●Tim Duy, “The Beginning of the End for Quantitative Easing”(Tim Duy’s Fed Watch, December 18, 2013) 先日開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)は、バーナンキ議長にとって任期中最後のFOMCだった。バーナンキ議長は、FOMC後の記者会見の席上で、量的緩和の終了に向けた今後の計画を明らかにし、その概要の説明を行った。債券の月あたりの購入額をこれまでよりも100億ドル減らす [1] 訳注;債券の購入額を月850億ドルから月750億ドルに縮小する という今回の決定は、その計画の第一歩というわけだ。テーパー(taper;量的緩和の規模縮小)に向けた今回の決定は、経済危機の最中における非伝統的な試みからの離脱(出口)を意味しており、バーナンキ議長時代の最後の締め括りにふさわしいものであると言えよう。