出典:日経SYSTEMS 2012年5月号 pp.70-75 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 拡張性の高さと高速な処理を得意とするNoSQLは、RDBのように使おうとすると失敗する。ひどい場合では、RDBよりも性能が劣り、運用の手間がかかってしまう。NoSQLの長所を生かすにはコツがある。「適用領域の判断」と「設計・開発」のフェーズに分けて、現場が直面したアンチパターンを紹介する。 NoSQLは、SQLを使わないデータストアのこと。RDBMSが不得意だった、スケールアウトによる分散並列処理を得意とし、高速化を実現する。データ操作言語にSQLは使わず、各NoSQL製品が備えるAPIを介してデータを操作する。スキーマ定義もない。データ操作にSQLを使わないことから、NoSQL(Not only SQL、SQLだけではない)という名称になった。 元々は、米Am