タグ

ブックマーク / note.com/masanoatsuko (24)

  • 山中委員長「感電によるものなのかどうかというのは、私自身判断できない」:1F作業員熱傷|まさのあつこ 地味な取材ノート

    5月3日のノートの続き。高圧線(6900ボルト)をドリルで損傷して、実施計画で定めた運転上の制限(LCO)を逸脱し、作業員が真皮(しんぴ)に達する火傷を負った事件。4月24日に発生、翌25日(木)の中長期ロードマップ会見で「福島第一原子力発電所所内電源A系停止と負傷者発生について」として説明があったところまでは書いた。 伴委員「また」→「何やってんだ」→「頭抱えました」翌26日の特定原子力施設監視・評価検討会(以後、1F検討会)では、次々とトラブルが続くことに、伴信彦委員が苛立ちをぶつけた、こう述べた。 昨年、体表面汚染の事案が起きて、HTIで汚染水の漏洩が起きた。そこまでは「またこういうことが起きてしまったのか」という感覚だったんですが、この増設雑個体が起きたときには、「何やってんだろう」というのが正直な感想。そして、一昨日、電源が落ちて負傷者出ました。正直、頭抱えました。「どうしたらい

    山中委員長「感電によるものなのかどうかというのは、私自身判断できない」:1F作業員熱傷|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/05/13
  • 東海第二原発の防潮堤不良施工について:県議は、市議は、村議は、規制庁は|まさのあつこ 地味な取材ノート

    原発事業がその事業の全てである日原子力発電(以下、日原電)の2つあるアキレス腱の1つは東海第二原発(茨城県東海村)だ。 2024年4月4日、超党派議員連盟「原発ゼロ・再エネ100の会」が、その東海第二原発で起きた防潮堤の施行不良工事について、茨城県の県議および原子力規制庁からヒアリングを行った。 この問題を巡っては、日原電が設計変更申請をするとのことで、3月26日に原子力規制庁が審査会合を開いたばかりだ。 以下、重要なことが含まれており、長文となったがご容赦いただきたい。 2024年3月26日「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」 資料2-1:東海第二発電所 設計及び工事計画に係る説明資料 防潮堤(鋼製防護壁)の設計変更 県議による防潮堤に関する問題提起これまでの経緯日原電は、今年9月の再稼働工事の完了を目指して工事を進めていたが、昨年10月になって、防潮堤の基礎に施工不

    東海第二原発の防潮堤不良施工について:県議は、市議は、村議は、規制庁は|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/04/21
  • 「ナトリウム冷却高速炉」事故のための試験で火災発生:茨城県|まさのあつこ 地味な取材ノート

    今度は大洗の核施設で火災発生 2024年年3月15日:大洗にある日核燃料開発㈱https://t.co/nTVkckLkD8… また茨城県内の原子力施設で火災が1件増え、県資料に追加。1か月に1度の割合で核施設で火災が発生しています。 pic.twitter.com/B2Yljp1qpE — 江尻かな(茨城県議) (@ejirikana310) March 16, 2024 茨城県の「原子力施設における事故・故障等に関する情報」サイトには、夥しい火災の記録が並ぶ。今回は日核燃料開発株式会社の研究室で起きたとある。 なぜ水のあるところでナトリウムを?毎日新聞「日核燃料開発で火災 ナトリウム処理中にバケツから発火 茨城」によれば、「水を張ったバケツにエタノールの容器を入れ、ナトリウムを加えた瞬間に炎が発生」したとある。原子力規制委員会から請けた事業だという。 日核燃料開発のリリースによ

    「ナトリウム冷却高速炉」事故のための試験で火災発生:茨城県|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/03/19
    “3月15日に茨城県内の原子力施設でまた火災”
  • 福島第一:建屋止水を最優先に〜原子力市民委員会が政府・東電に要請|まさのあつこ 地味な取材ノート

    3月15日、原子力市民委員会(座長:大島堅一龍谷大学政策学部教授)が、内閣府原子力災害対策部、原子力損害賠償・廃炉等支援機構、東京電力に対し、汚染水の発生ゼロを目標とした上で、燃料デブリを現在地で長期遮蔽管理することを提言した。 原子力市民委員会側からは、技術・規制部会の後藤政志部会長やメンバーの滝谷紘一氏、川井康郎氏らが出席。東京電力や経済産業省に対して「中長期ロードマップ」における廃止措置目標と現状について確認を行った後、 (1)汚染水対策については「発生量ゼロ」を加えて達成時期を明記すること、 (2)そのためには、地下水流入を防ぐための建屋止水を最優先し、燃料デブリの冷却のためには閉ループ方式に変更すること、 (3)燃料デブリは現在の位置で長期遮蔽管理を行うことを提言した。 福島第一原子力発電所の廃炉についての意見交換会 (2024年3月15日原子力市民委員会技術・規制部会 滝谷紘

    福島第一:建屋止水を最優先に〜原子力市民委員会が政府・東電に要請|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/03/19
  • 福島第一原発:伐採木の貯留ピットで火災報知器鳴る|まさのあつこ 地味な取材ノート

    今度は火災報知器が鳴ったが原因が未だわからないという事件だ。 経緯2024年2月22日午前3時37分、福島第一原発の「増設雑固体廃棄物焼却建屋」の「5階の廃棄物貯留ピット」で火災報知器が作動。東京電力によれば「監視カメラで現場付近を確認したところ、現場火元なしを確認していましたが、その後、水蒸気により現場確認ができなくなり、火災の可能性が否定できなくなったと判断」し、2時間後の午前5時38分に119番通報(第一報)。 約9時間後の「午後0時03分に安全を確保したうえで(略)3階の防火シャッターを開け、当社社員により廃棄物貯留ピットの状況を確認しました。目視確認の結果では、水蒸気の量は多かったものの、廃棄物貯留ピット内に炎は確認されておらず、廃棄物貯留ピット近傍の温度についても約30℃程度であった」(第二報)。 約13時間後から4時間(午後4時8分から午後8時9分)をかけて、火災報知器作動で

    福島第一原発:伐採木の貯留ピットで火災報知器鳴る|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/02/24
    “今度は火災報知器が鳴ったが原因が未だわからないという事件だ。”
  • 志賀原発で何が起きていたか? ④変圧器が壊れた後のできごと|まさのあつこ 地味な取材ノート

    「志賀原発で何が起きていたか? ③変圧器が壊れる意味」の続報。1月30日にようやく北陸電力の会見に参加し、いくつかの謎が解けた。 変圧器の絶縁油漏えいの写真1月2日に各紙が、志賀原発の変圧器から「油が漏れた現場」写真(北陸電力提供)を報じたが、どこを映したものなのかが疑問だった。 それは、志賀原発1号機の「変圧器」を構成する部品のひとつ「放熱器」の1個半の分の下部(以下、黄色枠)を拡大して写したものだった。 北陸電力「令和6年能登半島地震以降の 志賀原子力発電所の現況について」(1月30日現在)などより 筆者作成「損傷」とは「亀裂」漏れたのは1号機で3600リットル(L)、2号機で2万4600Lだと分かっていた(既報)が、それが「絶縁油」で、何故だったかを北陸電力は30日に説明したのだ。リリースには「損傷」としてあるが、「1号機変圧器の損傷とはどういったものか? 揺れによる破断か? 歪みか

    志賀原発で何が起きていたか? ④変圧器が壊れた後のできごと|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/02/09
  • 「元請と2次請の間に1次請をかませる目的」が、ピンハネ以外にまだわからない。#東芝エネルギーシステムズ|まさのあつこ 地味な取材ノート

    「元請と2次請の間に1次請をかませる目的」が、ピンハネ以外にまだわからない。#東芝エネルギーシステムズ 「多重下請」構造の話(続報)です。 公開質問に対する回答が理解できず、再質問。その回答が来たが・・・。 どんな労動が多重下請になっていたか福島第一原発で増え続ける汚染水を処理する設備「多核種除去施設(ALPS)」。その配管にたまる炭素塩(アルカリ性)を硝酸(酸性)で洗い流す作業だった。 東京電力からこの作業を請け負ったのは「東芝エネルギーシステムズ(以後、東芝」(元請)だが、それを「1次請」→「2次請」→「3次請」3社におろした。 起きた問題は少なくとも2つこの作業で、高濃度(約44億ベクレル/L)の廃液を、末端の「3次請」3社のひとつで働く2人が被って被ばくしてしまった。この問題のほかに、それが誰の責任なのかという問題がある。ここでは詳述しない。 質問「ピンハネか?」→回答「委託した業

    「元請と2次請の間に1次請をかませる目的」が、ピンハネ以外にまだわからない。#東芝エネルギーシステムズ|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/02/07
    “元請と2次請の間に1次請をかませる目的が何か”
  • ピンハネか?東芝エネルギーシステムズから回答が来た|まさのあつこ 地味な取材ノート

    ピンハネをしているのではないかと公開質問を行ったところ、東芝エネルギーシステムズ(以後、東芝)から回答が来た。 経緯などを説明してから回答を載せるので、お急ぎなら目次から「東芝の回答」をクリックで進んでください。 多重下請け構造のなかで、事故処理作業が行われ、人が被ばくをする。その構造を改善しようという姿勢は、規制者にも、事業者にも見えないままだという話。 <東芝に公開質問するまでの経緯>・メルトダウンした福島第一原発の原子炉建屋地下で発生する汚染水。 ・その汚染水から複数の放射性物質を取り除く多核種除去施設(ALPS)。 ・3種類あるALPSのうち「増設ALPS」では、その配管に詰まる炭酸塩を硝酸で溶かす洗浄作業が年1回ほど行われている。 ・昨年(2023年10月25日)の洗浄作業では、43億7600万Bq/Lという高濃度な洗浄廃液が仮設ホースに運ばれ、仮設タンクに入れられていった。 ・

    ピンハネか?東芝エネルギーシステムズから回答が来た|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/02/02
    “多重下請け構造のなかで、事故処理作業が行われ、人が被ばくをする。”
  • 設計に欠陥のある柏崎刈羽の原子炉を廃炉にしないのか?|まさのあつこ 地味な取材ノート

    2024年1月25日、福島第一原発に関する今年初の中長期ロードマップの進捗に関する東電会見での記者質問は、原子炉の下に溶け落ちた燃料瓦礫(デブリ)のことに集中した。 苛立ちまみれの記者会見超高濃度で人間が近寄れないデブリは1、2、3号機に計880トンある。そのうち、耳かき一杯程度の「試験的取り出し」について、東電は楽観的な発表を繰り返してきた。取り出し難航は周知の事実。3度目の延期はあまりにも想定内なので、記者質問には、苛立ちが隠せずにほとばしっていた。(動画はこちらやがてリンク切れになると思わる。文末に報道リンク*) 原子力規制委では矮小化した議論展開一方で、原子力規制委員会はどうか。前日24日には、原子炉の下に溶け落ちた燃料が配管を損傷する知見を規制にどう反映するかしないか、つまり、メルトダウンしている最中の問題解決のための矮小化した議論をしていた。 デブリのせいで廃炉作業がどれだけ大

    設計に欠陥のある柏崎刈羽の原子炉を廃炉にしないのか?|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/01/28
  • 志賀原発で何が起きていたか? ③変圧器が壊れる意味|まさのあつこ 地味な取材ノート

    福島第一原発では、送電線の鉄塔倒壊が外部電源喪失の原因の一つだとわかった。今回は、変圧器の故障も外部電源喪失の原因となり得ると、ジワジワと実感した。 変圧器「壊れたと言えば壊れた」今回は、志賀原発の外部電源3系統のうち、2系統で3つの変圧器がアウトとなったが、予備の変圧器などでセーフとなった。変圧器は外部から高圧線で送られてくる電気を低圧に変えるためのものだ。それがなければ外部電源を喪失する。今回は、原発は動いておらず、非常用ディーゼル発電機も使える状態で、運が良かった。今回は。 北陸電力は2024年1月1日の第1報で、1号機と2号機の変圧器に異常をきたしていた状況を次のように発した。 志賀原子力発電所の影響について 2024年1月1日 北陸電力株式会社そこで、1月10日の原子力規制委員会の直後のブリーフィングでこう確認した。 Q:変圧器が壊れたから受電ができなくなった、という理解でよいか

    志賀原発で何が起きていたか? ③変圧器が壊れる意味|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/01/18
    “今回は、変圧器の故障も外部電源喪失の原因となり得ると、ジワジワと実感”
  • 志賀原発で何が起きていたか? ②規制委と規制庁の初動|まさのあつこ 地味な取材ノート

    2024年1月1日16:10に令和6年能登半島地震が発生した時、私は関西地方を車で移動中だった。原子力規制庁が18:30に臨時会見したが(既報)、規制者としての初動全般についても記録しておきたい。 「原発銀座」24基の確認志賀原発2基(石川県)、柏崎刈羽原発7基(新潟県)、敦賀原発2基/高速増殖炉もんじゅ1基/ふげん1基/美浜原発3基/高浜原発4基/大飯原発4基(福井県)の計24基(多い)! 廃炉が決まっても使用済み燃料プールは冷却の必要があるために、それらの状態確認が2時間程度で行われたことになる。 「警戒部」を東京と現地で設置その後、気象庁発表で【最大震度7】を記録した志賀町に位置する志賀原発については、北陸電力が、ほぼ毎日、情報を訂正・追加していった。 そのバタバタぶりを見ていて、志賀原発で働く原子力規制庁職員は何をしていたのだろうかと気になった。そこで、2024年1月10日原子力

    志賀原発で何が起きていたか? ②規制委と規制庁の初動|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/01/13
  • 「原子力災害対策指針」見直しへ|まさのあつこ 地味な取材ノート

    「原子力災害対策指針」では、避難の判断はモニタリングポストの実測値に基づくという考えだ。 そして、たとえば、5〜30km圏内の住民は、全電源が喪失しても冷却機能が喪失しても、屋内退避を求められてしまうことを既報(原発避難は「弊害」という考え方はどこから来る?)のタイトル画像で確認をしていただきたい。 原子力災害対策指針「見直し」へしかし、今回、志賀原発周辺では、116ヶ所のモニタリングポストのうち18ヶ所が欠測。うち13ヶ所は輪島市と穴水町に集中。一方、珠洲市では、屋内退避を求められたとしても9割の家屋が全壊ほぼ全壊だった。逃げようと思っても道路が寸断され、使えない。指針の前提が崩れた。原子力災害対策指針の抜的な見直しが必要ではないか(既報:避難計画の考え方の見直しが必要)。 今日は、この1点について当然の回答を原子力規制委員長から得ることを目標に会見に臨んだ。重要なところだけ書き出すと

    「原子力災害対策指針」見直しへ|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/01/11
    “今回、志賀原発周辺では、116ヶ所のモニタリングポストのうち18ヶ所が欠測。”
  • 「令和6年能登半島地震」から考えさせられる原発震災|まさのあつこ 地味な取材ノート

    このことから原発災害からの避難計画は、道路が使えないということを前提にしなければならない。それが不可能なら原発は断念すべきであるということ。 2.屋内退避は机上の空論石川県の珠洲市長は、「市内の6000世帯のうち9割が全壊またはほぼ全壊だ」と災害対策部会議で語ったとされている。 屋内退避をする考えは机上の空論であり、政府が有効だと考える屋内退避はできないことを前提にしなければならない。それが不可能なら原発は断念すべきであるということ。(既報:原発避難は「弊害」という考え方はどこから来る?) 3.震央や最大震度と異なる場所で地殻変動国土地理院は「だいち2号」観測データの解析による令和6年能登半島地震(2024年1月1日)に伴う地殻変動を発表した。これを見ると、震央とも、最大震度7の石川県志賀町(気象庁発表参考)とも違うところで、上下・東西に地殻変動が起き、斜面崩壊が生じたことがわかる。 ど

    「令和6年能登半島地震」から考えさせられる原発震災|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/01/04
    “能登には志賀(しか)原発と中止になった珠洲(すず)原発計画*があり、”
  • 北陸電力と東京電力の発表|まさのあつこ 地味な取材ノート

    地震で被災した皆様にお見舞い申し上げます。また、災害対応に尽力される皆様に敬意を表します。 既報したように、原子力規制庁は、志賀原発と柏崎刈羽原発について、他の原発と共に「電源は確保できている」とした上で、様々な問題を報告。(2023年1月2日20:52不正確な箇所につき<加筆>・削除をさせていただきます。申し訳ありません)それは事業者の発表よりも細かった。事業者自身の発表についても記録をしておきたい。 <ホームページでは>定期検査で停止中<と>北陸電力は<ホームページでは>「志賀原子力発電所については、1、2号機とも定期検査により停止中」とだけ発表した。実際には福島第一原発事故を経てできた新規制基準の審査について、1号機は未申請、2号機は申請中なので、「定期検査により」というだけの発表の仕方は、大丈夫だろうかと情報収集をする立場から見ると違和感がある。<しかし!> 北陸電力ホームページ 

    北陸電力と東京電力の発表|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2024/01/03
  • 東電社長と原子力規制委員たちの不思議な意見交換|まさのあつこ 地味な取材ノート

    2023年12月20日、原子力規制委員会は、東京電力の小早川智明・取締役代表執行役社長と面談した。(誤字脱字など訂正しました。12月27日) 「柏崎刈羽原発」の文言なき「意見交換」「規制者」が「被規制者」に会うのに、「原子力規制委員会と東京電力ホールディングス株式会社経営層による意見交換」という「対等性」を示す議題が付けられていた。そこには「柏崎刈羽原発」という文言がない。社長が持ってきた紙っぺらにも、「柏崎刈羽原発」という文言はない。 この「意見交換会」は、東京電力(東電)が目指す柏崎刈羽原発の核燃料物質の移動禁止命令の解除に向けたステップであることは、暗黙の了解なのだ。 解除前に社長の決意「も」確認しましたと、原子力規制委員会(以後、規制委)が世に示すアリバイ工作のようなもので、法律上は何も意味がないから「意見交換」としか言えないのだ。 運転禁止命令解除へのステップ台柏崎刈羽原発は、福

    東電社長と原子力規制委員たちの不思議な意見交換|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2023/12/27
  • 濡らしたウェスで放射性物質を拭き取る作業|まさのあつこ 地味な取材ノート

    今日(12月19日)、<オンラインセミナー>「福島第一原発汚染水被ばく事故で問われる東電の責任」(主催FoE Japan、福島老朽原発を考える会)でフクロウの会事務局長の青木一政さんと共にお話をした。 AさんだけでなくBさんも10万cpm2023年10月26日に発表されたALPS配管の洗浄廃液(43億7600万Bq/L)による作業員の被ばく事件から約2ヶ月。昨日(12月18日)、また初めて明らかになった事実が出てきた。 Aさんだけでなく、3.5kcpmとされてきたBさんも実は、10万cpm超の汚染を受けていた。それが原子力規制委員会の特定原子力施設監視・評価検討会で、伴委員の質問に対する東電の口頭の回答で何気なく明らかになった。 オンラインセミナー筆者資料よりあまりにも唐突過ぎて、検討会メンバーからは何の反応もなく終わった。伴信彦委員が質問したのが、議論のあとだったせいもある。 伴信彦委

    濡らしたウェスで放射性物質を拭き取る作業|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2023/12/19
    “紙を水に浸して濡らしてフェンスについた放射性物質を手で拭き取っていく作業”
  • 原発避難は「弊害」という考え方はどこから来る?|まさのあつこ 地味な取材ノート

    2023年11月28日、茨城県が東海第二原発の過酷事故時に放射性物質がどう拡散するかのシミュレーションを発表した。東海第二原発では、火災や防潮堤の不良工事など問題が多発中で、メモに残さなければならないことが山積だが、まずは拡散シミュレーションについてメモをまとめておきたい。 民間企業のためになぜ茨城県が?東海第二原発は、日原子力発電株式会社(以後、日原電)が1978年に運転を開始した45歳の老朽原発だ。なぜ、その一企業の発電所のために県が税金と人材を投入して事故時のシミュレーションを公開するのか。それは県が次のように説明している。 東海第二発電所から30キロメートル圏内の自治体は、万が一の原子力災害時に備えて避難計画の策定が義務付けられていますが、想定すべき事故・災害は具体的に示されておりません。 このため県では、30キロメートル周辺まで避難・一時移転の対象となる区域が生じ、かつその区

    原発避難は「弊害」という考え方はどこから来る?|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2023/12/17
    “事故から11年超、やがて12年。「避難所が確保できないと再稼働できないから、避難をさせない”
  • 1F下請け作業員がまた被ばく:今度はアルファ線の内部被ばくか?|まさのあつこ 地味な取材ノート

    福島第一原発(1F)の作業員が被ばくする事件がまた起きた。 12月11日の日報で明らかにされたが、以下の通り、分かることは多くない。 東京電力ホールディングス株式会社 福島第一廃炉推進カンパニー 2023年12月11日 日報筆者はこの日、会見に参加できず、何が起きたのかよくわからなかったので、会見動画を見た。すると今回も10月25日に洗浄廃液で作業員が被ばくした時と同様、情報は小出し。何人もの記者が質問をし続けて分かったことは以下のとおり。 時系列は?11時3分(会見中に11時5分と訂正)、2号機使用済み燃料プール周辺のフェンスを解体した物品の除染作業を行なった作業員1名が、11時40分頃に作業を完了。 14時27分頃、作業終了後に入退域管理棟に戻った際に、顔面に汚染を確認。 14時42分頃、鼻腔内の汚染検査(鼻腔スミア)で約1,000cpm(ベータ線)の汚染(バックグラウンド約60cpm

    1F下請け作業員がまた被ばく:今度はアルファ線の内部被ばくか?|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2023/12/13
    “12月11日の日報で明らかにされたが、以下の通り、分かることは多くない。”
  • 韓国での国際討論会で学んだこと:1F汚染水をめぐり|まさのあつこ 地味な取材ノート

    11月初旬、韓国最大の環境NGO「環境運動連合」の「市民放射能センター」から依頼が来た。「福島汚染水の海洋投棄の環境への影響と法的対応を模索する国際討論会」を開くので、「日政府の放射能汚染水の海洋放出のモニタリングの状況と、洗浄廃液の流出によって被爆した労働者の状況」について話して欲しいという。私でよろしければと引き受けた。 討論会の目的は、2023年8月24日に福島第一原発の汚染水の海洋投棄が始まり、今後は「中断」を求める運動を拡大することだという。直前に、野党4党の「国会汚染水タスクフォース」と合同で韓国国会の議員会館で開くとのだと気づき、責任重大だと緊張で胃が痛くなった。 韓国の原子力政策を少々ネットで調べると、2022年5月25日の電気新聞に、尹錫悦大統領(ユン・ソンニョル)は就任時に文在寅(ムン・ジェイン)前政権の脱原子力政策から推進に転じたとある。記事にある「エネルギー安全保

    韓国での国際討論会で学んだこと:1F汚染水をめぐり|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2023/12/03
    “放出計画と被ばく事件についての東電発表は、どちらも小出し後出しで、ドンドン変わり”
  • 被ばく事故:東電は元請4人を認識していた|まさのあつこ 地味な取材ノート

    11月30日、東京電力の「福島第一廃炉推進カンパニー」の面々が、毎月最終木曜恒例の「中長期ロードマップ進捗状況」会見を開いた。 新しい事項に関する質問の後、被ばく事故について、東芝エネルギーシステムズと東電が、事故後3週間して初公表したことについて、福島第一原発の廃炉・汚染水対策最高責任者である小野明氏に見解を尋ねておくことにした。 現場に「5人いた」が「10人」になり、10人のうち「4人が元請けの東芝エネルギーシステムズ」の人間で、うち1人による弁の操作が事件の原因だったことが、「3週間して初めてわかった」ことについての受け止めを、と尋ねた。 再稼働阻止全国ネットワークの勉強会(11月28日)用に作成した筆者資料私自身はビックリだったので、それに近いシンプルな感想を想定していた。ところが、小野氏は、11月16日以前と変わらない感想を言い始めた。 11月16日以前と変わらない感想小野氏「基

    被ばく事故:東電は元請4人を認識していた|まさのあつこ 地味な取材ノート
    kiku72
    kiku72 2023/12/01
    “現場に「5人いた」が「10人」になり”