもしれない。新人が長く続けることができる環境がなければせっかくの才能も花開くことはできないのだ。私に俳句の才能があるかは別として。 続けたおかげで褒めてもらうことも増えたんやで。 ●清明や記憶にないといつておけ 清明は二十四節気の一つ。 木々の若葉が一斉に芽吹き、花が溢れんばかりに咲き、万物が清く明るく感じられる季節です。実際のこの季節は花粉や黄砂のせいで必ずしも清く明るくはないのですが、新年度がスタートする時期とも重なり、どことなく前向きになれる季節でもあります。そんな季節に抗うごとく政界では不潔極

    承認欲求のど阿呆!|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/04/21
  • 1人目の客になりたくて|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。この趣味について記録した書籍『1人目の客』を出版し、京都新聞に掲載していただいたことで、ありがたいことに取材というのか何というのか、どうしてそんなことを始めたんですか?ということを聞かれる機会が増えました。 ラジオ局で番組制作の仕事をしております。あれは十年ほど前のことでしょうか。京都の「ハマムラ」という有名な中華料理店が日移転オープンする、という新聞記事を見かけました。金曜日のことです。 当時、私はお昼のワイド番組のAD(アシスタントディレクター)をしておりました。11時から15時の番組の開始早々、11時15分頃からのトークパートは当日の朝刊からネタを拾い、オンエアで紹介するのが常で、この日はハマムラ移転オープンのニュースを取り上げる方向で進んでいたのですが、そんなに遠い場所にあるわけでもなし、自転車でチャッといけるところなんだから、開

    1人目の客になりたくて|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/04/19
    “ラジオ局で番組制作の仕事をしております。あれは十年ほど前のことでしょうか。”
  • 興味がない|kowaquicktomaこわくいとま

    少し前の朝日新聞の夕刊に千早茜さんのエッセイが掲載されていました。 ある千早さんの友人の方について書いてあり、千早さんが言うにはそのご友人は、意外な仕事を依頼されても、非常に巧みに自分の中に落とし込み、作品に変えていく方で、そこには必ず、そのご友人でしか見つけられなかったであろうと思わせる新しい着眼点があるのだそうです。しかも、そのお仕事についてご友人はかつて「興味がない」と言っていたにもかかわらず、なんですね。 千早さんが、どうして興味がないことに取り組めるのかと聞いてみたところ、ご友人いわく、「興味がないことほど調べるのよ。断る口実を見つけるために。だって、知らないと断ることもできないでしょう」。そうして徹底的に調べた結果、ひっかかるものがあれば受けて、惹かれなかった場合はそのお仕事は断るんだそうです。 ご友人にとって、「興味がない」というのは断りの文句ではなく、「始まりの」「そこから

    興味がない|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/04/15
    “ご友人にとって、「興味がない」というのは断りの文句ではなく、「始まりの」「そこからの」言葉になっている”
  • 1人目の客になれた話 堀川御池編|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。この趣味について、京都新聞で記事にしてもらったのが今月6日のことでしたが、以来、まだ一度も1人目の客になっておらず、なんとなく新聞に載ることをゴールにしてしまったような気がしていて、そんなことではいけないから、早いうちにどこかの1人目の客にならなければ、と焦りを覚えていたところ、職場の先輩が新店オープンのチラシを渡してくださったのが三日前くらいだったかしら。 こんな風に私の誰に何の有益ももたらさない趣味について興味をもち、応援してくださる先輩のありがたさ!いったい何の店なんですか、とチラシをチェックしてみると、これがなんと、鰻の店ではないですか。料金を見てみたら普通に三千円を超えているではないか。百万パワーのウォーズマンに手こずっていたところ、いきなり一千万パワーのバッファローマンが出てきたときの衝撃を思い出しました。あいつ、鰻じゃなくて牛

    1人目の客になれた話 堀川御池編|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/04/01
  • 著書『1人目の客』対面販売のお知らせ|kowaquicktomaこわくいとま

    フォロワーの皆様の投稿など読んでおりますと、「いいね」がめちゃくちゃ付いており、私のはといえば、10も「いいね」が付けば、「お、今回のはなかなか多いな」と思っている私としては天文学的数字が並んでいるんですが、どうやったらあんなにたくさん「いいね」が付くものなんでしょうね。 今日は左京区岡崎にある岡崎公園野球場で開催される東京キャッチボールクラブin京都というイベントで著書『1人目の客』を販売させてもらえることになりました。 元ヤクルトスワローズの古田さんや元阪神タイガースの桧山さんがゲストでお越しになっていたり、音楽ライブもあったり、楽しそうなイベントです。もう始まっております。15時までです。 古田と桧山!このイベント面白そうやろ オープンしたお店の1人目の客になるという私の趣味について綴った『1人目の客』について、というか、趣味そのものについては先日、京都新聞にも掲載されました。 記事

    著書『1人目の客』対面販売のお知らせ|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/03/30
  • 短編小説『エスカレーター』|kowaquicktomaこわくいとま

    「今日ラジオ聴いてたらさ」 「え、ちょっと待って。レイちゃんラジオなんか聴くの」 「聴く聴く。ずっと聴いてる」 「正直俺、どうやって聴くかも知らない」 「うーん、耳でというよりはハートで聴くって感じかな」 「それは俺の期待している答えではない」 「いつも期待通りの女なんてつまらないと思うけど」 「それはその通りかもしれないけど期待通りに答えてほしいときもあるよね」 「せっかくの二人の時間なんだから正解ばかり求めなくてもいいじゃない。まあ、いいわ。いまはradikoっていうアプリでも聴ける。あたしはアプリで聴いてる」 「アプリってなんでもあるんだね」 「それってちょっとラジオをみくびりすぎだと思うよ。飲店とか普通にラジオ流してるとこ多いし」 「それってべるのがメインだからでしょ」 「どういうこと?」 「だから、飲店でラジオが流れてるからってラジオを聴きに行く人はいないでしょ。何か飲んだ

    短編小説『エスカレーター』|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/03/28
  • ちょっと嫌な話です|kowaquicktomaこわくいとま

    映画『PERFECT DAYS』で役所広司さんが演じるのはトイレの清掃員らしい。映画は観ていないのですが、その話を私は昨年、建築家の伊東豊雄さんが楽しげに話しておられるのを聞きました。私が担当している番組にゲスト出演いただいた際、お話しされたもので、東京にある伊東さんがデザインしたトイレが劇中に登場するということでした。役所さんの演技も素晴らしいらしく、これは観ないといけない映画だと思っておったところ、私は見てしまった。映画ではありません。 他人のうんこをです。 他人のうんこと書いて「他人の関係」を思い出してしまい、金井克子さんには謝罪のしようもありません。 うんこを見るだけならたまにあることなんですが、今回びっくりしたのは阪急大阪梅田駅のトイレの男性用小便器の中と手前にあったからです。 昨日のお昼、大阪から京都へ帰る前、用を足そうと入ったところ、「それ」が目の前に現れまして、しかし私は用

    ちょっと嫌な話です|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/02/09
  • 京都市長選 1人目に投票した話|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。お店のオープンではなくとも、1人目になれるところには出向けるときは出向きます。 今日は京都市長選挙の投票日です。 5名の候補者がいて、そのうちの1名は謎の多い人物です。東京在住で新聞などのメディアに顔出しをいっさいせず、街頭演説や動画配信などの選挙活動もまったくされていないみたいです。知り合いにもこの方が立候補していることすら知らない人が何人かおられました。どうやらこの方に関しては、当選するということはなさそうですが、0票ということもないでしょうから、この方への票数が少なからず当落に影響を及ぼすことにはなります。 さて。 残りの4名の候補者に関しては、どうやら票が割れるのではないか、といわれております。私が順当にいけばこの人なんやろ、と思っていた人も特別押し出しが強いわけではなく、発言に京都への愛着があるわけでもなく、この人になったからとい

    京都市長選 1人目に投票した話|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2024/02/04
  • どうしても好きになれない人|kowaquicktomaこわくいとま

    どうしても好きになれない人がいて、どれだけ興味が湧いてもその人が関わっているというだけで、そこには近寄らないようにしてしまいます。そういう人が私は残念ながら人より多くいらっしゃるので、せっかくの面白そうな場所をスルーせざるを得ないことが多く、人生を損している気分になるのですが、どうしても好きになれない人と関わらなければならないとすれば、その方が人生を損した気分になるので、どちらを選ぶかといえば絶対前者であるからそれは仕方ないことだと思っております。 どちらを選んでも損するならばより損が小さいほうを選ぶしかありません。つまり、苦手な人がいるということ自体に損しかないということですから、できれば苦手な人なんて作らないほうがよいのですが、なかなかうまくはいかないものです。 誰に対しても適当に話を合わせてお付き合いできる人がうらやましい。 私は周りから比較的そうやって波風立てずにうまいことやれる、

    どうしても好きになれない人|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2023/12/20
  • 勝手に勝ったとか|kowaquicktomaこわくいとま

    阪急西院駅のホームから改札へ向かっていたら早歩きの女性に追い抜かれまして、それはずいぶんと急いでおられ、肩がぶつかりそうな勢いやったんですが、そのことについて何も思うことはなく、急いではるなー、と眺めながら同じ方向へ歩いていくと、その女性がエレベーターの前で待機しており、もちろんそれは改札階から降りてくるエレベーターを待っておられたわけなんですが、その後ろ姿を見た瞬間、私のなんらかのスイッチが押されまして、二段飛ばしでダッシュして階段を駆け上がりました。 改札階まで一気に上りきった頃、まだエレベーターはこちらに到着しておらず、私は「勝った」と思いました。あれだけ急ぎ足だったあなたより先に私はこうして改札に辿り着き、あなたがエレベーターの中にいるうちにこの通り、改札をくぐり抜けましたよ。 四条通りへ出て、晴天の下、冷たい風に吹かれているうちに、しかし私は、なんともいえない恥ずかしい気持ちにな

    勝手に勝ったとか|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2023/12/05
  • 語学の学習について|kowaquicktomaこわくいとま

    語学の学習というと、会話が重要視されますが、もっと「読み書き」のスキルを大事にしてほしいと思うんですよね。 会話ももちろん大切ですけど、例えば中国語なんて四声?っていうんでしたっけ。まーまーまーまーってやつ、やるじゃないですか。これがわからなくて序盤で躓いてやらなくなるんです。別にうまく発音できなくても読むことさえできれば、相手に何かに書いてもらえばコミュニケーションは可能ですし、こちらから何か発信したいときも書いて渡せばいいじゃないですか。 それに、耳で聞いただけの話は通り過ぎてしまいますが、書いたものは残りますから、何回も繰り返し読んで把握することもできます。聞くことと話すことばかりに気をとられて、それができないばかりに語学学習をやめてしまうことになるのはなんとももったいない気がします。 私はハングルとロシア語のキリル文字が読めます。発音はできませんし、意味もわからないですが、読むこと

    語学の学習について|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2023/11/29
  • DJ佐藤弘樹さんとの思い出|kowaquicktomaこわくいとま

    百万遍の秋の古まつり。 あれはもう5年も前の話になると思います。職場が少し騒ついてまして。何事かと思ったら、「佐藤さんがいない」と。どうやら遠方からDJ佐藤弘樹さんと会う約束で偉い方が来られたのに肝心の佐藤さんがいないので、みんなあわてていたのでした。 僕は佐藤さんが百万遍の古まつりに行っているのを知っていたので、「ははー、弘樹さん、約束を忘れたんだな」と、当事者ではないものだから面白くなり、急いで百万遍へ自転車を走らせました。 春はみやこめっせ、ようよう薄くなりゆく生え際。夏は糺の森、弘樹の髪はさらなり、そして秋は百万遍。境内全体に京都市内および他府県の古書店が大集合して玉石混交の古書バトルロイヤルを繰り広げる一大イベント。弘樹さんは中央にでんと構えており、この太々しい御仁が偉い人と会う約束をすっぽかしたことを知ったらどんな顔をするんだろうな、と笑いを堪えながら切迫した表情を作り、そ

    DJ佐藤弘樹さんとの思い出|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2023/11/03
  • 1人目の客になれなかった話 高島屋T8編|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味はオープンする店の1人目の客になることです。大丸と並び、京都を代表する百貨店・高島屋が増床して「T8」という名前でオープンする、というのがここ最近、京都では話題になっており、私の趣味を知る人たちから「1人目狙うの?」と問われることも多く、そんなところからも「T8」への世間の関心の高さがうかがえた。 幸いオープンが火曜日であるため、仕事で行けないということはないのだが、午前8時までは自宅にいなければならないこともあり、さすがに「T8」そのものの開館1人目の客になることは無理だろうと思いつつ、それでも一縷の望みにかけて、普段は使わない自転車で四条烏丸まで行き、烏丸からは阪急で京都河原町まで行った。 下車して中央改札口を抜けるとちょうどそこが高島屋の入口であり、「T8」はそこより幾分、西側に入口がある。 改札を出たところで既に「ニンテンドーの整理券は奥の10番出口付近で配布しておりまーす!」

    1人目の客になれなかった話 高島屋T8編|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2023/10/17
  • エッセイ『馬に失礼やろ』|kowaquicktomaこわくいとま

    趣味は新聞一面のコラムを読むことです。一面コラムの面白いのは、題に入る前の蘊蓄です。知識ひけらかし系マウントおじさんにひけらかされたらうんざりしてしまうのに一面コラムに書いていたら膝を打ちがち。あれを書いている人たち、普段は部下に知識ひけらかし系マウントちゃんになっていないか心配です。そういう裏の顔が見えないところが好きなポイントでもあります。基匿名で性別も年齢もわからない人が書いているのに、ただただ「新聞だ」という一点で信頼が担保されているのも新聞というメディアの歴史によるものでしょう。正直最近は「もっとがんばれよ」と思うこともあるけれど。 読売新聞『編集手帳』によると、寺山修司は競馬が大好きだったらしいのですが、その競馬にまつわる、今でいう、ちょっとした「炎上」がありました。ある牝馬が中央から船橋に移籍した際、「あの美しい馬がアバラヤのような小屋の中で」と事実にない批評をしたところ

    エッセイ『馬に失礼やろ』|kowaquicktomaこわくいとま
    kiku72
    kiku72 2023/09/11