自民党安倍派(清和政策研究会)の事務所が入るビルに家宅捜索に向かう東京地検特捜部の係官ら=12月19日(写真:共同通信社) (舛添 要一:国際政治学者) 自民党の派閥の政治資金パーティーの裏金疑惑で日本の政界に激震が走っている。派閥の政治資金集めパーティーで、ノルマ以上のパーティ券を売却した議員が派閥からキックバックを受け、それを政治資金収支報告書に収入として記載していなかったという問題である。安倍派や二階派が捜査の対象になっている。 【写真】自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーであいさつする細田博之衆院議長(故人・当時)=2021年12月 私は、国会議員時代には一貫して無派閥であったが、派閥に所属する議員からは、パーティー券販売ノルマが厳しく、ノルマが達成できないと自腹を切らないといけないというぼやき節をよく聞いたものである。 岸田文雄首相は、安倍派の閣僚や党役員を更迭した