ベルリンとドネル・ケバブ 食紀行 今度はベルリンである。 ボスニアで「Ćevapi チェバピ」を見ると思い浮かぶのは、日本でも有名な「DÖNER KEBAP ドネル・ケバブ」だと思う。でも実際に比べてみると大分違うものになっている。ベルリンで売っているドネル・ケバブはチェバピより野菜が多い。そしてチリ系の辛味も加わる。そしてパンは外側をカリッとさせたパニーニに似たもの。 よく考えてみると不思議な食べ物で、こうやって肉をたくさん重ねて串に突き刺してクルクル回しながら側面を炙る。そして食べる時にはよく研いだナイフで削ぐのだ。誰がこんな食べ方を考えたのかわからないけれど、外側にジューッと肉汁が染み出しているのを見ると食欲をそそられるし、中の方を加熱しすぎないと考えればなかなか合理的な調理法かも知れない。 ベルリンを訪れたことが無い人は「なぜベルリンでケバブ?」と思うかも知れないが、ベルリンは本