2015-10-05 俺は面倒くさがり屋だ。おかげで後輩に香典を渡せない。 消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み 俺は『面倒くさがり屋』だ。肉屋が肉を売るように、魚屋が魚を売るように、面倒くさがり屋だから毎日『面倒くさいこと』を売る。 『面倒くさいこと』を目の前に並べては、ため息をつく。机に肘ついて、この世の終わりみたいな顔でため息をつく。鼻から大きく吸って、丹田(たんでん)を意識しながら口からため息をはく。一見すると深呼吸みたいだが、ため息も進化を遂げるとこの域に達する。俺はその道のプロ(波紋使い)なのだ。そんなため息をついても、売れるわけがないので、とりあえず店先に並べてみる。どんなに綺麗に『面倒くさいこと』を並べても、やっぱり売れない。売れないどころか、毎日在庫が増えていく。増えるだけならまだいい。古いものからどんどん腐っていく。腐らせるわけにはいかないので、腐りやすいものからテ
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