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ブックマーク / yamamotokanako.hatenablog.com (25)

  • カルチュラル・タイフーン2024のポスターへの批判 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    『DEBACLE PATH 別冊2』は非常に感化されるもので、この別冊の核といえる「パンク座談会」(「現場」からの『パンクの系譜学』批判を中心に)を特におもしろく読んだ。ここで取り上げられている川上幸之介『パンクの系譜学』(2024年、書肆侃侃房)については私もモヤモヤと不満を抱えながら読んだので、その不満がこの対談では言語化されて、読むことでツボに命中、スッキリと浄化されたような感覚がある。アカデミアから捉えられた「パンク」に対して、真っ向から、現場のパンクスたちによって、反論が繰り広げられる。痛快である。とくに、「アマチュアリズム」や「反知性主義」(権威を常に疑うこと)、「パンク文化のアカデミズムからの搾取」について言語化されていたのが見事だった。経験が重要であるパンクにおいて、フィールドワークを重視しない研究は、もちろんズレが生じるだろう。うるさい音の鳴るベニューで繰り広げられてい

    カルチュラル・タイフーン2024のポスターへの批判 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2024/09/19
    “。せめて、「原案:『BAD BRAINS』ROIR, 1982」等のようにどこかに出典の表記があれば”
  • 『パーティー51』を2024年前後に観た(る)方への少しの補足 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    オフショアはドキュメンタリー映画『パーティー51』の日国内での配給・宣伝を担当しています。 この映画、YouTubeで2020年から無料で全編公開しています。今の時代になってもぜひ鑑賞してほしい。でも、この十数年の時代の変化が大きく、背景や感覚の隔たりについて補足や説明をいれたほうがよさそうなこともちらほら出てきました。韓国での撮影期(2009〜2012年)、日でのプレミア上映(2015年)から時を経て、かなり時代も変わりました。 また先日(2024年7月27日)、CINEMA DoDukさんが久々にイベントでこの映画を上映してくださっていて、そのレポート記事も公開されています。 この記事は、CINEMA DoDukさんのその記事への補足や応答になればとも考えております。 ストーリーの解説等は省きます。 こちらは映画編(全編視聴可能) youtu.be こちらはCINEMA DoDu

    『パーティー51』を2024年前後に観た(る)方への少しの補足 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2024/09/03
  • 地味を求めて〜中国映画『山の新聞配達』から - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    オフショア第四号の表紙は、山(丘?)から遠くを眺める2匹の犬。北京拠点でロック、ノイズギターで活躍している音楽家、李剣鴻(リー・ジエンホン)が最近写真家としても活動していて、彼が撮影した写真である。未発表のものではなく、彼がすでに発表していた写真作品群の中から、この作品を選ばせていただいた。 オフショア第四号書影 私はこの写真を、装幀を担当してくれている三宅彩さんに渡すわけだが、三宅さんは実はグラビア写真+文字の組み合わせで見せる音楽雑誌のデザインを長年担当していたこともあって、「これは得意分野」ということで、すぐに完成形に近いデザインをラフで出してくれた。 そんな三宅彩さんが、この写真から想起して観た映画が、中国映画『山の郵便配達』とのこと。 video-share.unext.jp 三宅さんいわく、湖南省の山岳地帯が美しくて犬が大活躍、ストーリーもいいが、どうしてビジュアルがこれにな

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    kiku72 2024/08/30
  • 労働者の残暑 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    い繋ぐために最近はなりふり構わずバイトに手を出している。こうなってきたら「フルタイムで働いた方がわりがいいですよ」というのは先日友人に言われた話。私も内心はそう思っているが、週3程度のバイトAと、週1程度のバイトBの都合の良さを考えると、この2つを辞めるのはいかがなものかと考え込んでしまう。 ターミナル駅直結のビル。上層階にその派遣会社のオフィスはある。日雇い派遣の会社で、幅広い年齢層に向けて仕事を紹介しているらしい。その会社のもっとも目立つ広告は、大学生に向けたキャッチコピーで、金欠をカバーしようだったり友達との旅行にちょっと足りない時にここで働こう!というようなもの。デザインは、明るく、カラフルなイメージ。 この1〜2年にできたばかりと見える綺麗なオフィスの中で、明らかに自分より年下であろうスーツを着た女性に応対をしてもらう。まずは書類を渡され、それに全て記入してほしいと彼女は言う。

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    kiku72 2024/08/30
  • 面と向かって寄り合わない雑誌編集は編集と言えるのか - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    『オフショア』を出版しはじめてから、ことごとく「編集とは」みたいなことを考えているが、先日とても重要なことに気づいた。 昔の雑誌、確かにどれもわりと面白い。『話の特集』とか、『面白半分』とか。手に取ると編集部でどんな雑談やグダグダした会話が繰り広げられていたか、なんとなく見えてくるような……。 コロナ以降、いや、コロナ以前から、インターネットを手にした我々は、Eメールやメッセージアプリでさまざまなやりとりをすまし、面と向かって何かを話したり、音声通話することは減ってしまって、文化的な仕事の方法にもそれが適用されている。 実際、『オフショア』は「ひとり編集」雑誌であり、一人で編集することって、そもそも「編集というのだろうか?」という疑問も浮かぶ。一人で編集している限り、他者との雑談がないのだ。他者との雑談がないから、何を考えていても、いつも、すぐに袋小路に入ってしまう。事実、私はいつもそうい

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    kiku72 2024/07/26
    “昔の雑誌、確かにどれもわりと面白い。『話の特集』とか、『面白半分』とか。手”
  • 「おっさんベテラン編集者」と訣別する - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    自分の金で印刷製代を払って自分の金で原稿料を払って発行しているのが『オフショア』だし、それまでのウェブzine「Offshore」時代も誰かにスポンサーになってもらったりお金をもらって取材に行ったことなんてない。 自分の金でやってるということは、来、どんなこともできるしどこにでもいけるはずなのに、なぜか、編集長・発行人である私を少し上の立場から批判し、えらそうに口を出してくる「おっさんベテラン編集者」のような存在が自分の内部にいる。その存在に、この数週間でやっと気づくことができた。おっさんベテラン編集者には申し訳ないが、そろそろここで、私の頭の中から退いていただくようにお願いした。おっさんベテラン編集者への解雇通知を行った。 おっさんベテラン編集者は、私がこんなことで悩んだときに、どこかで使い古されてそうなアドバイスをよこしてくる。とくに私が書くインタビュー記事で、こういうことを言って

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    kiku72 2024/06/06
  • 私には北京へ行く理由がもうないのかもしれない - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    「メディアをやってると会いたい人に会いに行けるんですよ」みたいなことを、私は自分では言ったことがないが、どこかのウェブマガジンや雑誌の編集者の言葉として聞いたことがある。私も、この誰かの言葉に同意している。とくに私の場合は、「Offshoreという、小さくてインディペンデントなウェブマガジンをやってるんです」といえば、日以外のアジアの音楽家やアーティストから取材を断られることはなかった。みなさん当に寛大な人たちだなあと思う。(一方で、日での取材は、最近では、取材相手に対して自己紹介資料をなるべく多く用意するようになった。) 先日、私が10年ほど聴いてきたラッパーWootacc(延辺朝鮮自治区出身の朝鮮民族で、国籍は中国)にやっと会うことができた。彼の初日旅行大阪滞在中に、Instagramから連絡をとり、彼の日滞在最終日、2時間ほど私の質問につきあってもらった。Instagra

    私には北京へ行く理由がもうないのかもしれない - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2024/06/05
    “世界的に、あの時代の雰囲気はもうどこにもないような気もする。”
  • 大阪府美術品管理の問題について - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    毎日新聞による報道概要 毎日新聞からスクープが続く大阪府の美術品管理の問題がある。SNSではこのスクープを受けて、大阪維新の会(および日維新の会)を嫌う人々のあいだで「ほら、維新はわけもわからずこういうことをする」「維新に財産を任せられない」「維新に美術の価値はわからない」など、批判的な投稿が飛び交う。 毎日新聞のスクープはこのような内容だ。 2023/7/24 美術品を「粗大ゴミ扱い」 大阪府が地下駐車場で105作品保管 | 毎日新聞 2023/8/16 地下駐車場の美術作品をどう守る? 大阪府に専門の学芸員不在 | 毎日新聞 2023/8/18 「デジタルで見られるなら処分も」地下駐車場美術品で大阪府特別顧問 | 毎日新聞 2024/1/30 美術品ずさん保管 専門家チーム「予算確保と修復 大阪府に責務」 | 毎日新聞 2024/1/30 美術品に「引っ越しラベル」じか貼り 大阪府、

    大阪府美術品管理の問題について - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2024/02/02
    “「大阪府に美術品は任せられないね」という世論が形成されて、「じゃあ市で」という方向に流れていく。まあ、大阪市も維新の首長”
  • 西洋と非西洋、はじまりの香港 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    眼鏡で見ていた非西洋 音楽専門学校でコンサート企画を専攻し、学生時代からライブハウスでアルバイトしていた私の卒業後のはじめての就職先は、やはりライブハウスを経営する音楽会社だった。とても小さな規模で、ホモソーシャルな男性チーム。当時は夕方〜夜のライブ営業と、深夜のクラブ営業の一日二回まわしが当たり前。朝から翌朝まで働くなんてこともざらで、とにかくしんどかったし、また、今でいうパワハラいじめも横行していた世界で、私はメンタルに大きなダメージを受け、早々に退いた。今でも、大阪市のこのライブハウス周辺にどうしても用事があるとき、このライブハウス周辺の情報をSNSで見かけたとき、吐き気・頭痛をもよおしそうになる。 音楽仕事にすることを諦めた私はその後、心身が回復してから、九時五時の仕事を狙い、そつなく働いてそつなく海外旅行にでかけるという生活サイクルを繰り返す。平日は五時まで契約社員やらパー

    西洋と非西洋、はじまりの香港 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2024/01/30
    “文化のハブ・香港を入り口に 二〇一一年の香港には、まだ露天営業の居酒屋があった”
  • 音楽バンドを招聘していた自分の建前と本音 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    中国最高峰のインディーバンド、万能青年旅店がアジアツアーをするという。 西洋バンドではなくアジアのインディーバンドが、単独で、日を含むアジアの都市をまわる事例は、過去に少ないと思う。どさ回りのように小さなベニューを無数に廻るヨーロッパツアーやUSツアーは、万能青年旅店も、その周囲の中国ロックバンドも行ってきているはずだが、日を含むアジアの、それなりに大きな規模のライブホールを、現地の対バンとセットではなくワンマンで廻るというのは、下手したら史上初ではないだろうか。日を含まず台湾、香港、シンガポールやマレーシアあたりを廻ることはあったのだろうが、ここに日が含まれたのは、大きな転換点であるように思う。現在発表されているアジアツアーで会場となる都市は、香港、クアラルンプール、シンガポール、台中、高雄、台北、東京、大阪の8都市。 万能青年旅店亚洲巡演 この公告ポスターをスマホで見たとき、「

    音楽バンドを招聘していた自分の建前と本音 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2024/01/27
    “中国最高峰のインディーバンド、万能青年旅店がアジアツアーをするという”
  • 読みどころのご紹介(『オフショア』第三号―2023/8/22[農暦七月七日 七夕]発売) - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    『オフショア』第三号、無事に発売となりました! オフショア第三号 演劇、音楽、アートに関わる方、つくり手の方には特に読んでいただきたい号。(というか、自分がそのフィールド出身なので、その界隈の方々に向けてつくっていると言っても過言ではないです。) 下記、編集・発行人の山佳奈子より、ご紹介です。 <『オフショア』第三号のもくじ> ■武田力インタビュー「分断を越えるための演出術――俳優と民俗芸能の経験から」聞き手・構成:山佳奈子 ■「芸術と力 ジョグジャカルタの知」金悠進 ■「私は如何にして心配するのを止めてマレーシアの生活を楽しむようになったか」友田とん ■連載・第三回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係――1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として」『巻き起こった地下ラジオ旋風』和田敬 ■聞き書き・第三回「営業のさちよさん」檀上遼 ■「プンムルと追悼――演奏を通じ

    読みどころのご紹介(『オフショア』第三号―2023/8/22[農暦七月七日 七夕]発売) - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2023/08/23
    “<『オフショア』第三号のもくじ>”
  • 無料の「立ち読みコーナー」やります@しんながた Hello Market - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    8/20(日)、神戸からよほど遠くはない場所におられる方、もしよろしければ新長田(長田と新長田があってややこしいんですが新のほう)にお越しになりませんか? 新長田合同庁舎という、新長田の中心地にある建物のなかに、「兵庫県立神戸生活創造センター」がありまして、そちらで『しんながた Hello Market』というイベントが開催されます。 オフショアとして、わたくし山佳奈子出店いたします。アジアを読む文芸誌『オフショア』第3号、このイベントにて初売りとなる予定でございます。他にも、過去作ZINEや友人のカセットテープ等販売予定です。 とはいえ。ここから先が大事ですので最後まで読んでください。 私もいつだったか公共施設なんぞで働いていた経験があったのですが、やっぱり、「公共」施設なるもの、お財布を持たずにきてもいい場所であり、紙幣硬貨の価値なんてそっちのけで過ごせるほうがいいんじゃないか?と思

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    kiku72 2023/08/13
  • 書きたいことメモ - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    生きるための銭稼ぎにあたふたしているこの数週間。なんだかまとまった時間が取れないが、結構ぽんぽんと書きたいことが出てきているので、忘れないようにスケッチ。 神戸の豚まんとその周縁のこと 重い腰をあげてみようかと考えている。神戸に引っ越したら神戸の豚まんについて調べて書きます、と以前出した『大阪中華材店と中華料理屋への若干の所感』のあとがきにも書いていたが、一向にすすまない。 このブログにもいくつか豚まんのことは試しに書いてみたが、どうもふくらまない。というのも、まあ、華僑の人たちがはじめた料理が普通に広まった、というだけで。それ以上の奥深さを得るには、やっぱり作り手に取材する方が手っ取り早い。かといって、私は、これについては取材することがあまり適していないと思ってる。いまさら、これほどシンプルな料理「豚まん」について作り手にインタビューしてどうなるのだろう? 取材することによって、特定

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    kiku72 2023/05/26
    “つまり、いまだにわたしたちには欧米を見本としアジアを蔑視したり特別視するきらいがあるんじゃないのか? そういった問いを投げかけるテキストにしたい。”
  • 大阪の地面(≒地べた)の展覧会をまわる(FIGYA、Calo、別棟MINE) - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    GW、数日間頭痛でへばっていたので、やっと全快した昨日は半日で大阪のいきたかった展覧会をぜんぶ回ってきた。FIGYA→Calo→山中suplex別棟MINEの順で。あいだに国際国立美術館でのメル・ボックナー展も見たのだけれど、諸事情あって自分の余裕もなくまったく落ち着いて見ること叶わなかったので「見た」とは言わないことにする。 FIGYAでは、力武拓也写真集『Resolution』の出版記念展。 力武拓也 https://www.t-riki.com/ 展覧会Facebookページ https://www.facebook.com/events/2113508652176907/ 長年親しんでいるFIGYAの2Fの壁が、壁が、ホワイトキューブの仲間入り!?というぐらい真っ白にきれいになっていて感動。というのはオマケの感想。 とにかく、それぞれの写真、構成、ぜんぶにすーっと一のまっすぐの筋

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    kiku72 2023/05/08
    “、大阪付近で最近みることのできる民間ギャラリーやこういう地面(≒地べた)の展覧会はむちゃくちゃ面白い。”
  • 「そして助成金をうまく使う」の意味――ラジオ公開収録イベントに向けて - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    年末ぐらいからいろんなTODOに追われている。年度末にかけてとても。仕事が多い。おまけに、オフショア第二号の編集、組版と入稿も、この時期に重ねてしまった。 忙しかった日々のピークでは、毎日24時か25時までパソコンに向かい、風呂に入って25時か26時に寝る、という日がまる1週間ぐらいは続いたと思う。3月に入った今は、そこまでではないけれど、まだなんとなく気の抜けない日々。さすがに21時には仕事を終わらせるようにはしているが、でも、「この日は丸一日休めるんじゃないか?」と思える日がない。 もともとワーカホリックなせいもあるけれど、やるべきことを数えて、それが増えていくように並べるのが好きなのかもしれない。もしかしたら、その中のいくつかの仕事は多少遅れたって誰も文句言わないし許されたりするのかもしれない。また、仕事のひとつひとつをきちんと見ていけば、まったく割に合わなかったり、ほぼ無料で引き受

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    kiku72 2023/03/05
  • 新自由主義とアートマネージメント - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    youtu.be 今私は2022年北京冬季五輪開会式の映像を見返している。確か当日、生でも見ていたのだが、再び見る。スペクタクル。規模がでかい。そして演出に芯がある。はっきりいって素晴らしい。立春の日に開幕した北京冬季五輪は、「中国には24節気がある」という映像から始まる。24節気の紹介映像は、立春に向けてカウントダウンしていく。ついに立春まで辿り着くと、演出した張芸謀のお得意技ともいえる大人数の演舞。緑色に光る数メートルありそうな、新芽をイメージしているであろうしなやかな棒がゆらゆらゆさゆさと、軽く百(人)以上揺れる。 先日のクソくだらない安倍晋三の国葬もえげつない文化レベルの低さだったが(たまたま、電化製品店を物色中にテレビコーナーで目に入れてしまった)、日はとにかく文化レベルが低い。中国と比べると雲泥の差。とはいえ、国家のことなんて私にとってはどうでもいい。それでもなぜ今日、今日

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    kiku72 2022/09/30
    大阪。維新と吉本“このまま新自由主義のような状態が続き、広告代理店や大企業が文化行政を担っていくとどうなるか。私は警鐘を鳴らしておきたい”
  • グローバリズムと民俗祭祀――YCAM「はじめてのガチ聴き」より宮里千里さんの回を聴いて:中国地方旅行レポ01 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    先日行ってきた中国地方鳥取、山口へのひとり車旅行について記録。 YCAMで開催された大城真さん監修「はじめてのガチ聴き」9月4日の回に行きたかったので、全然車に乗らないのにまた車検に通してしまった父の車を4日間ほど占有させてもらい中国地方のいろんなところへドライブしてきた。 時系列が逆になるが、まず最後に訪れた山口のことを。 このYCAMのイベントの、この日の組み合わせ、とても良かった。この日の登壇者は、『オフショア』第一号に執筆していただいたエッセイストで、琉球弧の祭祀をこれまで数多く録音してきた宮里千里さん。あと、フィールドレコーディングや音を用いた作品が非常に哲学的でユーモラスな、角田俊也さん。 www.ycam.jp 翌日の勤務時間を考慮すると角田俊也さんの途中で退場しなくてはならなかったけど、話が面白すぎて結局最後まで聞いて、Q&Aの最中に後ろ髪をひかれながら退場した。 千里さん

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    kiku72 2022/09/24
  • オフショア第一号・こちらが執筆者のみなさんです👉 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    offshore-mcc.net さて、8月1日(旧暦7月4日)、目標としておりました創刊日になんとか創刊できたということになります。現在、オフショアのオンラインショップでも購入受け付けておりますが、各地の書店の皆さま!ぜひ、店頭で販売していただけるとうれしいです!SNSを使わない人、ネットを普段見ない人にも届けたい。 それでは執筆者紹介 まず、「創刊号はこの人に書いてもらわなければ始まらないでしょう」と原稿依頼した宮里千里さん。エッセイストで民俗祭祀の採音技師でもあり、イザイホーや各地のエイサー、アジア各地の祭祀や2002日韓W杯まで(!)録りためた音にはもう途絶えた祭祀やそこでしか発生しなかった音も多く含まれます。千里さんの著作『アコークロー』や『シマ豆腐紀行』(両作ともボーダーインクより出版)は、うかつに外で読んでいたら吹き出してしまうので危険です。今回、千里さんには奄美とバリ、そし

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    kiku72 2022/08/01
  • 感情あふれる4月の日々 - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    4月1日から勤めに出ているのだが、前回書いたことがまったく自分にとって役に立っていなくて笑えるほどである。レジリエンスとかアサーションとか、ああいったセミナーを受けてきた失業期間の成果が見られない。さっそく、久々の勤めにイライラしたりウンザリしたり。 ただ、そんな自分を若干引いた視点から見ることはなんとかできているから、ほんの僅かな成果はあった、と言って良いのかもしれない。今日は一日休みでいろいろ散歩しながら考えてしまったが、たぶん、またまもなく私は勤めることをやめてしまうんだろう。 その、若干引いた視点とは何か。 私は、常に「情」でものごとを見ているのだ、ということが見えてきた。 勤めることに対して私が異様にストレスをためてしまう原因は、何に関しても「感情」を出力してしまうからだ。顔には出ないけれど、いろんなことに感情を抱えすぎている。何に関しても無関心な人になるのはなんだか嫌だと感じる

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    kiku72 2022/04/19
    “「ブルシット・ジョブ」は、細かく言えば書類仕事も含むかもしれないが、もっと大きな概念で、例えば「管理するだけの管理職はどうして必要なのか」とか「仕事という社会のイメージに沿うように立て付けられた仕事
  • 上海ロックダウンとSNS - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog

    最近WeChatタイムラインを見ていると、あんぐりと口をあけてしまう。地方都市の中の上クラスのレストランで赤ワインを嗜んでいる友人の写真が流れてきたり、即興音楽のライブ映像が流れてきたり、ライブ情報の告知記事が流れてきたりもするなかに、ロックダウン中の上海での過酷な現状を訴える記事、写真、動画が挟まれる。 北京で冬季五輪が開催された2022年2月、その前後を含めてこの1年ぐらい、深刻で衝撃的なニュースが多い中国。鎖に繋がれた女性の抖音動画を発端とした人身売買問題は、もともと農村の女性が置かれてきた環境を浮き彫りにし、男尊女卑と人権軽視にまみれた農村社会に憤怒し改善を試みる人たちが立ち上がり、たくさんの記事やその後のレポートが書かれている。私の友人の一部は、そういった記事を熱心にWeChatでもシェアしていた。 この一ヶ月ほどは、上海での新型コロナウイルス蔓延とロックダウン、そしてそこからは

    上海ロックダウンとSNS - 別冊Offshore / 山本佳奈子のblog
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    kiku72 2022/04/19