【モスクワ時事】4日投開票のロシア下院選で不正があったと訴えるデモが続く首都モスクワ中心部で10日午後(日本時間同日夜)、交流サイト(SNS)「フェイスブック」などでの呼び掛けにより、選挙後で最大規模の抗議デモが行われた。野党勢力の活動が制限されるロシアで、こうした大規模集会は極めて異例。 最高実力者プーチン首相(前大統領)率いる政権与党・統一ロシアは、下院の過半数を維持したものの、事実上敗北。さらに動画サイト「ユーチューブ」に各投票所の不正行為と疑われる映像が次々に投稿されており、来年3月の大統領選で返り咲きを目指すプーチン氏は苦しい立場に追い込まれそうだ。 「公正な選挙を求める集会」と名付けられたデモは、フェイスブックだけでも呼び掛けに3万人以上が参加表明し、クレムリン(大統領府)からモスクワ川を挟んでほぼ南隣のボロトナヤ広場で開催。選挙不正疑惑に対する本格的な調査や選挙結果の無効