過去2回、チベットで相次ぐ僧侶らの焼身について書いた。今回、その続報、2012年明けから2週間の間に、さらに3人が焼身した件と周辺のことを書き上げて編集部へ原稿を送った直後、チベットからまたも衝撃的なニュースが飛び込んできた。 「元旦」の日に多数の死傷者が…… 本年1月23日は旧暦の元旦にあたる。中国では祝日となり、多くの人々が家族と楽しく旧正月を祝っているこの日に、同国内であるはずの東チベットでは、デモをしていた市民に向かって警察が発砲、1人もしくは3人が死亡したという。約30人が負傷したとの情報や、銃撃以外の理由も含め、デモに関連して6名が死亡したとの情報もある。 事件が起きたのは、四川省の西北に位置するカムゼ・チベット自治州(四川省甘孜藏族自治州)のダンゴ(中国名:炉霍県)という町だ。よりによって、なぜ、正月元旦にデモを? と思う向きもあるだろうが、実はデモの理由はまさにその「正月」