2016/09/30(金)に開催された「オルトプラスラボTechセミナー2016 Fall」で話した内容です。 Read less
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「ブロックチェーンが世界の決済システムを変える」。こうした言説の妥当性はともあれ、その背景には「ブロックチェーンは低コストでスケールアウトできるデータベース」であり、「従来のサーバー集中型システムと比べて低コストで大規模にスケールさせることができる」といった思い込み、一種の“神話”が見え隠れする。 だが、少なくとも現時点でのブロックチェーンの現実は、大きく異なる。現在運用されている最大規模のブロックチェーンであるビットコインを例にとると、処理できるトランザクション(取引)データ量は、約10分ごとに約1Mバイト。1トランザクション当たりのデータ量は取引の性質によって異なるが、これは平均すると毎秒7トランザクションに相当する。これでは、とても世界の決済インフラを担える処理能力とはいえない。 また、その取引処理に要するITコストは、対価が支払われている採掘費用だけを見ても、現在は10分おきに12
前回は、これまで研究されてきた分散システムにおける「合意」とビットコインの「合意」の意味を比較しながら、ビットコインにおける「合意」の意味にいくつかの解釈の余地があることを説明した。 今回は最初に、「ビットコインが初めて問題を解決した」「いや解決していない」などと議論を呼んだ分散システムの難題、「ビザンチン将軍問題」を紹介する。 次に、ビザンチン将軍問題が、ビットコインのようなP2Pシステムにとってどのような意味があるのか、過去の研究からビットコインに関係する論文として「The Sybil Attack」と「Exposing Computationally-Challenged Byzantine Imporstors」を紹介する。 そして最後に、ビザンチン障害に耐性があるシステムを作れたとしても、プログラム(アルゴリズム)の正しさだけに依存してシステムを運営・維持することには限界があり、
レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説 レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ 「ビットコインとブロックチェーンと分散合意」 分散システムのかたより、ビットコインに対するツッコミは度々うけるのですが、論点が理解できておりませんでした。この記事では、非常にクリアに理解できたとおもいます。 まず、マーク・アンドリーセンの「ビットコインのブロックチェーンはビザンチン将軍問題への実用的な解決法だ」 という話にたいして、ツッコミが入っている感じです。 ビットコインは「ビザンチン合意」を実現しておらず、というより、ビザンチン将軍問題とは関係ないという話です。 分散コンピューティングのかたからまず最初に指摘をうけるのはいつもこの点で、ビットコインの「欠陥」として、この話がでます。 なので、やっぱり、めっちゃひっかかる点なのでしょう。 他にも
一行でまとめ: 暗号通貨は面白いけど、ブロックチェーンはそれ以外には使い道がないだろうと僕は思ってるよ。暗号通貨はダメでブロックチェーンは有用という奴らは何も分かってない。 最近、IT業界を取り巻くメディア(日経BPとTechCrunch等)ではブロックチェーンなる技術が話題です。 ブロックチェーンとは、bitcoinを構成する技術であり、それ自体が金融システムを変革するものなどと言われています。しかしメディアではブロックチェーンの本質について説明しない記事が目立ちます。 現状の大きな問題として、ブロックチェーンやbitcoinについて解説する記事の多くは、bitcoin関連の仕事をしている起業家や研究者などの利害関係者による記事が多いというバイアスがあります。また技術者ではないジャーナリストが書いた記事も、技術的な本質に突っ込めていないものが目立ちます。 本記事では、bitcoinに関し
こんにちは、freee でCTO 兼 概念のほうを担当しています、 @yokoji です。 この記事は freee Engineers Advent Calendar の最終日になります。 freeeでは、「スモールビジネスに携わるみんなが創造的な活動にフォーカスできるように」というミッションの実現を目指す中で、金融機関との連携をすすめており、昨今ではFintechの文脈で取り上げられることも増えてきました。 Fintechの流れの頻出トピックとしては、機械学習、ブロックチェーン、サイバーセキュリティなどいろいろありますが、今回はその中で、先週Linux Foundation主導でプロジェクトが立ち上がった分野であり、エンジニアのみなさまにはあまりピンと来ていなさそうな(私のまわりだけ?)ブロックチェーン技術について、所感を書き留めておきます。 ブロックチェーンとはなにか ブロックチェーン
世界の金融機関がフィンテックの本命としてブロックチェーン技術にこぞって投資する理由とは?(全3話中2話目) | コインテレグラフジャパン 本記事は連載記事となります。前回の記事はこちら。 ブロックチェーンによる劇的なコスト削減 パブリック型のブロックチェーンでも、トランザクションフィーなどの劇的なコスト削減につながる事は間違いありません。しかし、更なる劇的な削減は、プライベート型のブロックチェーンによってもたらされると言っても過言ではありません。 と申しますのも、そもそも弊社が提供している技術がプライベート・ブロックチェーン中心ですので、手前味噌ながらその実数値から如何ほどのコスト削減につながるかを見てみましょう。 まず日本の金融機関が、1日あたり300万トランザクションを処理する勘定システムを常識的な見積もりで構築する例を考えて見ましょう。 当然ですが「ゼロダウンタイム」を目標とするため
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