【ワシントン=佐々木類】米海兵隊は11月30日から、カンボジア軍と合同で、人道支援と災害救助を想定した図上演習をカンボジアの首都プノンペン市内のホテルで始めた。12月9日まで。米軍とカンボジア軍が合同演習を実施するのは初めて。 クリントン国務長官がミャンマー入りしたタイミングに合わせて実施するもので、ミャンマーに続き中国寄りのカンボジアの切り崩しに出た形だ。東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で最も中国寄りの2カ国への接近だけに、中国政府は神経をとがらせそうだ。 米国防総省と国務省によると、演習を行うのは、沖縄県うるま市キャンプ・コートニーに本拠を置く米第3海兵遠征軍。将校ら23人が参加し、人道支援と災害救助演習を通じ、両国制服組の関係強化を図る。 第3海兵遠征軍は、東日本大震災で宮城県仙台空港の早期修復や離島の支援に当たったことで知られる。 在カンボジア米大使館の発表によると、演習に参加